更新日:2023/04/03
LINE公式アカウントの分析機能ではさまざまな項目を分析することができます。しかし分析は集客率UPにつながることはわかっていても、どう利用していいのかわからない方もいるでしょう。 この記事では、LINE公式アカウントを運用する上で欠かせない分析機能の概要や、分析画面の見方などを詳しく解説していきます。
sikiapiとは、チャットボットサービスを中心としたCRM・MA(マーケティングオートメーションツール)です。マーケティングオートメーションツールという名の通り、マーケティングを自動化することができるのが最大の特徴です。マーケティングには広告、宣伝、出版物、電車のつり革広告、テレビや新聞等のマスメディア等、様々な種類がありますが、sikiapiが得意としているところはSNSになります。
現代は、SNS経由で一般消費者が消費をすることも増えてきており、マーケティングにはSNS運用は欠かせません。ただし、SNSは企業のみならず個人でも発信が出来てしまいますので投稿が埋もれやすく、ライバルが多いレッドオーシャンです。競合他社の企業アカウントだけではなく、フォロワーが多いインフルエンサー、TVでも活躍している芸能人、一般人でも知識をけた外れに持っていたり、見た目が芸能人以上に良かったり、SNSにはライバルが非常に多く存在します。
SNS運用は、大変手間と時間がかかる作業となります。例えば大手企業では、それだけで専属の人材が居たり、SNS運用だけの部署が存在し、予算を取っている場合も多く見られてきました。SNSがマーケティングに有効である現在、大手企業もSNSに力を入れています。
手間と時間がかかり、ライバルが多いレッドオーシャンのSNS運用ですが、自動化をすることで低コスト・低リスクでその効果を上げることができます。それを可能にするのが、sikiapiです。sikiapiを活用してSNS運用を自動化することによって、集客の自動化が実現できます。これまで集客のために割かれていた時間を、本業に使うことが可能になります。本業に集中することによって、より価値のあるサービスの提案、新製品や新サービスの展開等、これまでよりもよりパワーアップしたビジネス展開が見込めます。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | sikiapi(シキアピ) |
会社名 | 株式会社Enigol |
公式サイト | https://sikiapi.com/ |
LINE公式アカウント分析機能とは、LINE公式アカウントの利用状況を把握し、分析することができる機能のことです。
この機能を使うことで、ユーザーからのメッセージ配信数、友だち追加数、チャット受送信数、タイムライン投稿数などの数値データを確認することができるようになります。
LINE公式アカウントを運用していくための必須機能のひとつで、マーケティングをしたい方は使い方を覚える必要があります。
LINE公式アカウントには以下の3タイプが用意されていますが、LINE公式アカウントの分析機能は、どのタイプであっても利用することができます。
(参考:LINE「LINE公式アカウント アカウント種別」
まず、LINE公式アカウント分析機能を使うには、パソコンではアカウントの管理画面上部にある「分析」ボタンを押し、アプリ版の場合は、画面下部にある分析アイコンを押せば確認することができます。
この分析機能を利用することで、コストを抑えながら反応率の高いメッセージを送れるようになります。
「LINE公式アカウントの運用を開始したものの、成果につながらない」「分析をしたいけれど、やり方がわからない」
こう悩まれている方も多いのではないでしょうか。
国内SNS利用者数は、2022年時点で8000万人を超えていて、SNS上の情報をもとに購入しているという調査結果も出ています。
(参考:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」日本におけるSNS利用者数より )
このことから、SNSを活用したマーケティングを行うのであれば、おのずと分析も重要となってくるのです。
また、ICT総研が2018年11月に実施した4,022人のアンケート調査によると、サービスの利用率が高かったのは1位LINE、2位Twitter、3位Instagram、4位YouTube、5位Facebookの順でした。
(参考:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」主なSNSの利用率より )
このように80.8%という数多くのユーザーが利用するLINEですが、マーケティングに取り入れても、ただ運用をしただけでは成果は出ません。
集客に結び付けるためにはユーザーの反応を数値として可視化し、「しっかりとデータを分析すること」「分析した結果を運用に活かすこと」が重要となります。
では、ここからはなぜ、分析することが重要なのかを見ていきましょう。
思ったことを気軽に投稿できるところがSNSの最大のメリットですから、企業にとってユーザーの反応や意見は財産になります。
特に、商品の開発や改善、企業のイメージ向上を促進していくには、ユーザーの反応を分析することでニーズを把握することができるようになります。
また、季節や期間での商品購入数や予約数などの推移を調べれば、どの時期にユーザーのニーズが高まるかが視覚化できるようになります。
このようにユーザーの意見や反応は、的確なマーケティング施策立案に役立ちます。
自社を客観的に見直すことができる点にも大きなメリットがあります。
実際、企業内からでは世の中の動きを把握することは不可能です。発信しているだけではわからない事情がありますし、感覚にもズレが生じてきます。
客観的に自社や商品を見ることができれば、問題点を明確にし、改善策へと導くことができるようになります。
ユーザーの声をすぐに収集できるのがSNSのメリットです。SNS分析を積極的に行うことで、リアルタイムの情報収集が可能になり、上手に商品開発に活かせるようになります。
逆にSNS分析を行わなければ、世の中の変化や流行について行けずに乗り遅れてしまいます。さらにネガティブな反応が伝わるスピードが早いのもSNSならではです。迅速に対処し被害を最小限にとどめる、回避することにもSNS分析は役立つのです。
