メールマーケティングとは?メリット・デメリットなど完全解説!

メールマーケティングとは?メリット・デメリットなど完全解説!

更新日:2023/06/28

ネットが普及したことにより、現在はネットを利用した様々なマーケティング方法が存在しています。中でも、メールを使った「メールマーケティング」は顧客獲得のために用いられるメジャーな方法です。 この記事ではそんな「メールマーケティング」のメリットやデメリット、種類、配信までの流れについて解説していきます。

category banner sm
category banner sm

メール

メールマーケティングの基本情報

ここではメールマーケティングの意味、メールマガジンとの違いについて解説していきます。

メールマーケティングとは

メールを使ったマーケティング方法の一つになります。メールでのコミュニケーションによって、顧客の購買意欲を高めることが目的です。

メルマガとの違い

メルマガとは「メールマガジン」の略で、メルマガに登録した読者にメールを一斉送信する仕組みのことを指します。
全ての顧客に同じ内容を一斉送信することで、顧客に情報を届けることが目的です。
一方で、メールマーケティングは顧客に行動を起こしてもらう活動の総称で、製品やサービスの購入を促します。
メールマーケティングでは顧客の属性でリスト分けして、それぞれに異なった内容を送信することで、それぞれの顧客に適した情報を届けることが目的です。
さらに、このメールマーケティングでは「リードナーチャリング」という要素が強くなります。
リードナーチャリングとは、web広告などで集めた潜在顧客に継続的にコミュニケーションを取ることで、検討度が上がるタイミングを判別し、商談につなげることを指します。
SNSなどで情報収集の方法は多様化したが、メールはいまだ多くの方に使われているコミュニケーションツールであり、特にビジネス面ではその傾向が強いです。
いいね

メールマーケティングのメリット

ここではメールマーケティングのメリットについて解説していきます。

コストの低さ

Webやマスメディアへの広告出稿や動画公開、展示会やセミナー開催などマーケティングの方法は数多くあります。しかし、これらのアプロートはメールマーケティングもよりもコストがかかることが多く、予算がない企業にとっては厳しいマーケティング方法になります。
そういった企業には低コストで始められるメールマーケティングが適しています。低コストな理由としては、必要なものがパソコン、ネット環境、メールアドレスなどかなり少ないことが考えられます。

投資対効果が高いこと

メールマーケティングはすでに読者として会員登録しているユーザー、自社の商品・サービスに興味をもっているユーザーをターゲットとしています。そのため、不特定多数に情報発信するマーケティング方法よりも高い成果が期待できます。

効果測定がしやすい

メールマーケティングは開封率やクリック率など、ユーザーのリアクションを数値で確認でき、効果があったのかどうかを判断しやすいという利点もあります。
ADVERTISING

メールマーケティングのデメリット

ここではメールマーケティングのデメリットについて解説していきます。

人的なリソースが必要になる

ユーザーに興味をもってもらうためには、価値のあるコンテンツ発信が必要です。そのため、コンテンツ政策のためには人的リソースが必要となり、運用負担を十分に考慮しなければいけません。

常にユーザー動向を追わなければいけない

ユーザーが趣味嗜好やトレンドなどを把握する必要があるため、様々な変化に対応する力が求められます。さらに、リアクションを分析した後に、改めてコンテンツを考える必要があります。

コストはゼロではない

他のマーケティング方法よりもコストはかかりませんが、ゼロにできることはありません。
例えば、メールマーケティングの担当者を配置する必要があり、そこに人件費が発生します。さらに、メールマーケティングの運用を効果的に行うために、ツールを導入したとするとそこでまたコストがかかってしまいます。
SOCIAL MEDIA

メールマーケティングの種類

ここではメールマーケティングの種類について解説していきます。

ステップメール

ステップメールとは、ユーザーが資料を請求したり、商品を購入した日を起点に、事前に用意しておいた複数のメールを順番に配信する方法になります。
例えば、ユーザーが新規会員登録を行った際は「サービス内容を紹介するメール」→「サービスの利用方法をまとめたメール」→「サービス資料をダウンロードできるメール」という流れです。
ステップメールの効果は段階的にユーザーの興味・関心を引き上げ、購入への促せられることです。

