更新日:2025/08/27
Instagramの予約投稿は、あらかじめ設定した日時に投稿を自動公開できる機能で、インフルエンサーや企業の効率的な情報発信に有効です。プロアカウントへの切り替えが必要で、スマホとPCでは機能に違いがあります。特にPC版では投稿編集やストーリーズの予約が可能です。予約投稿ができない原因には、アカウント種別の誤りや連携不備、画像サイズや形式の問題などがあり、事前の確認が重要です。
インスタは写真投稿だけでなく、動画やストーリーズ、チャット機能など多彩なサービスを展開しています。中でも「予約投稿機能」は、効率的な運用や戦略的なブランディングに欠かせません。ここでは、予約投稿の重要性や活用メリット、アカウント種別による機能の違いについて解説します。
今となってInstagramは単に写真を投稿するだけではなくなり、「自身の価値観を表現する場」や「チャットツール」、「最先端の流行の情報源」としての一面があります。
Instagramがリリースされた2010年頃は「映え」を意識したアプリで、とてもシンプルなSNSでした。しかし時代が経つにつれて、動画投稿機能やストーリーズ機能が追加されました。さらに他SNSに対抗し、短尺・縦型動画機能の導入など豊富なサービス展開をしています。
機能 | リリース初期 | 現在 |
---|---|---|
写真投稿 | 〇 | ◎タグ、カルーセル |
動画投稿 | ✖ | ◎リール、ライブ配信 |
ストーリーズ | ✖ | ◎GIF、アンケート |
メッセージ機能 | ✖ | ◎グループチャット |
広告 | ✖ | ◎広告ツール |
ショップ連携 | ✖ | ◎インスタ内購入可能 |
収益化 | ✖ | 〇サブスク対応 |
様々な機能の中でもInstagramの「予約投稿機能」は注目を集めています。
そもそも予約機能とはあらかじめ作成しておいた投稿を指定しておいた日時に自動公開してくれる機能になります。この機能はSNS運用を生業とする広報の方やブランディング戦略を考えているインフルエンサーなどに効果的で個人、法人問わず不可欠な手段です。
予約機能を活用することで、最もアクティブユーザーが多い時間帯に的確かつ継続的な投稿ができるため、リアクションを獲得しやすくなります。
さらに、投稿コンテンツを計画的に設計できるため、ブランドアピールを戦略的に行えたり、社内チームと共有・確認が行いやすくなるでしょう。
Instagramには3つのアカウントの種類があります。「通常アカウント」「プロアカウント(クリエイター)」 「プロアカウント(ビジネス)」があります。
Instagramのビジネス利用といわれるものは「プロアカウント(ビジネス)」、プロアカウントが「プロアカウント(クリエイター)」と略称されることが多いでしょう。通常アカウントではできない機能を表にまとめてみましょう。
機能 | ビジネスアカウント | プロアカウント | 通常アカウント |
---|---|---|---|
予約投稿 | 〇 | 〇 | ✖ |
投稿カレンダー | 〇 | 〇 | ✖ |
インサイト | 〇 | 〇 | ✖ |
問い合わせボタン | 〇 | △ | ✖ |
ショップ機能 | 〇 | ✖ | ✖ |
広告の出稿 | 〇 | 〇 | ✖ |
DM分類 | 〇 | 〇 | ✖ |
ショップ連携カタログ | 〇 | ✖ | ✖ |
収益化 | △ | 〇 | ✖ |
以上のようにInstagramのビジネス利用やプロアカウントでは「予約投稿」「投稿カレンダー」などが特別にでき、ブランド発信や投稿の分析などを強めてくれます。
Instagramの予約投稿がインフルエンサーをはじめとした方に魅力的な機能ではある一方で、その機能を利用できないといった声がネットには見られます。
例えば、Meta Business SuiteはFacebookやInstagramなどMeta社のSNSアカウントを一元管理できる無料ツールですが、利用するにはInstagramとFacebookページの連携が必須となるため、連携が不完全な場合は予約投稿機能でエラーが発生する可能性があります。
その他にもアップデートに伴うログイン不備や投稿形式の間違いなどもあるでしょう。
Instagramの予約投稿は、スマホとPCで使用できる機能に多少の違いがあります。
特にMeta公式ツール「Meta Business Suite」を使う場合、PC版の方が機能性が優れています。
PC版(Webブラウザ)
予約投稿の編集や削除が可能で、投稿日時の変更や本文・画像・動画の差し替えにも対応しています。また、スマホではできないストーリーズの予約投稿も行えます。さらに、カレンダー形式での投稿管理やラベルによる分類といった機能も備えており、視覚的にわかりやすくスケジュールを把握できます。
スマホ版(インスタアプリやBusiness Suiteアプリ)
予約投稿後の編集や削除がほとんどできません。そのため、内容を修正したい場合は、一度投稿を削除してから新たに作成し直す必要があります。また、ストーリーズの予約投稿には対応しておらず、その他の機能も一部制限されているため、操作に不便を感じる場面もあるでしょう。
予約投稿がうまくできない原因の一つに、利用しているデバイス(PCかスマホ)による機能差があります。特にスマホ版では利用できない操作も多いため、重要な投稿の予約はPC版を活用することをおすすめします。
Instagramで予約投稿がうまく動作しないといった「異常」が発生した際はアカウント設定や連携不備、ツールの使い方が問題になることが多いでしょう。
・通常アカウントのままでないか?
