Instagramクリエイターアカウント!個人・ビジネスとは何が違う?

Instagramクリエイターアカウント!個人・ビジネスとは何が違う?

更新日:2023/06/28

インスタグラムには3つのアカウント制度があるのをご存知ですか?普段個人で利用している方も、ビジネスやクリエイターとしてインスタグラムを活用したいならクリエイターアカウントを利用しましょう!この記事では、クリエイターアカウントの機能や同じプロアカウントであるビジネスアカウントとの違いを徹底解説します!

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Instagramクリエイターアカウントとは

Instagramとは

Instagramは、写真や動画を投稿・他人の写真や動画をみることができる人気のSNSです。国内では月間3,300万人(2019年6月時点)、海外では月間10億人以上(2018年6月時点)が利用しています。
国内の利用者のうち、男性 43%、女性 57%で、年代別では10代後半:65%、20代:57.3%、30代:47.8%、40代:40.2%、50代:29.4%(2020年12月時点)と、性別に関係なく、若年層を中心に幅広い年齢層にも利用されています。

アカウントの種類

Instagramには一般ユーザー向けの「個人アカウント」、企業や著名人向けの「プロアカウント」があります。「プロアカウント」はさらに「クリエイターアカウント」「ビジネスアカウント」に分類することができます。
ビジネス仕様のビジネスアカウントは、企業が登録できます。一般の小売業者や販売業者なども登録でき、集客に役立てることができます
クリエイターアカウントビジネスをしている人や個人クリエイターといった個人的な創作や活動を行う誰もが登録できます。クリエイターというと一般的には”何かを作り出す人”という意味ですが、Instagramでのクリエイターの定義は「企業と連携して商品をアピールするユーザー」と定義しており、インフルエンサーや芸能人、政治家も登録することができるのです。
スマートフォンと機能

クリエイターアカウントでできること

クリエイタースタジオというツールがパソコンで使えるようになり、プロフィールの表示項目(カテゴリラベル、アクションボタン)の追加、予約投稿、インサイトで閲覧数などのアクセス解析ができます。他にもInstagramショッピング(オンラインショップへの誘導)が利用できます。DMフォルダが「メイン」と「一般」の2種類使えるため、DM分類ができるようになるほか、自分の投稿を広告として出稿できます。
これらができることによるメリットとは何なのか、詳しく見ていきましょう。

プロフィールの表示項目の追加

カテゴリラベルが追加できるようになると、プロフィール写真の下に「個人ブログ」「商品・サービス」「芸術・技術」「ミュージシャン・バンド」「ショッピング・小売」「健康・美容」「食料品店」カテゴリが表示できます。これ以外のカテゴリを選びたい場合は検索します。
アクションボタンの追加によって連絡先として電話・メールが登録ができるため、ユーザーと直接やりとりができるようになります。ユーザーにとってはワンアクションで連絡が取れるので、集客効果を高めることになります。

インサイト(分析機能)

インサイトは個人アカウントにはない、プロアカウントならではの機能であり、プロアカウントを使う最大のメリットともいえます。
リーチしたアカウント数(リーチとは投稿を見たユーザーの数のこと)、投稿したコンテンツに対し、閲覧者が「いいね」や「コメント」などのインタラクションに関する数といったインサイトによってアカウント全体に関する数値を見ることができます。
フォロワーが100名以上いる場合はオーディエンス(フォロワー)に関する数値、例えば選択した期間中のフォロワー人数増減や年齢層・性別などを確認できます。
また、Instagramに投稿したストーリーズ・投稿・IGTV動画(Instagram上か専用アプリで利用できる15分以上の長い動画を投稿・共有できるサービス)・広告に関するいいね!数コメント数シェア数投稿の保存数プロフィールへのアクセスリーチインタラクション数ウェブサイトクリック(プロフィールのURLリンク・ストーリーズでは設定したURLリンクのタップ数)、発見(フォロワー外のユーザーに表示された数)、動画再生数が表示されます。
インサイトをチェックすることで、より多くの人に見てもらう投稿作りの参考にしましょう。
ADVERTISINGグラフ

予約投稿

個人アカウントとは違い、毎日◯時と決まった時間に投稿したいときでも、事前に投稿ができる機能です。忙しくて投稿時間にスマートフォンでの作業が難しい、時間指定で公開したいイベントの告知したいときなどに便利です。
ひとつ注意したいのが、クリエイタースタジオのスマホアプリはInstagramに非対応のため、パソコンから投稿しなければならないという点です。

Instagramショップ

Instagramに投稿された画像からECサイト(電子商取引を行う全てのWebサイトの総称で、おおむねショッピングができるWebサイトのこと)にアクセスし、そのまま購入できる機能です。今までは、Instagramで見つけて買いたいと思っても、ネット上で改めて購入できるサイトを探したり、画像投稿者にDMで確認するなどの手間がかかっていました。便利なショップ機能が使えるようになると、ECサイト事業者にとっては売り上げアップが期待できます
この機能を使うには、

  • FacebookビジネスページがInstagramのプロフィールにリンクしてあること
  • 有形商品(服や日用品、家電などの形あるもの)を取り扱っていること
  • Facebookカタログが作成されていてリンクしていること

が条件です。条件が揃ったら、Instagramから審査を申し込みます。審査に無事通過すれば、Instagramショップ機能を利用することができます。
ショッピング機能が使えるとフィード広告として打ち出せます。Instagramの投稿でただ宣伝するより、広告として流した方がユーザーに認知してもらいやすく、購入へ繋がるチャンスを多く作ることができるのです。実際、ショッピングタグ機能は2019年から2020年にかけて利用が急増しています。

