Instagramのビジネスアカウントとは?使える機能や活用方法を解説!

Instagramのビジネスアカウントとは?使える機能や活用方法を解説!

更新日:2023/05/02

店舗やブランドのマーケティングなど、使用されるシーンが増加しているinstagramのビジネスアカウント。当記事では、ビジネスアカウントの機能やメリット、上手に使いこなすコツを解説していきます。この記事を読めば、ビジネスアカウントを利用すべき理由を正しく把握し、マーケティング業務の効率化を実現できるでしょう。

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Instagramのビジネスアカウント(Instagram for Business)とは?

Instagramのビジネスアカウントとは、その名の通り企業担当者や個人事業者向けのアカウントです。個人アカウントと比較すると、使用目的や利用できる機能に大きな違いがあります。
ECサイトの普及やインフルエンサーの増加に比例する形で注目度が増し、認知度の向上やユーザーとのコンタクトに役立つツールとして活用されています。実際に利用できる機能については後述しますが、ムダのないマーケティングをサポートしてくれるアイテムがInstagramビジネスアカウントです。

Instagramのビジネスアカウントで使える機能

ここからは、instagramのビジネスアカウントで利用できる機能について解説していきます。大きく分類すると次の4つの機能を利用できる点が、個人アカウントとの機能面の違いです。

  • ビジネスプロフィール機能
  • インサイト機能
  • 宣伝用の投稿
  • ShopNowとの連携

ビジネスプロフィール機能

ビジネスプロフィール機能を利用すれば、ユーザーからの問い合わせをスムーズに受けられる仕組み作りが可能になります。視覚的なブランディングやユーザーとのコンタクトに注目が集まるInstagramですが、基本情報を次の機能に連携させ、プロフィール欄を充実させることが可能です。

  • 連絡先オプション…電話番号や住所、メールアドレス
  • アクションボタン…「予約する」「席を予約する」が選択可能(外部ツールとの連携が必要)

個人アカウントではコメントやメッセージに限定される連絡手段も、ビジネスアカウントであれば登録情報への電話やメール、店舗などの情報へアクセスもワンクリックで済ませられ、ユーザーのストレスを軽減できます。

インサイト機能

WEBサイトではツールを用いた測定が一般的ですが、Instagramのビジネスアカウントであれば「インサイト」と呼ばれる分析ツールも利用できます。言わずもがなでありますが、Instagramへの投稿によりリーチできた数、フォロワーの動向チェックは、すべてのマーケターが最も気を使うべきデータです。そして、分散されがちな測定機能を、1つのアプリで完結させられる機能がインサイト機能です。具体的には次のような情報を、インサイト機能から取得できます。

  • サマリー情報: フォロワー、投稿数、インプレッション、リーチ、プロフィールビューなど
  • フォロワー情報:性別、年齢、場所、利用時間帯など
  • 投稿情報: プロフィールへのアクセス、フォロー、ウェブサイトのクリック、保存したユーザー数、リーチに占める非フォロワー率など

宣伝用の投稿

Instagramのビジネスアカウントには、宣伝用の広告を出向する機能も搭載されています。宣伝を行える点はほかのアイテムと変わりありませんが、instagramビジネスアカウントでは「宣伝」を利用するだけで、手軽な広告利用が可能です。具体的には、日常の投稿画面の右下に表示される「宣伝」ボタンをクリックし、ターゲットや予算、配信期間などを決めるだけです。
広告ツールでは、投稿用の画像や短い動画を作成することが一般的ですが、Instagramビジネスアカウントでは投稿をそのまま広告に利用できます。「投稿した画像が思いの外好評だった」という場合でも、宣伝ボタンを押すだけで広告用の画像に置き換えられます。

