LINE公式アカウントのトラッキング(LINE Tag)とは?特徴や使い方などを解説!

LINE公式アカウントのトラッキング(LINE Tag)とは?特徴や使い方などを解説!

更新日:2025/06/04

LINEは利用しているユーザーの数が多いSNSのため、売上や集客の向上のために活用される事例はたくさんあります。LINE公式アカウントにはLINE Tagと呼ばれるトラッキング機能があり、マーケティングでの活用事例は多いです。収集したデータを活用すれば、施策の効果計測や見直しなどの役に立ちます。 本記事ではLINEに搭載されたLINE Tagの機能について、特徴や使い方、注意点などを詳しく紹介します。

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LINE公式アカウントのLINE Tagとは?

LINE Tagについて、基本的な点を紹介します。

プロモーション施策の効果把握に役立つ機能

LINE Tagは、Webサイト内でユーザーが行った行動の把握ができる機能です。
たとえば、メッセージを受け取ったユーザーの中で何人が自社サイトを訪れたのかが分かります。ユーザーが最終的に商品・サービスの購入を行ったのかなど細かな行動の把握も可能です。
施策の効果測定やメッセージ配信の内容の見直しなどに活用できます。

簡単な手順でユーザーの行動を把握できる

LINE Tagはコードを取得してWebサイトに設置するだけで利用できる機能です。利用するのに専門的な知識は不要であり、特別なツールの導入も必要ありません。公式に提供されている機能のみを用いて価値のあるデータの収集が可能です。LINEを利用したマーケティングを実施したい場合に効果的な手法といえます。

LINE公式アカウントのLINE Tagの種類

LINE Tagは3種類のコードが用意されていて、それぞれ役割が異なります。それぞれのコードの違いを紹介します。

ベースコード

LINE Tagの利用で必ず設置しなければいけないのがベースコードです。計測の対象となるすべてのページに設置します。
たとえば、申込みページにアクセスしたユーザーの行動を追跡したい場合は、申込みページに設置すると機能します。事前に計測したいページを決めておくとスムーズに作業を進められるでしょう。

コンバージョンコード

コンバージョンコードとは、コンバージョンの計測で設置しなければいけないコードです。
コンバージョンとは、Webサイトにおいて自社の設定したアクションをユーザーが実行した状態を指します。具体的には商品の購入や会員登録、問い合わせなどです。
コンバージョンコードは、計測したい行動を行った後にユーザーが訪れるページに設置しなければいけません。ECサイトであれば、購入完了ページにコードを設置します。
計測したデータを分析すれば、施策の効果把握などに役立つでしょう。

カスタムイベントコード

カスタムイベントコードとは、自由にユーザーのラベリングができるコードです。任意のアクションを指定できるため、幅広いアクションを把握するのに役立ちます。
たとえば、特定のページに滞在した時間が2分以上のユーザーや、ページを50%までスクロールしたユーザーなどの計測が可能です。より細かなデータを収集したい場合に適しています。
目的に合わせて適切なラベリングを設定するのが重要です。

LINE公式アカウントのLINE Tagの使い方

LINE公式アカウントでLINE Tagを使うための手順は以下の通りです。

  1. LINE Tagの取得
  2. LINE Tagの設置
  3. 計測結果の確認

実際に自社サイトでLINE Tagを使う方法を紹介します。

手順1:LINE Tagの取得

LINEのホーム画面上で「トラッキング(LINE Tag)」のタブを選択して、「LINE Tagの利用を開始する」をクリックします。クリック操作のみですぐにLINE Tagの取得が可能です。

手順2:LINE Tagの設置

LINE Tagの管理画面上にベースコードが記載されています。コードをコピーして、Webサイトのヘッダーコードの中に挿入しましょう。ユーザーの行動データを記録したいすべてのページのヘッダーコードにLINE Tagを貼り付けます。
さらに、コンバージョンコードとカスタムイベントコードを設置すれば、さまざまなアクションの計測が可能です。いずれのコードも、ヘッダーコード内でベースコードの直後に貼り付けます。
設置方法に誤りがあるとデータの計測ができなくなるため注意しましょう。短縮URLを用いている場合もデータ計測に問題が生じるケースがあります。

手順3:計測結果の確認

LINE Tagによる計測結果の確認は、ダッシュボード上の分析タブから確認できます。分析タブ内のメニューからメッセージ配信を選ぶと、「メッセージ配信」と「カスタムコンバージョン」の2つのメニューを選択できます。
「メッセージ配信」からは、クリック率やコンバージョン率などのデータの確認が可能です。「カスタムコンバージョン」を選ぶと、あらかじめ設定していた項目について詳細なデータを確認できます。

LINE Tagの設置はGoogleタグマネージャーが便利

Webページのヘッダー内に直接貼り付ける以外にも、Googleタグマネージャーを利用すればLINE Tagを設置できます。
Googleタグマネージャーとは、Googleの提供するタグマネジメントツールです。Googleタグマネージャーを利用すれば、HTMLを直接編集しなくても管理画面からタグの追加や編集、削除ができます。
Googleタグマネージャーの利用で、LINE Tagの設置や管理にかかる時間の大幅な短縮が可能です。ただし、Googleタグマネージャーを利用するには、最初にWebサイトへGTMのタグの挿入が必要になります。

