更新日:2023/06/28
インターネットが普及した今、ECサイトを用いてオンラインでの商品販売を行っている企業も多いと思います。そのECサイトをより効果的に運用するためにインスタグラムとの連携が有用であるということを知っていましたか?この記事ではECとインスタの連携のメリット、便利なツールなどを紹介します。
ECとは「Electronic Commerce」の略で、電子商取引と訳されることもあります。
インターネット上で商品・サービスなどの売買を行うこと全般を指します。
カタログや葉書、電話などを使用した「通信販売」をインターネット上で行うこと、と考えればわかりやすいでしょう。コロナ禍でなかなか買い物にも出かけづらくなった時には特に多くの人々が利用しました。しかしECは「通信販売」の枠には収まらないほどにさまざまな発展を遂げています。
アパレルや生活雑貨、食品などのインターネット通販だけではなく、フリーマーケットやオークションのアプリ・サイトでの取引、旅行代理店サイトでの予約取引、コンテンツ配信やオンライントレードなどもこのECに当てはまります。最近ではInstagramなどがSNSプラットフォーム上で商取引を促すような機能を追加しており、市場の拡大が続いています。
また、ECは提供元と販売先の違いによって以下の3つに分類されます。
eコマースと呼ばれる場合は大体BtoCのことを指すことが多いです。
実店舗を必要としないECにより、様々な事業者が小売業に参入しやすい環境が広がっていっています。
Instagramは今や月間アクティブユーザー数が国内だけでも3300万を突破*1(2019年3月時点)しており、現在ではより多くの利用者がいると予想されます。また2018年5−6月に実施された調査*2では男性利用者43%、女性利用者57%と男女問わず様々な層が利用しているとの結果が出ており、現在にかけて男女だけではなく年齢や職業のカテゴリにおいても利用者の層は拡大し続けています。
Instagramは多くの人の生活に密着したプラットフォームであり、そこで行うマーケティングの影響力が大きくなることも想像に難くないでしょう。
(画像引用:Instagram マーケティング JP|#インスタ公式セミナー 一般公開中 @FBBusinessJP)
(*1:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破(Facebook))
(*2:カンタージャパンによるFacebook委託調査、2018年5-6月)
下のグラフを見てみましょう。今SNSを情報収集目的に使用する人は多く、情報収集時に使用するツールにSNSを選ぶ人は年々増えていることがわかります。2021年において10代に至っては検索エンジンを使うと答えた人の割合よりもSNSを使うと答えた人の割合の方が多くなっているほどです。
SNSで出される口コミ情報は広告のために忖度されておらず、生のユーザーの声が聞けるという情報としての信頼を得ているのです。
また、InstagramはTwitterなどに比べても匿名性が低いのも口コミが信頼されやすい理由です。またその匿名性の低さにより、よりユーザーの生活に紐づいたターゲット設定が可能です。
(引用:Z 世代の“SNS 疲れ”から生まれる一人行動ニーズ|野村総合研究所(NRI))
以上の理由などによりInstagramでのECマーケティング展開は、より自分の商品が欲しいと思っている人や商品が生活にあっている人に訴求することが容易であると言えます。
Instagramは広告出稿など一部のサービス以外はプロアカウントだとしても基本無料で利用できます。またその広告でもかなり細かくプランが別れており、一日数百円ほどの低コストから始められるのも大きな魅力でしょう。マーケティングのために多額のコストを払う必要がなく、かつ上手に運用すればかなりの効果を得られるので、特に小規模事業者にはもってこいのプラットフォームです。
広告についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
Instagram広告とは何か?特徴をわかりやすく解説!
Instagramには楽しく、そして便利に利用するための機能が大変充実しており、そしてそれらの機能はもちろんECマーケティングにも応用できます。
細かいテクニックなどはこちらの記事を参考にしてみてください!
ここではEC販売には欠かせない、
の2つの機能について解説しましょう。
Instagramが備える機能の中でも特にショッピング機能に関してはかなり便利で、今後発展していく可能性も秘めた機能なんです!
ショッピング機能では投稿や広告にタグ付けができるようになりますが、タグ付けを行うことで、
という、検索から購入までのスムーズな流れを作ることができます。
また、Instagramによると日本においてショッピングタグから商品詳細を閲覧したユーザーは2020年8月時点で前年比65%もの増加*3を遂げており、また日本ではその傾向が他国の3倍*4であるというデータが出ています。ショッピングタグを用いたショッピングは日本で一般的に普及しているため、InstagramでECマーケティングをすすめるならば欠かせない機能だと言えるでしょう。
(*3:Instagram内部データ(日本、2020年8月))
(*4:Instagram内部データ(日本、2020年9月))
コレクションとは、そのブランドのイメージを反映させたInstagram内での商品カタログのようなものです。UIの色変更などカスタマイズも可能で、ブランドの世界観を表現できます。
各ブランドのプロフィールにある「ショップを見る」タブもしくはアプリ下部にあるショッピングバッグのマークの「Instagramショップ」というタブから見ることができます。
個々の投稿に付けられたショッピングタグから商品を見つけられるだけでなく、コレクション機能を使うことで関連商品をまとめることが可能であり、ユーザーが商品を探しやすく・見つけやすくなっています。また事業者側も売りたいおすすめの商品をカテゴライズして訴求することができるようになっています。
このショップ機能は、InstagramだけではなくFacebookとも共通でオンラインショップを出すことができます。
コマースマネージャという管理画面で一元管理が可能になったため、両方のプラットフォームで同じように運用することが可能です。一石二鳥ですね!