通常アカウントのままでは予約投稿はできません。必ずプロアカウントもしくはビジネスアカウントに切り替えをしましょう。確認方法は簡単で、Instagramアプリから「設定」、「アカウント」にとび、一番下に「プロアカウントに切り替える」が表示されているかどうかを確認してください。もし表示されている場合は通常アカウントのままです。予約投稿をしたい場合は、プロアカウントへの切り替え手続きをしましょう。
・写真や投稿内容にエラー要因がないか?
動画サイズや投稿内容が適切でなく予約投稿ができないことがあります。
例えば画像のサイズや比率が不適切で、投稿のアップロードができなかったり、プレビューが崩れることがあります。
また、本文に機種依存文字が含まれていたり、複数ファイル投稿の形式がバラバラだと同様に予約投稿ができません。
このようなケースでは、画像を推奨サイズに調整し(1080px × 1350px(縦) or 1080px × 1080px(正方形))、拡張子は .jpg / .jpeg / .png にしましょう。
複数の画像を投稿をする際は画像編集アプリで事前にリサイズがおすすめです。
特殊文字や誤ったリンクなどにも注意をし、一般的な絵文字をつかい、短縮URLを積極的に活用するようにしましょう。
それではどのように予約投稿をしていくのか具体的な手順とともに紹介していきます。
スマホとPC版で手順は異なりますが、どちらも公式ツールであるMeta Business Suiteを使えば無料で簡単に行えます。
①ホーム画面右上の「+」から新規投稿作成
Instagram右上にある「+」をタップ。
リール動画やフィード投稿など投稿する種類を選びましょう。
②新規投稿作成画面の下「そのほかのオプション」をタップ
本文や画像の編集、音楽を追加した後は画面一番下に表示される「そのほかのオプション」をタップします。
「共有設定」という項目を右にスワイプ、日時指定ができるので、任意の時間に設定します。
これで新規投稿画面に戻り、シェアをタップすると予約投稿が完了します。
スマホではできないストーリーズの投稿もPC版では実現可能です。
①Meta Business Suiteにログイン
まずはブラウザでMeta Business Suite(https://ja-jp.facebook.com/business/tools/meta-business-suite)にログインします。
画面右上にある「投稿を作成」「リールを作成」「ストーリーを作成する」のいずれかを選択し、投稿する内容を構成します。
日時設定では、任意の時間を設定できるだけでなく、過去1週間でフォロワーが一番アクティブであった時間を設定することもできるため、アクティブユーザーを効果的にアクセスしたい方はぜひ利用してみましょう。
日時が設定できれば、画面右下の「スケジュール」をタップして終了です。
Instagramの予約投稿には、大きく分けて5つの種類があります。それぞれ紹介していきましょう。
投稿タイプ | 予約投稿の可否 | 概要 |
---|---|---|
フィード投稿 | 予約投稿可能 | 一般的な投稿形式で、通常の動画や画像を投稿できる。 |
リール投稿 | 予約投稿可能 | 縦型のショート動画の投稿。 |
カルーセル投稿 | 予約投稿可能 | 最大10枚までの複数画像や動画を1投稿にまとめてスライド表示できる投稿。 |
ショッピング投稿 | ビジネスアカウントのみ予約投稿可能 | 投稿に商品タグが付いた投稿。ECサイトやInstagramショップに誘導可能。 |
ロケーション投稿 | 予約投稿可能 | 店舗やイベント会場など、場所表示できる予約投稿。 |
Instagramの予約投稿をうまく活用することで、期待以上の成功を成し遂げることができます。過去の成功事例を参考にブランディング戦略などに導入してみるとよいでしょう。
期待できること①週末の予約投稿でカフェ・飲食店の集客UP
都市部などの人口が密集している地域での飲食店ではInstagramの予約投稿で来客数の増加を目指すことができるでしょう。
例えばカフェが土日限定メニューを金曜日の夕方以降に予約投稿をしたとします。
毎週同じ時間に新メニューと特典情報を予約配信することで週末のアクティブユーザーに効果的にアプローチができ、集客UPが見込めるでしょう。
また、リールやストーリーズも予約投稿連携させることで、投稿から来店までの導線がきれいにできるのでブランディング戦略にも十分活かせることでしょう。
期待できること②地域観光PRの継続運用