リターゲティングメール

リターゲティングメールとは、ユーザーの行動を追跡しアプローチする方法になります。
例えば、ユーザーがwebサイトを見た直後に、閲覧していた商品のおすすめメールを流す方法などがあげられます。
リターゲティングメールの効果は事前に設定を完了させれば、後は自動的にメールを送信できることです。

休眠顧客発掘メール

休眠顧客とは、前まで商談を行っていたが契約を結べずに、その後のフォローを行っていなかった顧客を指します。
休眠顧客発掘メールとは、休眠顧客に対し、状況確認などの近況を尋ねるメールを送信する方法になります。
休眠顧客発掘メールの効果は定期的に連絡することで、新たな契約に繋げられることです。しかし、休眠顧客を作らないように、継続的にメールを送ることも重要になります。

メールマガジン(メルマガ)

メールマガジンとは、読者登録を行ったユーザーにメールを一斉送信する方法になります。
この方法のメリットは、読者に送信する内容は全て同じなので、コンテンツ制作にかけるコストが必要ないことです。一方で、全てのユーザーに興味・関心を持ってもらうようなコンテンツを作ることは難しいというデメリットもあります。
メール通知

メールマーケティングの配信までの流れ

ここではメールマーケティングを配信するまでの流れを説明します。

KGI・KPI設計

KGIとは経営目標達成指標を意味し、目標が達成したことを表す指標のことです。例えば、「売上を〇〇円アップさせる」などがKGIとなります。
KPIとは重要業績評価指標を意味し、KGIを達成させるために必要な業績の指標のことです。例えば、「受注数〇〇件アップさせる」「受注単価〇〇円アップさせる」などがKPIとなります。

ペルソナ設定

ペルソナとは年齢、性別、職業、趣味などの詳細なプロフィールまで設定した顧客像のことです。例えば、「22歳、男性、学生、ドライブ」などがペルソナになります。
ペルソナ設定をすることで、ターゲットが明確になり、メール配信の効果測定やセグメントメールなどの精度を高められます。

配信リストの準備

展示会・セミナーで入手した名刺やメルマガに登録している会員情報など、様々な場所から入手した顧客情報をまとめて、一元に管理しておきます。

メール文面の作成

配信先別にターゲットが関心を持ってもらえるような内容を意識して、メール文面を作成します。

メールの配信

配信効率や安全性を考慮して、メール配信ツールを利用してメールの配信を行います。

効果測定

配信した内容に対し、ユーザーがどのようなリアクションを取ったか効果を測定します。そこで効果測定で想定外の結果となった場合には、改善点を探し、次につなげます。

再配信

効果測定から見つかった改善点を反映したら、再配信を行います。その後はまた効果測定を行い、再配信をくり返します。
パズルピース

メールマーケティングに役立つツール

ここではメールマーケティングに役立つツールを解説していきます。

メール配信ツール

メール配信ツールとは、メール配信に特化したツールになります。
効率的なメールの作成、データの収集、データの分析を効率化したい方には、メール配信ツールを使用すると良いでしょう。メール配信ツールを使用すれば、視覚的に魅力的な HTML メールを簡単に作成できます。
また、ステップメール機能、予約配信機能、配信エラー解析・自動停止機能など、運用に便利な機能が多く備わっています。それらの中には、開封率やクリック率をグラフ化してわかりやすく適切に測定したり、応答したユーザーのみをリスト化したりなど、改善に役立つ機能を備えたツールもあります。

MAツール

MAツールは、マーケティング業務全般を自動化・効率化するためのツールです。
多くの MA ツールには、前述のメール配信ツールの機能も備えつつ、 ランディングページの作成、広告管理、リード管理などの機能も備えています。メールマーケティングだけでなく、その他のマーケティング活動も仕組み化したい方には、MAツールの使用を強くおすすめします。

メールマーケティングで重要なKPI

ここではメールマーケティングで重要なKPIについて解説していきます。

開封率

開封率とは、配信後に開封されたメールの割合を指します。
例えば、開封率が低ければメールはまったく読まれておらず、クリック率も低いことを意味します。

不達率

不達率とは、メールが配信先に届かない割合を指します。
(不達アドレス数 ÷ 配信リスト数 × 100)で算出することができます。10%ほどが目安となる場合が多いですが、突然10%を超す数値がでた場合は早急に問題を分析しましょう。
不達率が高くなる要因としては、サーバーの一時的なトラブルやメールアドレスが間違っている・既に使われていないなどの場合などがあります。不達率が高いメール配信を行なっている場合、その配信元(ドメイン)のメールは迷惑メール判定されやすいので、意識して対策する必要があります。

