InstagramのAPIとは？できることとは？徹底解説！

Instagramの影響力

ここでは、Instagramの影響力について書いていこうと思います。Webマーケティングを展開するにあたり利用するプラットフォームの影響力というのは無視できません。Instagramがなぜ影響力を持っているのかを理解して、ビジネスに活かしていきましょう。

利用者が多い

Instagramは利用者が多いというのが特徴としてあげられます。リリースから指数関数的に利用者を伸ばし続け、2019年にはついに3300万人ものアクティブユーザーを獲得するに至りました。このままの伸び率でいけばかなりの人がInstagramを利用することになり、マーケティング利用の上でも大きな将来性と可能性があるといえるでしょう。

（画像引用：Instagram マーケティング JP｜#インスタ公式セミナー 一般公開中 @FBBusinessJP）

Instagramがきっかけで購買行動や口コミにつながる割合が多い

Instagramが他のプラットフォームに対して圧倒的に強いのが、プラットフォーム上のコンテンツがきっかけで購買行動を起こしたり、口コミ投稿をしてくれたりする率が高いことです。アライドアーキテクツ社調べによると、SNSでの情報をきっかけに商品を購入したことがあるユーザーの割合と、利用した商品に対する口コミを投稿した経験のあるユーザーの割合のどちらもInstagramがトップで高いことが示されています。この傾向はECサイトでの購買のみならず、実店舗での購買行動に関しても同様でした。
つまり、Instagramにおいて購買行動に関する影響力は大きく、Instagramを用いたマーケティング展開には非常に高いポテンシャルがあると言えるのです。


データ・画像引用：【2020年最新版】5大SNSユーザーによる「SNSをきっかけとした購買行動・口コミ行動調査結果」公開！（Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTube）

ハッシュタグで検索の幅が広がる

「タグる」という言葉もあるように、Instagramはハッシュタグの利用が盛んなSNSです。ハッシュタグによって好きなジャンル・カテゴリー毎に検索することが快適に出来るのです。店舗、企業や商品、場所、人に至るまで様々なジャンルの物事を検索することが可能になります。つまりは情報量の多さがあり、かつ全体の流行や特定のジャンルの流れが見えやすいということです。またハッシュタグの利用により大規模なキャンペーンを展開することもできます。

アルゴリズムでユーザーの興味にフォーカスされる

Instagramではユーザーの属性や投稿の反応選択に応じてそれに即した広告やコンテンツが表示されやすくなる、というアルゴリズムが組まれています。つまり流れてくる投稿に対するユーザーの反応率が高くなるということです。興味のある人に優先的に投稿が表示されるため、コンテンツの影響力も必然的に大きくなりやすいということです。

インフルエンサーの影響力

ユーザーの興味関心を利用して情報を発信していくのが、「インフルエンサー」といわれる方です。簡単に自ら情報発信することで、興味がある人達が集まります。そこで「バズる」といわれるモノに対する情報や流れを生み出す事にもなるのです。流れをを掴む事が出来れば、ビジネスとしてのチャンスも広げる事にもなります。

APIとはどんなものか？

ここでは、APIについて書いていきたいと思います。
APIというのは「Application Programming Interface」の頭文字です。簡単にいうと、アプリケーションやソフトウェアとプログラムをつなげるものという意味になります。アプリケーションやソフトウェアの開発元がAPIを公開してくれることで、外部が開発したアプリケーションなどとの連携利用が可能になるのです。
このAPIによって利用可能になった外部ツールによって機能を拡張することで、会員登録をしたり買い物をする時に、クリックするだけでホームページや購入するページに自動で移行することが出来るようになったり、企業側も情報の共有や顧客管理、DM、問い合わせなど自動的な対応も可能になります。細かな部分では人の手が必要にはなりますが、ある程度の対応は自動で行えるので低コストに抑えることにもなるのです。
次はAPIを利用してInstagramで何が出来るのか書いていきたいと思います。

APIによってInstagramでどんな事が出来るのか？

公開されているAPIの種類

Instagram基本表示API

Instagram基本表示APIにより、各自のInstagramアカウントの基本的なプロフィール情報、投稿コンテンツを取得することができます。
一般的な用途として、

• Instagramユーザーからアクセス許可を取得
• Instagramユーザーのプロフィールを取得
• Instagramユーザーの投稿コンテンツを取得

することなどが挙げられます。Instagramアカウントを用いたログインの簡素化などに利用されます。

InstagramグラフAPI

InstagramグラフAPIにより、コンテンツの取得と公開、コンテンツへのコメントの管理と返信、他のInstagramユーザーが@メンションしたコンテンツの特定、ハッシュタグ付きのコンテンツの検索、他のInstagramプロアカウントに関する基本メタデータと指標の取得が可能です。またこのAPIはプロアカウントのみが利用可能です。
プロアカウントに関する記事はこちら↓
Instagramのビジネスアカウントとは？使える機能や活用方法を解説！
Instagramクリエイターアカウント！個人・ビジネスアカウントとの違いは？
一般的な用途としては、