DMフォルダ

通常の個人アカウントではフォルダが存在しないため、受けとったDM(ダイレクトメッセージ)は分類することができません。
しかしプロアカウントに変更すると、「メイン」と「一般」の2つのフォルダが使えるようになります。どう違うのかというと、通知設定の違いです。デフォルトでは「メイン」に届いたメッセージのみ通知される設定になっています。設定は変更可能で、通知オフ、メインのみ、メインと一般フォルダーから選べます。たくさんのメッセージが届いても、必ずチェックして返答する必要があるものを見逃す心配がなくなります。
また、フォルダをプライベートと仕事、未対応と対応済みで分けたりできるので個人アカウントの時よりも使い勝手は良いかと思います。 

ブランドコンテンツ広告

この機能はビジネスアカウントにはなく、クリエイターアカウントのみの機能です。クリエイターが作成した投稿を企業が広告として使用できます。
タイアップ投稿はインフルエンサーが自身のアカウントで商品のPRを行い、基本的に投稿がインフルエンサーのフォロワーに届くのに対し、企業がインフルエンサーのタイアップ投稿を自社の広告として配信するのが、ブランドコンテンツです。タイアップ投稿とは異なり、インフルエンサーのフォロワー以外にも配信されるので、より多くの人に見てもらえます。 
Instagramの広告は、ターゲットの興味関心に応じて精度の高いターゲティングができることが特徴です。そして何度も目にするものは接触効果によって好印象を持ちやすくなり、購入意欲をかき立てることにつながるため、広告効果が発揮されやすいでしょう。
手を結ぶ人

クリエイターアカウントとビジネスアカウントの違い

クリエイターアカウントとビジネスアカウント、どちらを選べか良いのか迷いますよね。以前はクリエイターアカウントとは細かい違いがあったビジネスアカウントですが、現在はほぼありません
とはいうものの、若干の違いは残っています。ビジネスアカウントでは連絡先にメールと電話番号、住所を追加できますが、クリエイターアカウントはメールと電話番号のみです。ビジネスアカウントは、クリエイターへ「広告作成のアクセス許可をリクエスト」を実行でき、提携したいインフルエンサーにリクエストできます。クリエイターアカウントは「広告を承認する」のみ可能になります。その代わり、クリエイターアカウントでは先述したブランドコンテンツ広告機能があるので、必ずしも劣っているわけではありません。
ビジネスアカウントについて解説した記事はこちら↓
Instagramのビジネスアカウントとは?使える機能や活用方法を解説!
パソコン

クリエイターアカウントの作り方 

Instagramアカウント持っている人はプロアカウントに変更するだけ 

Instagramアプリ内のアカウント画面を開きます。「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」の順で選択していきます。
ただし、すでにビジネスアカウントを利用している場合は、「プロアカウントに切り替える」ではなく、「アカウントタイプを切り替え」と表示されるので、タップするとクリエイターアカウントへの切り替えが完了します。
個人アカウントからクリエイターアカウントへ切り替えを行う場合は、「カテゴリの選択」が表示されるので、自分に合うものを選択します。表示されたもの以外のカテゴリを選びたい場合は検索欄に入力して探します。
最後に「クリエイターですか?」と表示されるので、「クリエイター」を選択し、「次へ」を選びます。「〇〇さん、ようこそ」とウェルカムページが表示され、設定完了です。
すでに持っている個人用アカウントを変換するのではなく、新しいクリエイターアカウントを作成したい場合は、新規のInstagramアカウントを作成し、それをクリエイターアカウントに変換します。同時に所有できるInstagramアカウントは5つまでであることに留意しましょう。

アカウントを持っていない人はまずInstagramのアカウントを作成

アカウントを持っていない場合はまずInstagramアカウントを新規登録します。あとは前述した手順でクリエイターアカウントに変更するだけです。

クリエイターアカウントのデメリット

メリットの多いクリエイターアカウントですが個人アカウントとは異なり、非公開設定にはできません。どうしても非公開にしたい場合は、プロアカウントから個人アカウントに切り替える必要があります。
やり方は、

  1. プロフィール画面から漢数字の三のようなマーク(ハンバーガメニュー)をタップします。
  2. 「設定」をタップします。
  3. 「アカウント」をタップします。
  4. 「個人アカウントに切り替える」をタップします。
  5. 「切り替える」をタップします。

以上で完了です。
クリエイターアカウントを使いたいけれど、知られるのが恥ずかしい、と思う人におすすめなのが、個人アカウントと同じ見た目にする裏技です。カテゴリを非表示に設定変更し、アクションボタンを削除すれば、見た目ではクリエイターアカウントとは分かりにくくなります。
インスタグラム

まとめ

いかがでしたか?クリエイターアカウントには、個人アカウントにはない予約投稿やインサイト(分析機能)、ブランドコンテンツ広告、ショップ機能といった魅力的で便利な機能がたくさんあります。すべて無料で利用でき、スマートフォンひとつで簡単に切り替えも行えるので気軽に始めやすいです。
今やInstagramは、単純に写真や動画を楽しむだけでなく、個人が全世界に向けて情報を発信し、収入を得るチャンスを作るツールになりつつあります。2020年の調査では、他のSNSよりもInstagramの情報がきっかけで購買行動・クチコミ行動につながりやすいという結果が出ているのです。
運営会社であるメタ社は、ショップ機能の追加したりアフィリエイトのテストを予定するなど、クリエイターの活動・収益化をバックアップしていく方針を示しており、今後も便利な機能が追加されることが期待できます。
クリエイターアカウントへの切り替えを検討中のあなた。ぜひこの機会にクリエイターアカウントへ切り替えてみませんか? 

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。