インスタグラムがビジネス活用向きな理由!実例やメリットを紹介

インスタグラムがビジネス活用向きな理由!実例やメリットを紹介

更新日:2023/05/05

個人の利用だけではなくビジネスマーケティングにも応用されることが増えてきたSNS。その中でも特にインスタグラムが注目を浴びています。この記事を読めば、インスタグラムがビジネス活用に向いている理由が理解できるでしょう。あなたもインスタグラムでビジネスに挑戦してみませんか?

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SNSは単なる若者のコミュニケーションツールか

皆さんはSNSに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
「生活の記録を面白く投稿するところ」、「可愛い自撮りやおしゃれな生活をアピールする場所」、「若者たちの出会いの場」などなど......
SNSは個人のための発信の場でビジネスに利用するにはふさわしい場所ではない、と思ってる方もいるのではないでしょうか。
しかしここ数年でSNSのビジネス活用は大きな広がりを見せているんです!

  • SNSを活用したビジネスの何が強いのか
  • その中でも注目されているインスタグラムはどうしてビジネスに向いているのか

をデータをもとに説明していきましょう。
人がスマホを操作している画像

SNSは「若者の社交場」以上のものになってきている

SNSに対して「若者の交流の場」というイメージを持っている方は多いと思います。
「若者だけにしか情報が届かないならウチの商品をSNSで宣伝しても効果が薄いかも......」
「交流のために使われるなら広告情報を出しても見られることはないのでは......」
と心配してしまいますよね。
では実際はどのような人たちがSNSを利用しているのでしょうか?

一般ユーザーの年齢層

まずは年齢層です。
SNS全体で「活用が欠かせない」「活用している」「利用したことがある」と答えた人の割合は20代、30代でそれぞれ70%以上、40代で約70%、50代で60%以上、60代で50%以上となっています。
若いほど利用傾向が高いことは予想通りですが、実際は50代、60代でも半分以上がSNSを利用しているのです!
総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第8節)
(引用:総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第8節)  )
また、10代以上の全ての世代においてSNS利用者が増加しており、特に60代、70代の増加率が高くなっています。
総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第8節)
(引用:総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第8節)
つまり、SNSは幅広い世代が利用しているプラットフォームであり、さまざまな層に向けたマーケティングも効果を発揮すると言えるのです。

一般ユーザーの利用目的傾向

幅広い年代にSNSが利用されていることはわかりましたが、では皆さんはSNSを何のために利用しているのでしょうか?
実はコミュニケーションや交流のために利用する人も多いのですが、それ以上に仕事や趣味などの情報収集に利用している人が多いのです!
ICT総研の調査によると、SNSを使用する理由について「仕事や趣味などの情報収集目的」と答えた人が一番多く44%という結果が出ています。
2022年度SNS利用動向に関する調査
(引用:2022年度SNS利用動向に関する調査
企業からの宣伝であれ、それがユーザーにとって有益な情報であれば受け取ってもらえる可能性が高いのです。
スマホとパソコン

SNSのビジネス活用が広がっている

一般のSNSユーザーについて解説しましたが、企業のSNS利用の実態についてはどうなのかも見ていきましょう。

コンテンツ中心マーケティングが流行り

皆さんは買い物をするときに、何をきっかけに商品を知ったり選んだりすることが多いでしょうか?
一昔前ならば企業の広告を見て決めることが多かったと思いますが、今ではブログや比較サイト、SNSの口コミなど、自ら情報を検索してさまざまなコンテンツを見てから決める人が多いと思います。
そんな時代の中で注目されているのは、ユーザーが欲しいコンテンツを常に発信して購買につなげるマーケティングなのです。

ビジネス活用の増加傾向

実際にコンテンツマーケティングとして、ソーシャルメディアサービスを利用している企業はどのくらい増えているのでしょうか。
平成29年(2017年)から平成30年(2018年)の総務省によるデータを見てみると、全ての業種においてソーシャルメディアサービスの活用率が増加しており、全体をみると1年間で8.8%の増加が見られます。
総務省|平成 30 年通信利用動向調査の結果
(引用:総務省|平成 30 年通信利用動向調査の結果
ソーシャルメディアサービスを利用したコンテンツマーケティングは広がりつづけているのです。
まとめると、SNSは幅広い年代、性別の人々情報収集を目的に利用することが多く、これからも規模が増え続けていくコンテンツ中心マーケティングを実践する場としてふさわしいと言えるのです。
スマホに映る女性