LINE公式アカウントのLINE Tagの活用例

企業がマーケティングを行う上でLINE Tagをどのように活用できるのか、具体的な例を紹介します。

ユーザーへのリターゲティング

特定の商品ページを閲覧したユーザーが分かれば、リターゲティングリストの作成が可能です。リターゲティングリストのユーザーに広告を配信すれば、自社サイトへの再訪を促せます。
たとえば、化粧水の商品ページにアクセスしたユーザーは美容関連の商品への興味が高いと推測できるでしょう。そのようなユーザーに対して美容液の広告を配信すれば、再び自社サイトを訪問してくれる可能性は高いです。
LINE Tagを活用すれば、効率的にリターゲティングリストを作成できます。

ユーザーへのフォローアップ

LINE Tagを利用すれば、トライアル応募やアンケート回答、セミナー申込みなど特定の行動を取ったユーザーの情報を簡単に集められます。ユーザーの情報をリスト化すれば、施策の実施の際に便利です。
リストに登録されたユーザーに対してフォローアップすれば、見込み顧客の育成ができます。たとえば、セミナー申込みをしたユーザーに次回のセミナーの案内をすれば、今後のアクションを促せるでしょう。
LINE Tagの活用で見込み顧客のリスト化を効率的に進められます。

カゴ落ちユーザーへのアプローチ

LINE Tagにより、カートインまで到達した後で一定期間内に購入イベントを行っていないユーザーが分かります。カゴ落ちユーザーに対してメッセージを配信すれば、商品やサービスの購入イベントを促すことが可能です。
カゴ落ちユーザーは、カートページにアクセスしていて、サンクスページにアクセスしていないユーザーを絞り込めば特定できます。カートページとサンクスページにLINE Tagを設置すれば、カゴ落ちユーザーの情報を得られます。

キャンペーンに参加したユーザーへのアプローチ

キャンペーンページにLINE Tagを設置し、キャンペーンの応募者に対してメッセージを配信してエンゲージメントの強化を図れます。たとえば、新しいキャンペーン情報を配信すればユーザーとの継続的な関係構築が可能です。
また、キャンペーンページにアクセスしたけれども応募しなかったユーザーにもアプローチできます。キャンペーンの応募を促すメッセージを送れば、自社サイトへの再訪を促せます。

LINE公式アカウントのLINE Tagを利用する際の注意点

LINE Tagを活用する上で注意しておきたいポイントを以下にまとめました。

  • 目標や課題を明確にしておく
  • 「友だち」の数を増やす必要がある
  • 機能に制限がある
  • 個別のアプローチには手間がかかる

どんな点に注意してLINE Tagを活用するべきか詳しく紹介します。

目標や課題を明確にしておく

LINE Tagにより収集したデータを有効活用するには、事前にマーケティングについて目標や課題を明確にするのが大事です。達成すべき目標や課題が明確であれば、LINE Tagによって収集したいデータが明確になります。
たとえば、商品やサービスの購入数や売上の向上を目標にするならば、サンクスページにコードを設置しなければいけません。コンバージョンコードを設置すれば、商品の購入数などのデータを計測できます。
自社サイトへの滞在時間を課題とする場合は、カスタムイベントコードの活用が効果的です。特定のページの滞在時間やスクロール率など任意のアクションを計測できます。

「友だち」の数を増やす必要がある

LINE Tagの活用は、LINEの「友だち」の数をある程度まで増やすことが課題になるでしょう。「友だち」が少ない状態では収集できるデータが少なくなるため、データ分析の結果の信頼性が低くなります。収集の対象となるユーザーの数が多いほど、信頼性の高いデータ分析ができるでしょう。
LINEの「友だち」を増やすには、自社サイトや他のSNSなどで自社アカウントの案内をするのが効果的です。無料のLINEスタンプをキャンペーンなどで配布して「友だち」への追加数を増やした事例もあります。
LINEを効果的に利用するために、「友だち」の数を増やすことを目指しましょう。ある程度まで「友だち」が増えた後は、顧客育成を図り、自社サイトへの流入を促すことで、多くのデータを収集できるようになります。

機能に制限がある

LINE Tagのコードを発行できるのはWeb版のみであり、アプリ版では発行できません。
また、LINE VOOMやリッチメニューでの計測には対応していないです。LINEから配信したメッセージやLINE広告を経由して自社サイトにアクセスしたユーザーが計測の対象となっています。
標準搭載された機能に不足がある場合は外部ツールやシステムの導入を検討しましょう。

個別のアプローチには手間がかかる

LINE Tagによってユーザーの行動が分かれば、それぞれのユーザーに即した効果的なアプローチが可能です。ただし、ユーザーの行動から興味関心や購買意欲などを把握し、個別のアプローチを実施するのは手間がかかります。
LINEは公式でセグメント配信ができる機能を提供しています。ただし、LINEに搭載された機能は限定的なものであり、詳細なデータ活用をするには不向きです。より効果的なマーケティング施策を実施するには、sikiapiなど外部ツールの利用を検討しましょう。