ShopNowとの連携

instagramビジネスアカウントは、投稿から購入までの導線づくりに利用できるShopNowとの連携も可能です。正確にはFacebookに追加された機能ですが、ShopNowを利用すれば、アイコンが付いた投稿画像で商品の名前と金額を確認、そのまま購入できる仕組みを構築できます。
Facebookのアカウントの準備のほかに、次のような準備をする必要がありますが、広告、宣伝、会計までの手間を減らせる心強い機能といえるでしょう。

  • 利用条件を満たしているか確認する
  • Instagramビジネスアカウントに切り替え、Facebookページとリンクさせる
  • Facebookページにショップを追加し、商品カタログを設定する(Facebookでの設定)
  • Instagramショッピング機能の審査を申し込む
  • Instagram投稿にショッピングタグを追加する

Instagramのビジネスアカウントを活用すべき理由とは

次に、Instagramビジネスアカウントを利用する理由を解説していきます。大きく分類すると、「若者が利用している割合が高い」、「アプリでの検索が定着しつつある」ことが、Instagramビジネスアカウントを利用すべき理由です。

若者が高い割合で使用しているため

言わずもがなではありますが、Instagramのビジネスアカウントを活用する最大の理由は利用者が多いことです。Instagramは世界で10億人、国内で2000万人の利用者がいるSNSツールであり、同様のアイテム群の中でも大きな実績を獲得しています。また、年代別では15~19歳の利用者が69%以上、20代は50%以上という調査もあり、若者が日常的に使用するツールであることに間違いはありません。
一部でインスタ離れが囁かれていることも事実ですが、さまざまな訴求方法を試せることもInstagramビジネスアカウントを利用すべき理由の1つです。動画によるファン獲得を狙えるYouTubeやTikTokがある一方で、Instagramは画像による訴求やハッシュタグによる拡散といった手法で若者へのアプローチが可能です。

アプリでの検索が定着しつつあるため

SNSツールとして広く知られているInstagramですが、若者の間では検索ツールとしての仕様が定着しつつあります。画面下部の虫眼鏡のアイコンをクリックすることで、キーワード入力画面が展開され、気になる単語を入力するだけで関連するアカウントやハッシュタグを検索可能です。
GoogleやYahoo!のような専門的なWEBサイトを表示させることこそできませんが、Instagramのアプリ内検索で、視覚的な情報を集めるユーザーも増加しています。今や、Googleで検索する「ググる」から、Instagramで検索する「タグる」ということが主流になっています。

Instagramビジネスアカウントの始め方

ここからは、Instagramビジネスアカウントの始め方を紹介していきます。具体的には次の4つの工程によって、マーケティングに応用可能なさまざまな機能を使用できます。

  • 個人アカウントの作成と設定
  • ビジネスアカウントへの切り替え
  • プロフィールに設定を行う
  • プライバシー設定を行う

個人アカウントの作成と設定

企業担当者や個人事業者が利用するInstagramのビジネスアカウントですが、アカウントの作成方法は個人向けと同様です。アプリをインストールし、個人情報を入力することで個人向けのアカウント作成は完了です。
ただし、ビジネスに利用する場合は、第一にイメージを訴求できる名前にこだわりましょう。また、個人仕様のものとは別に、商業用のメールアドレスを取得することをおすすめします。Instagramという1つのツールでも、ビジネス用の情報を用いることでその後の管理が容易になります。

ビジネスアカウントへの切り替え

個人用のアカウントの作成が完了したら、ビジネスアカウントへの切り替えを行います。作業手順は「プロフィールを編集」または「設定」の「アカウント」から、「プロアカウントに切り替える」を選択するだけです。
また、先ほど解説した機能については、ビジネスアカウントへ切り替えることで利用できる環境が整います。事業内容をプロフィールに反映できるカテゴリの設定、店舗住所の登録、Facebookとの連携有無についてもプロフィール画面から編集可能です。

プロフィールに設定を行う

個人用のアカウントとは違い、Instagramのビジネスアカウントには細かな設定変更が必要です。すべての設定変更を「プロフィールにを編集」から行えますが、ユーザーが公式アカウントと認識するためには、適切な画像やプロフィール文の設定が必要です。
また、WEBサイトのリンクについても、ビジネスプロフィールへの設置が適切です。Instagramは投稿に添付されたURLアカウントが機能しない仕様になっているため、流入を狙うURLがある場合はプロフィール欄へ設置しましょう。