インスタグラムの何が強いのか

ここまでで、SNSはビジネス活用を躊躇うような場ではないということがわかりましたね。では具体的にSNSのマーケティング効果やメリットとは何なのか、またSNSの中でもインスタグラムをビジネスに活用することは他のSNSと比べてどうなのかを解説していきます。

SNSのビジネス活用の強み

いいねやコメントの数

口コミ力

SNSの強みは第一に口コミ力です。
ユーザーが自身の体験をSNSで共有することは今や当たり前となっています。
企業がわざわざ広告を打たなくてもユーザーが自発的に投稿してくれる口コミから購入につながるケースが多く存在するのです。商品やサービスの利用についての感想から、購入までのアクセスまで共有されることもあるのです。
口コミの拡散において、プラットフォームとなるSNSツールの利用者数は重要な要素となります。令和3年(2021年)までの各SNSサービス毎の利用率をみると、LINE、ツイッター、インスタグラムなどが上位を占めており、かつ最近までシェアを伸ばしている傾向が読み取れます。
総務省令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
(引用:総務省令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
下のグラフを見てみましょう。上でも触れましたが、今SNSを情報収集目的に使用する人は多く、情報収集時に使用するツールにSNSを選ぶ人は年々増えていることがわかります。2021年において10代に至っては検索エンジンを使うと答えた人の割合よりもSNSを使うと答えた人の割合の方が多くなっているほどです。
野村総合研究所のデータ1
(引用:野村総合研究所
SNSで出される口コミ情報は広告のために忖度されておらず、生のユーザーの声が聞けるという情報としての信頼を得ているのです。
ちなみに情報収集に利用されるSNSツールは、66%がツイッターで比率もほぼ変わらず一位ですが、大きく利用率をあげて55%となったインスタグラムが次いで2位となっています。
野村総合研究所のデータ2
(引用:野村総合研究所
「インスタ映え」の文化を生み出し、利用者・利用時間ともに大きく成長したインスタグラムが、情報検索ツールとしてもシェアを伸ばしたと言えるでしょう。
これからの成長も期待できます。
黄色のハッシュタグ

ブランディング力

SNSは多くの人が普段から日常的に使うツールであり、企業の投稿にも普通の広告よりも親しみを持たれる傾向があります。またSNSの利用時間が増加した中、潜在的顧客の目に付く機会も増えるため、SNS投稿によって企業イメージを効果的に宣伝することが可能です。
またハッシュタグなどを活用したキャンペーンなどにより企業と個人の間につながりを作ることができるような機能もあるのがSNSの魅力です。
インスタグラムは画像投稿がメインのSNSであるため、企業のイメージを直感的な方法で伝えることができ、多くの投稿を目にするユーザーに対しても短時間でイメージを伝えることができるでしょう。

インスタグラム特有の強み

インスタグラムが他のSNSに比べて利用者数の伸び率が高く、SNSビジネス利用においても発展性が高いことはわかりましたが、そのプラットフォームとしての仕様はどうビジネスに生かされるのかを解説していきます。
スマーフォンの画面

ヴィジュアルコミュニケーション

インスタグラムにまず特徴として挙げられるのは「写真」がメインである、ということです。画像投稿やストーリー、リール動画などによる「ヴィジュアル」的なコミュニケーション方法を推奨しているのです。
このヴィジュアルコミュニケーションというものはポジティブな情報が飛び交いやすい性質があります。これには直感や感性を司る右脳が関わってくるためで、逆に左脳を刺激するような言語的コミュニケーションでは論理・分析的思考につながり、懐疑的な発信が増える傾向にあります。
ヴィジュアルコミュニケーションをメインにしたポジティブな情報が飛び交いやすいインスタグラムでは、ビジネスにおいても商品に対してポジティブなイメージを持って拡散されやすいのです!
たくさんのハート