(参考:About Commerce Manager | Meta Business Help Center)
先ほど紹介したコマースマネージャを利用することで顧客や人気アイテムに関するインサイトを取得することが可能です。
InstagramやFacebookは匿名性が低いため、顧客に関するインサイト情報の価値が高いです。どんな人がどのような商品を買っているのか、みんなに人気のアイテムはなんなのかをこれで確認することができれば、ECサイトもスムーズかつ効率的に運用できるでしょう。
ショッピング機能で顧客をECサイトに誘導することができたら、次は顧客の質問対応やリピーターになってもらうための工夫をしてみましょう。その場合、Instagramのダイレクトメッセージ機能である「Instagram Direct」を活用するのがおすすめです!
最近InstagramはこのDM機能のAPIを公開しており、外部ツールによる様々な拡張機能が利用できるようになっているんです!
Instagramショップでは商品の画像を複数載せたりすることができ、かなり商品詳細をわかりやすく表示させることもできますが、それでも顧客ごとにわからないことや質問したいことなどはあったりします。
従来のような電話やメールでの質問対応でも悪くは無いですが、今の若者にはそれらの手段は馴染みがなく連絡のハードルが高い場合も多いのです。もし個人で質問しづらい環境であれば顧客は商品購入に至るまでの情報を取得できず、そのまま離脱してしまう可能性が高くなってしまいます。
ある程度の質問のパターンを予想したり、過去のデータから質問傾向などを把握して質問対応のための定型返信を設置すれば、Instagramユーザーが慣れ親しんだDMで全てのやりとりが素早くできるので、顧客の離脱確率を大幅に減らせるのです。
定型返信の種類に「シナリオ配信」というものがあります。これはアンケートのような複数項目のタブを設置し、ユーザーがタップしたものに合わせて表示させるものを変えることができる機能です。
この機能を利用すればユーザーの好みや悩みに合わせた商品を簡単に提案することもできるので、より商品を手にとってもらいやすくなります。他にも様々な使い方があり、可能性は無限です。
Instagramは多くのユーザーが利用しており、たくさんの人々に向けたキャンペーンが効果的ですが、個々の顧客とやりとりができるDMは当選やプレゼント企画系のキャンペーンには欠かせません!自動返信機能を活用すれば、ユーザーに即時に通知が行くので双方ストレスなくスピーディなやりとりが可能になります。
InstagramのDMで新商品などを一斉に配信することが可能です。InstagramのDMはプッシュ通知がされるのでユーザーに気づいてもらいやすくなるでしょう。
またDMにECサイトのリンクや他のプラットフォームのリンクを貼り付けることもできるので、販売や他チャネルでのメッセージなどへシームレスに誘導することが可能になります。
顧客の属性をタグで管理したり、トークステータス(メッセージの対応状況)を整理することができるようになりました。
顧客の情報を整理・管理することで全体の傾向の把握やフィードバックの分析、有人対応が必要な場面で効率化を測ることができます。
InstagramがDMのAPIを公開したことで様々な機能を利用できるようになりました。外部ツールを利用することでDMの利点を最大限活かすことができるのです!
大量に届く個別のDMに対応することが難しいということでDMを閉鎖している企業アカウントも多くありますが、それでは重要な販売機会を逃していることも同義です。外部ツールで自動化を進めることで人的リソースを割かずにこのような販売機会を失わずに済むならば、活用しない手はありません!
当社が提供するsikiapiには上にあげたような機能だけではなく、他にもフォーム機能やカルーセル機能、クーポン配信などECサイトのマーケティングに有効な機能が揃っています。
どのようなツールを使えばいいのかわからない方も、まずはsikiapiの導入を検討してみませんか?サービス概要や質問対応は以下のリンクよりアクセスすることができます。
sikiapi(シキアピ)|対話型マーケティングツール
InstagramにはECサイトの運用やマーケティングに有利な条件や機能が揃っています。ECサイト運用をすでにしている方、Instagramでアカウント運用を行っている方はInstagramとECサイトの連携を行うことで相乗効果的に事業の効率をアップさせることができるようになります。
Instagramの特性やツールの活用を学んで、事業成功に繋げていきましょう!
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株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。