プライバシー設定を行う

プロフィールの編集が終わったら、プライバシーの設定を進めていきましょう。個人用アカウントと同様に、ビジネスアカウントにおいても、「プライバシー設定」からユーザーが行えるアクションに制限をかけることができます。
投稿に対するコメントについては、「誰でも」、「フォロー中の人フォロワーのみ」、「フォロー中の人のみ」といった形で、関係性をもとにユーザーが行えるアクションが制限されます。また、投稿に対するタグ付けやメンションについても、同様の設定が可能です。

Instagramをビジネスアカウントにするメリットと注意点

最後に、Instagramビジネスアカウントの利用によって得られるメリットと注意点を解説していきます。運用を始める際には、メリットがある一方で注意点があることも把握しておきましょう。

メリット①測定を手軽に行える

分断されがちな測定作業を1つのアプリで完結させられることが、Instagramビジネスアカウントを利用することで得られる1つ目のメリットです。先ほども触れた通り、一般的なWEBサイトではユーザーの動向をデータ化し、数値化にはほかのツールを利用しなければなりません。
しかし、Instagramビジネスアカウントでは、インサイト機能によって投稿の効果測定が非常に手軽になっています。フォロワーの内訳を分析することで、より効率的なマーケティングの運用に活かせるでしょう。

メリット②導線をつくりやすい

導線をつくりやすいことも、Instagramビジネスアカウントならではのメリットです。ビジネスプロフィールやShopNowなどの機能を使えば、広告から会計までのすべての作業を1つのアプリ内で集約することができます。
ビジネスプロフィール内に用意されている、「道順」や「席を予約する」の機能には、別ツールとの連携が必要ですが、一度用意してしまえば大規模な編集が不要になります。

メリット③拡散する範囲を設定できる

拡散する範囲を設定し、コンテンツ作成に反映させられることがInstagramビジネスアカウントを利用する3つ目のメリットです。YouTubeやTikTokも、SNSとプロモーションをかけ合わせたツールであることに間違いはありませんが、プライバシーを細かく設定できる点はInstagramならではの魅力といえます。
動画によるプロモーションを計画している場合でも、Instagramであれば「コメントを相互フォローの友人のみからもらう」といった設定も可能です。広く拡散される一方で誹謗中傷の対策が求められるSNSツールにおいて、Instagramのビジネスアカウントはより初心者向きのアイテムといえます。

注意点 運用に手間がかかる

さまざまなメリットを見込めるInstagramのビジネスアカウントですが、運用に手間がかかる点には注意が必要です。特に視覚的な訴求に特化したツールであり、写真や文章にはそれなりのセンスが求められます。YouTubeなどの動画コンテンツに比べて拡散される範囲が狭く、文字のみを用いるTwitterに比べて露出が多いツールがInstagramといえます。
そのため、運用にはかなりの手間暇をかけ、少しづつ結果を生み出す長期的な計画が必要不可欠です。ただし、「SNSの特徴を活かして相互フォローのユーザーからの信頼を勝ち取る」、「画像や動画のクオリティは妥協しない」といった方針を決めれば、より手堅い広告コンテンツの運用を行うことができます。

まとめ

店舗やブランドのマーケティングなど、販売促進に関わる企業担当者や個人事業者が増えたことで注目度が増しているinstagramのビジネスアカウント。これまでに触れてきたようにビジネスプロフィール、インサイト、広告の出稿、ShopNowなどの機能により、マーケティング業務の効率化をサポートしてくれるツールです。ただし、数多くのメリットがある一方で、一部の注意点があることも把握しておきましょう。長期的な計画さえあれば、しっかりとした反響を見込める、手堅いマーケティングを実現でしょう。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。