観光業を生業とする会社が地域のイベント情報を事前に撮影・整理し、月単位で予約投稿したとしましょう。平日と休日にそれぞれ12時と20時に予約投稿を行い、それぞれのシーズン写真やハッシュタグを巧みに含めることで、検索流入を試みることができます。
継続投稿による担当者の負担が大幅に削減され、ハッシュタグ経由でフォロワーが大幅に増加することでしょう。また、投稿をきっかけに地元店舗の来店が増加したとの声もあり、包括的なPRで成功を獲得できることでしょう。
Instagramの予約投稿は公式ツールであるMeta Business Suiteでも可能ですが、外部ツールを使うことで、より柔軟かつ高度な運用ができるというメリットがあります。
外部ツールでしか実現できないこともあり、例えば投稿のプレビューの確認やチーム運用、AI活用ができます。
投稿のプレビューでは実際にInstagramにどのように映るのか調整することができます。そのためブランドの統一感を重視する方にはお勧めです。
さらに、複数ブランドを運営していたり、チームでのブランド戦略を試みる方にとっては、外部ツールの方が運用がしやすく、一元管理ができる外部ツールは欠かせません。
AIによる分析を重視し、効率重視な予約投稿をしたい方はAI機能がある外部ツールも検討してみてはいかがでしょうか?
Instagramの予約投稿にお勧めの外部ツールが「sikiapi」です。
「sikiapi」は、InstagramのDMを中心にした、CRM/マーケティングオートメーションのための対話型ツールです。企業や事業者向けに、Instagramだけで接客・情報配信・販促施策まで行える機能を提供しています。
豊富な機能が用意されており、「ユーザーの反応に応じて自動で連続配信できる機能」や「年齢・性別・購入履歴などの属性に基づいてユーザーをセグメントし、個々に最適化したメッセージの送信」、「sikiapi独自のログインIDとパスワードを発行し、Instagramアカウント情報を共有せずに運用スタッフを招待可能」があります。
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具体的な導入事例や使用イメージ(デモ画面)、 さらに機能ごとの操作フローについてもご案内できますので、お気軽にご連絡ください。
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セグメント配信、シナリオ配信、自動応答機能などで顧客一人ひとりにカテゴライズされたマーケティングが可能となります。AIのようにその場で会話を考えていく機能はありませんが、シナリオ型のチャットボットのメリットを最大限に活かしているため、質の高いサービスを顧客一人ひとりにカスタマイズして届けることができます。
また、sikiapiはシナリオ型チャットボットを作成する上で、プログラミングなどの特殊な技能は必要ありません。直感的な操作でチャットボットを作ることができることも大きな魅力の一つとなっています。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | sikiapi |
会社名 | 株式会社Enigol |
料金プラン | スタートプラン:¥4,500/月 |
公式サイト | https://sikiapi.com/ |
Instagramは写真や動画投稿に加え、リールやストーリーズ、ショッピング機能など多彩な機能を持つSNSへと進化しています。中でも「予約投稿機能」は、投稿の効率化と戦略的なブランディングに不可欠なツールです。
特にビジネスアカウントやプロアカウントでは、予約投稿や投稿カレンダー、インサイト分析などが可能になり、本格的なSNS運用が実現します。投稿形式も多様で、用途に応じてフィード、リール、カルーセル、ショッピング投稿などを使い分けることで効果的な情報発信が可能です。
スマホとPCでできることに違いがあるため、運用の場面に応じた使い分けもポイントです。
さらに、チーム運用やマーケティング自動化を図りたい方には、外部ツールの「sikiapi(シキアピ)」の活用がおすすめです。sikiapiはInstagram DMを中心としたCRM機能や自動配信、ユーザー属性に応じたセグメント配信が可能で、より効率的かつ高度な運用を支援します。
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株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。