エンゲージメント率

インスタグラムは高いエンゲージメント率(投稿や広告に対するユーザーの反応率)を誇るSNSでもあります。
ある調査ではフェイスブックの58倍、ツイッターの120倍ものエンゲージメント率がある*というのですから驚きです!
*(引用:Instagram Advertising in 2018: What You Need to Know

購買動線

インスタグラムでのビジネスをおすすめする一番の理由は何より、インスタグラム自身がプラットフォーム内でのショッピング・ビジネス参入を促進しているからなのです!
まずはビジネスアカウントでできることとして、

  • ビジネスプロフィールの設定(住所、電話番号、メールアドレスの追加が可能)
  • Instagramインサイトの閲覧(投稿や閲覧者、フォロワーの無料分析)
  • 広告の掲載(ストーリーズやリールに広告として出稿可能)
  • ショッピング機能(プロフィールにショップページのリンクが追加、商品へのタグ付けが可能)

これだけのサポートが揃っています。
ビジネスアカウントについては以下の記事↓にも詳しく載っているので、参照してみてください。

Instagramのビジネスアカウントとは?使える機能や活用方法を解説!
おさらいしよう!インスタグラムのビジネスアカウントの運用方法と注意点!

ビジネスアカウントの機能の中でも特にショッピング機能に関してはかなり便利で、今後発展していく可能性も秘めた機能なんです!
ショッピング機能では投稿にタグ付けができるようになりますが、タグ付けを行うことで、

  1. タグから商品詳細ページを表示
  2. 商品詳細ページより自社ECサイトに誘導

という、検索から購入までのスムーズな流れを作ることができます。
またインスタグラムには「発見」タブや「ショップ」タブというものが存在し、インスタグラム内のアルゴリズムによってユーザー毎に最適化された投稿や商品が表示されるようになっており、これがユーザーの購買意欲を高めることにつながっています。
さらに、インスタグラムを運営するMeta社によると、今後「Checkout(決済)」機能も実装する予定だそうです。検索から購入完了までインスタグラム内で行えるようになれば、よりインスタグラムショップ内での購入率も増えていくと予想されます。
パソコンと手の画像

DM(ダイレクトメール)活用の幅が広がる

インスタグラムでショッピングビジネスを展開するならば、やはり重要になるのはDM(ダイレクトメール)機能です。
売り手と買い手とのコミュニケーションを円滑にすることは、顧客との関係を良好に保つためにも大切です。
インスタグラムのDMについての詳しい記事はこちら↓

インスタグラムのDMにはどんな機能があるの?使い方を詳しく解説!
Instagram Directとは?使い方や機能について徹底解説!

実はこのDM機能、Instagram Messaging APIの公開がされたことにより外部ツールとの連携が可能になったのです!たくさんの顧客とメッセージのやりとりをするのが辛い場合にも外部ツールに任せて重要なメッセージ配信を自動化させることができるのです。
メルマガのようにうざったい一方通行の自動配信があったところで無視されるだけでは?と思うかもしれませんが、インスタグラムの場合自分の投稿にコメントしたユーザーのみに自動返信が可能という機能を設けているため、自分のサービスに興味のある人に向けたピンポイントなDM運用が可能であり、ユーザーにとってもビジネスアカウントとのDMに対する信用が保証されるのです。
せっかく投稿にコメントがあっても、放っておくだけでは見込み顧客を取り逃がすことに直結します。
インスタグラムで新しくなったDM機能を使って効率的な運用を目指したい! DMの自動返信機能について気になる!という方はこちらを確認してみてください。

インスタグラムのビジネス応用例

椅子に座る女性
さてここまでインスタグラムがビジネス利用に向いている理由を解説してきましたが、気になるのは

  • 実際インスタグラムで成功しているビジネスはあるのか?
  • どのような形で成功しているのか?