分析で得られるのは、自社の情報だけではなく、競合他社の情報も把握できるようになります。類似商品を生産・販売しているのに売上や人気に差があるなら、積極的にSNS分析を行う必要があります。
競合他社に対するユーザーの反応、フォロワー数、話題性、認知度などを分析することで、マーケティングやSNSの運用方法の参考にすることができます。
競合の分析ができれば、自社の施策に活かせるようになります。
LINE公式アカウントには配信したメッセージが簡単に分析できる機能がついています。具体的にどんなことができるのかを見ていきましょう。
LINE公式アカウント分析機能では様々な指標が分析できます。管理画面の分析タブを選択すると、以下の10項目の数値を分析することができます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
分析画面のトップとなるダッシュボードは、「LINE Official Account」を開き、左上の「分析」から見ることができます。ここでは、LINE公式アカウント全体のデータの概要を確認できます。
(参考:LINE for Business)
分析画面のトップとなるダッシュボードは、「LINE Official Account」を開き、左上の「分析」から見ることができます。ここでは、LINE公式アカウント全体のデータの概要を確認できます。
画面が表示されると、「メッセージ通数」「友だち」のデータが閲覧でき、さらに「チャット」でどのくらいのメッセージを送受信したかもわかります。
右上にある「7日間/30日間」の表示を切り替えると、分析したい期間を絞り込むこともできます。
ここでは、「友だちの追加」、「ターゲットリーチ」、「ブロック」が確認可能です。友だち追加数ではユーザーの総数、ターゲットリーチ数は総数からブロックや属性が不明な人を取り除いた数、ブロック数はブロックされた数となります。
(参考:LINE for Business)
属性では、性別・年齢・都道府県の割合が表示されます。
たとえば、クーポン配信などを行ったときに、友だちの追加数の推移や属性を分析することが可能です。
プロフィールの表示回数や訪問ユーザー数の確認ができます。
(参考:LINE for Business)
ページビューはアプリとWEBの合計閲覧数、ユニークユーザーはプロフィールを表示したユーザー数を1日ごとに算出した合計です。
メッセージの配信数をタイプ別にグラフで確認できます。さらにあいさつやチャットなどの数値データの確認も可能です。
メッセージ配信の分析ページでは、配信数や、クリック数、再生開始ユーザー数などの数値を細かく把握することが可能です。
ただ、メッセージ配信では分析できる項目が多いため、詳しくは以下のLINEの公式サイトを確認してください。
(参考:LINE for Business)
ステップ配信とは、条件に合うユーザーに対して、段階に応じてメッセージを自動配信できる機能のこと。ステップ配信の分析画面では、それぞれの配信機能のデータを確認することができ、メッセージの配信数やアクション発生数などが確認できます。
ステータスは、「すべてのステータス」「利用中」「停止中」「アーカイブ」から選択することが可能です。
リッチメニューの分析画面では、エリアごとのクリック回数や表示回数が確認できます。
(参考:LINE for Business)
チャットでは1対1のチャットトークで使用したメッセージ数の確認が可能で、「手動応答」と「自動応答」のいずれかを設定できます。
「手動応答」はアクティブルーム数(トークに話しかけてきたユーザー数)、受信メッセージ(受け取ったメッセージ数)、送信メッセージが確認できます。最大397日間の期間を選択することができます。一方、「自動応答」は最大で60日間の選択ができ、応答メッセージで返信した配信の数を確認できます。
クーポンの分析ページでは、「経路」はクーポンが開かれた経路、「開封者数」はクーポンを表示したユーザー数、「ページビュー」はクーポンが表示された回数、「獲得者数」はクーポンを獲得したユーザー数、「使用者数」はクーポンを利用したユーザー数が確認できます。クーポン配布を行ったときの効果検証に活用できます。
(参考:LINE for Business)
「カード・ポイント」「ポイント分布」タブで管理されているショップカードでは、カードの発行数、ポイント別の使用ユーザー数、有効期限切れとなったポイント数や特典の使用率などのデータも取得できます。ショップカードは来店促進の効果を把握したいときにも役立ちますし、リピート促進・再来店を促すことができます。
情報量が多いため、自社にとって適切な情報を選ぶのが難しい点があげられます。
ユーザーの生の声が分析できても、自社にとって必要な情報が必ず手に入るとは限りません。分析の精度を高めるために、必要な調査項目を入れたアンケート調査を併用するのがおすすめです。
年齢、性別、居住地域などを分けて統計集計し分析しても、信頼度は100%とはいえません。そもそもSNS上のプロフィールは自己申告によるものですから、正確なデータとは限らないため、参考程度に考えることも大切です。
分析機能の見方を把握しただけでは、分析結果を本当の意味で活かすことはできません。では、具体的にどのような方法で活用していくとよいのでしょうか。
せっかくLINE公式アカウント分析機能で分析したとしても、それを活用できなければ意味がありません。莫大なデータがあるのですから、データや情報の活かし方を意識してこそ、はじめて分析が効果を発揮してくれるようになるのです。
次の商品企画や開発、販促活動などに活かせるように活用していきましょう。
マーケティングにかかわっている人だけで分析データを把握しているだけでは、十分に活かせません。社内でできる限り多くのメンバーで共有することが重要です。企業・商品の現状の把握に役立ちますし、アイデアにも結びつくようになるかもしれません。
そのためにも、できるだけ多くのメンバーが分析結果を共有することが求められるのです。
この記事では、LINE公式アカウント分析機能や活用する上でのポイントを詳しく解説しました。
LINE公式アカウントをただ運用することだけに目が行ってしまいがちですが、十分な分析を行い、マーケティングに活かすことが重要です。LINE公式アカウント分析機能を駆使し、最大限に活用するようにしましょう。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。