クリック率

クリック率とは、メール内のURLやコンテンツのクリックされた割合を指します。
クリック率は、クリックの総数を読者から受け取った電子メールの総数で割ることによってわかります。

反応率

反応率とは、メールが開封された数に対してURLがクリックされた割合を指します。
クリック率は「配信された全てのメールに対してURLがクリックされた割合」になりますが、反応率は「開封されたメールの数に対してURLがクリックされた割合」になります。

購読解除率

購読解除率とは、配信登録に一度登録してから解除したユーザーの割合です。
例えば、1000人の購読者から20人が解除をした場合、購読解除率は2%です。
購読解除率が高い場合、メールの内容に興味を持っていないユーザーが多いということなので、メールの内容を改善したりなどの対応が必要です。
ADVERTISING

メールマーケティングの基本的な戦略

ここではメールマーケティングにおける基本的な戦略を解説していきます。

中長期的にシナリオを考える

メールマーケティングは配信して終わりではなく、中長期的な施策を考えて、ユーザーの購買意欲を高める継続的なメール配信が不可欠になります。
メールマーケティングで成功している企業のほとんどが、メールを何度か受信することで、徐々にユーザーの購買意欲を高めています。

目的に合ったユーザーを絞る

1回のメール配信で、できるだけ多くのユーザーに情報を届けた方が良いと思われるかもしれません。
しかし、メールの目的や内容で宛先を絞り込まないと、高い確率でメールが送信されてしまいます。
リストの数だけに目を向けるのではなく、メールの内容や目的に応じて配信目標を絞り込むことが重要です。

ユーザー属性に合ったメール配信

メールマーケティングは、ユーザーに一度でも興味がないと思われてしまうと断られる可能性が高い手法です。
そのため、件名と内容を工夫し、配信先リストを詳細にすることで、「これは私が欲しかった情報だ」「これは私にとってのコンテンツだ」と思わせるメールを送ることが重要です。

目的に合ったタイミングでメール送信

開封率を上げるためには、メールを送るタイミングも重要です。
メールが届くユーザーの属性をもとに、どの曜日や時間帯にメールが開封されやすく、読まれる可能性が高いかという仮説を繰り返し検証することで、精度を高めることができます。

A/Bテストを実施

メールマーケティングの有効性を検証する際、件名の他に、本文のURL、画像の位置、差出人名、配信時間などについていくつか仮説を立てます。
この仮説を検証する便利な方法は、A/B テストを使用することです。
これは実際に 2 つの異なるパターンをテストし、どちらがより効果的かを検証する方法です。今後はA/Bテストで改善していきましょう。
Instagram

今注目されているのは「インスタグラムマーケティング」

インスタグラムマーケティングとはインスタグラムを活用したマーケティング方法です。
その中でも、最近ではDM(ダイレクトメッセージ)を用いた方法がメールマーケティングの代わりになると言われています。
DM(ダイレクトメッセージ)とは、任意のユーザーに直接メッセージを送ることができる機能になります。
DMによるマーケティングが効果的な理由は、インスタグラムの投稿からターゲットを絞りやすく、事業価値も伝えやすいからです。
メールマーケティングも重要な施策の一つですが、今後のコミュニケーションを考えた時にインスタグラムなどのSNSを活用したマーケティングにも力を入れていく必要があるでしょう。
Instagram Directとは?使い方や機能について徹底解説!
初心者でもできる!チャットコマースの導入方法
また、DMを用いたマーケティングでもメールマーケティングと同様にツールの利用が効率的な運用に効果的です。
弊社の提供するsikiapiを導入することでDMの返信を最適化させるだけでなく、インスタグラムでの集客分析やユーザーとのコミュニケーションなどスキルや手間がかかっていたことを任せることができ、他のメインとなる業務に集中する余裕ができます。
導入を検討してみたい方は以下のリンク↓よりサービスの確認・相談をどうぞ!
sikiapi(シキアピ)|対話型マーケティングツール
メッセージ

まとめ

今回はメールマーケティングのメリットやデメリット、種類、配信までの流れなどについて解説してきました。
マーケティングはメールからSNSに移行するような時代になってきています。
今後は様々な方法を視野に入れ、マーケティング知識をつけることが必要になるでしょう。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。