LINE運用の効率化はsikiapiがおすすめ

LINE運用の効率化や効果の最大化を図りたいならば、sikiapiの導入がおすすめです。
sikiapiはLINE公式アカウントと連携できるCRM・MAであり、LINE運用業務や顧客対応などを自動化できます。sikiapiの機能を利用すれば、顧客への情報提供や販売促進、リマインドなどの自動化が可能です。
たとえば、ユーザーの属性や過去の行動などに合わせて最適なメッセージを自動で生成して配信できます。LINE運用の担当者の負担を減らし、業務効率化や人件費の削減などの効果を期待できるでしょう。
sikiapiはInstagramにも対応したツールです。LINEとInstagramを組み合わせれば、より多くのユーザーにリーチできます。sikiapiを導入すれば、複数のSNSを1つのツール上で管理可能です。独自のIDパスワードの発行ができるため、セキュリティ面で不安なく使用できます。
sikiapiを導入するのにプログラミングの知識は不要であり、クリック操作のみで利用できます。個別の効果的なアプローチができていない、効果的な施策ができないなどさまざまな課題を解決するのに役立つツールがsikiapiです。

SNS運用の効率化ならsikiapi

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sikiapiはSNSで使えるツール

sikiapiとは、チャットボットサービスを中心としたCRM・MA(マーケティングオートメーションツール)です。マーケティングオートメーションツールという名の通り、マーケティングを自動化することができるのが最大の特徴です。マーケティングには広告、宣伝、出版物、電車のつり革広告、テレビや新聞等のマスメディア等、様々な種類がありますが、sikiapiが得意としているところはSNSになります。

SNS運用の現状

現代は、SNS経由で一般消費者が消費をすることも増えてきており、マーケティングにはSNS運用は欠かせません。ただし、SNSは企業のみならず個人でも発信が出来てしまいますので投稿が埋もれやすく、ライバルが多いレッドオーシャンです。競合他社の企業アカウントだけではなく、フォロワーが多いインフルエンサー、TVでも活躍している芸能人、一般人でも知識をけた外れに持っていたり、見た目が芸能人以上に良かったり、SNSにはライバルが非常に多く存在します。
SNS運用は、大変手間と時間がかかる作業となります。例えば大手企業では、それだけで専属の人材が居たり、SNS運用だけの部署が存在し、予算を取っている場合も多く見られてきました。SNSがマーケティングに有効である現在、大手企業もSNSに力を入れています。

sikiapiでできること

①シナリオ配信

sikiapiの特徴としてまず挙げられるのは、独自機能である「シナリオ配信」機能です。事前に登録しておいた複数の配信したい文章や画像を連続で配信できる機能で、ユーザー行動、反応に合わせて適切なメッセージを配信できます。

シナリオ作成画面から送信するメッセージのテンプレートを選択し、クリック操作のみで簡単にシナリオ配信のフローを作成できます。
シナリオ配信では、以下のような配信が可能です。

  • 新規フォロワーに対して限定クーポンや割引情報を配信
  • ユーザーの行動や興味に応じてお勧めの商品情報を配信
  • 口コミや実例などの案内を配信

②セグメント配信


年齢、性別、購入有無などユーザー属性に合わせたメッセージを配信することが可能です。
ひとりひとりに適切なアプローチを実施することで反応率を向上させます。

③sikiapi独自のIDパスワードを発行


sikapi独自のIDとパスワードを発行するため、LINEやInstagramのアカウントを運用者に共有する必要がなく、セキュリティ面でも安心してお使いいただけます。

④他SNS連携(LINE/Instagram Direct)

LINEとInstagram間でユーザーの行動や履歴を共有できるため、管理の手間を省くことや重複したメッセージの配信を避けることができ、ユーザーに適したアクションを実行できます。

その他には、自動応答機能やフォーム機能、LINEやInstagramの機能には出来ないユーザー情報自動反映、ダッシュボード分析機能などがございます。
SNS運用の効率を向上させ、より多くの成果を得たい方はぜひsikiapiをご活用ください。導入に関するご質問や詳細情報については、お気軽にお問い合わせください。

項目内容

サービス名

sikiapi(シキアピ)

会社名

株式会社Enigol

公式サイト

https://sikiapi.com/

まとめ

LINE公式アカウントを運用しているならば、LINE Tagの利用によりユーザーの行動の追跡が可能です。見込み顧客へ効果的なアプローチをするのに役立ち、売上最大化につながります。LINE Tagを積極的に活用して多くのデータを収集し、施策の実施に役立てましょう。

ただし、LINE施策の実施において多くの課題が発生するケースがあります。LINE施策で課題を抱えているならば、sikiapiの導入がおすすめです。ノーコードで導入できるツールであり、顧客対応や業務の自動化を果たせます。sikiapiを導入すれば、LINEから収集したデータを有効活用し、施策の立案や実行などの自動化を実現できます。
効果的なメッセージの配信などを実現するためにデータの収集と分析は大事です。自社のファンを増やし売上を増大させるためにLINE Tagを有効活用しましょう。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。