というところでしょう。ということでインスタグラムでビジネスを成功させた実例をご紹介しましょう。

ストーリーズ活用でファンを獲得

ためるんのアカウント
貯金や節約など、お金にまつわるノウハウを紹介している「ためるん」(ためるん 〜低収入の貯金・節約・副業術〜 (@_tamerun_) • Instagram photos and videos)というアカウントはストーリーズに質問BOXやアンケートスタンプを設置することでユーザーが気軽に接触できるような仕組みを利用してユーザーとの結びつきを強め、ファンを獲得していきました。
ユーザーとアカウントの結びつきが強まれば強まるほど、インスタグラムのアルゴリズムによってそのアカウントの投稿が優先して表示されるようになるため、このようなコミュニケーションを促す方法は有効なんです。

ハッシュタグの活用で口コミ投稿を促進

インテグレートのアカウント
「インテグレート」(インテグレート♥ (@integrate_jp) • Instagram photos and videos)は、UGC(User Generated Contents)と呼ばれるユーザー投稿を活用した運用を行っています。
化粧品メーカー資生堂のブランドであるインテグレートは「#いい女なろう」というハッシュタグのキャンペーンを実施し、ユーザーに「#いい女なろう」とタグをつけてもらった投稿(これがUGC)をしてもらうことでSNSマーケティングで肝となる一般ユーザーによる口コミを促進させました。
ハッシュタグの活用によってSNSマーケティングの長所を効率的に活かすことに成功しているのです。

リポスト投稿でユーザー参加型投稿

UNIQLO銀座店のアカウント
「UNIQLO銀座店」(@uniqlo_ginza • Instagram photos and videos)もまた違った形でUGCを活用しています。ユーザーに「#uniqloginza」などをつけてもらった投稿をUGCとして収集し、UNIQLO銀座店のアカウントでリポストと呼ばれる引用投稿を行っています。
商品の紹介など以外は主にUGCによるアカウント運営を行っており、ユーザーと企業アカウントとの結びつきと運用の手軽さを実現しています。

インスタビジネスのデメリット

ここまででインスタグラムのビジネス利用のメリットについてばかり語ってきましたが、もちろん同時にデメリットも存在します。

炎上リスク

SNSの利用者が多く、拡散力の高いという特徴は宣伝効果が高いというメリットがありましたが、それは炎上リスクも高いというデメリットと表裏一体です。どんな投稿が炎上してしまうのかを考え、発言には慎重にならなければいけません。またインスタグラムのビジネスアカウントは非公開設定ができないので注意が必要です。

アカウント分析

インスタグラムにはさまざまな利用者層が存在します。またインスタグラムにはすでに多くの企業アカウントが参入しているため、ライバルも多いです。そのため効果的にアカウントを運用するための分析を行わないと、せっかくのプラットフォームを生かせないのです。

運用の手間

たとえユーザーから投稿に反応があってもそれに対して何もアクションを起こせなければ潜在的顧客を失ってしまう可能性が高いです。しかし何人ものユーザーにきめ細やかなメッセージ対応などを行えるリソースが確保できるケースは少なく、効果的な運用を目指すことは難しくなってしまいます。
パソコン

デメリットを克服するには

このようにインスタグラムでビジネスアカウントを運用するにはさまざまな障壁が存在します。しかしインスタグラムが一部APIを公開したことで使えるようになった外部ツールを導入することでこれらの障壁がグンと下がります!
sikiapiを導入することでインスタグラムでの集客分析ユーザーとのコミュニケーションなどスキルや手間がかかっていたことを任せることができ、他のメインとなる業務に集中する余裕ができます。
もし上記のような手間がメリットのたくさんあるインスタグラムでのビジネス参入を躊躇うきっかけになっていたならば、ぜひ導入を検討してみませんか?
気になることがあれば、気兼ねなくこちらよりご相談ください。

まとめ

SNSが主流となった今の時代に合わせて、マーケティングの方法もコンテンツ中心型に変化してきました。
インスタグラムにおいては購買に関わる機能がどんどん追加されており、インスタグラム上でショッピングが広く行われていくことは確実でしょう。
しかし実際の運用には人的にも時間的にも少なくないコストが発生します。
弊社が提供するサービスであるsikiapiには、こうしたコストを削減し効率的にビジネスアカウント運用をするためのサービスが詰まっております。
ちょっとでも導入を検討しているどんな使い方があるのか知りたい!などの相談も歓迎しております。ぜひお問合せください!
この流れに乗り遅れないためにも、インスタグラムの特性とツールを活かしてビジネスの幅を広げていきましょう!

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。