• 公開された写真、動画、ストーリーズの取得と管理
• 他のInstagramプロアカウントに関する基本データの取得
• コメントとそれに対する返信の管理
• メディアおよびプロフィールのインタラクションの測定
• ハッシュタグの付いたメディアの発見
• @メンションの発見
• 写真と動画の公開

などが挙げられます。自身のサービスに関わる口コミを発見したり、インサイトを分析するなどビジネスアカウントを運用する上では欠かせません。
また2021年に新しく公開されたInstagramコンテンツAPIにより、投稿のスケジューリング（予約投稿）や、その他投稿に関する内部プロセスを構築することが可能になります。ただし利用できるのはビジネスアカウントのみであり、この機能を利用して1日に投稿できる上限は25件までになります。

Instagram用Messenger API

Instagram用Messenger APIにより、Instagramも提供しているMeta社によるMessengerの機能拡張が可能になります。
利用できるのはプロアカウントのみですが、そのうちビジネスアカウントとフォロワー50万人以下のクリエイターアカウントのみが対象となります。
一般的な用途としては、

• 顧客からInstagramビジネス受信箱に送信されたメッセージの取得
• テキスト、メディア、ストーリーズなどを使って、メッセージを受信したり返信したりする
• 自分のInstagramで公開投稿をした人に個別に返信する
• 自分のInstagram投稿にコメントをした人に個別に返信する

などが挙げられます。Messenger上で自分のビジネスやコンテンツに興味のある人との交流を円滑にすることが可能です。自動返信ツールなどに利用されます。Messenger上での顧客管理、カスタマーサービス、商取引なども行うことが出来るようになります。

API公開による外部ツール

InstagramのAPIを利用した外部ツールとしてよく使用されているのは「sikiapi」「istep」「Chatbook」などがありますが、ここではsikiapiを取り上げていきたいと思います。

sikiapiが出来ること

InstagramのDM機能と連動させることでマーケティングツールとして利用します。
・顧客対応
対話型のツールなので、顧客と直接やり取りが出来る。
・DMの一斉送信
文書を作成し、設定しておけば、フォロワーに対して送る事が出来る。
・クーポンの配信
DMと同じようにこちらも設定しておけば送る事が出来る。
・代行が出来る
支援、代行などのサポートを受ける事が出来る。
運用の手助けをしてくれます。顧客対応の自動化など手間のかかる作業の効率化が出来ます。顧客の管理も可能です。
https://sikiapi.com/instagram

Instagram API利用開発のために必要なもの

アカウントを作る

Instagramには個人アカウント、プロアカウント、クリエイターアカウントがあります。インフルエンサーの方は、プロアカウントを使用されている方が多いようです。アカウントの設置・運用自体は基本無料であり、かなりの低予算で運営する事が出来るため、ビジネスとして企業の運用も増えてきています。
手順としては、運用するアカウントモードを選択し、登録します。最初にプロフィール、連絡先、ホームページのリンクなど載せておけば、ビジネスアカウントとしてよりスムーズに運用する事が出来ます。

＜プロアカウントの利点＞

プロアカウントにはInstagramグラフAPIの利用が可能になること以外にも、さまざまな利点があります。
インサイト機能の利用
Instagramにある分析することができる機能です。個人アカウントでは見る事ができないので注意が必要です。
以下の情報を取得することができます。
・サマリー情報
フォロワー、リーチ、投稿数、プロフィールへのアクセス数
・フォロワー
性別、年齢、場所、アクセスの時間帯などがわかる
・投稿情報
アクセス数、フォロワー数、クリックされた数、保存ユーザーなどを分析することで、どんな人が、興味を示してくれてくれているのかを分析する事が出来ます。
これらの情報を元に次の投稿や紹介する事柄の戦略を練る事が出来ます。自身の方向性をしっかりと持つことで、一環した戦略を建てる事になれば、もともと興味があってフォローして下さっているので、一定の顧客も獲得する事になります。そうなれば利益を生み出す事が可能です。こうした情報を獲得する事が出来るので、ビジネスチャンスとしてInstagramを持つ企業も増えてきました。企業としてもどのような商品に注目が集まっているのかの情報を収集出来るので需要が高まってきています。
こうした情報を元に顧客管理も可能です。性別、年齢、アクセス数等を元に顧客情報としての管理もできるのです。ただこれらの分析には面倒も多いため、API公開によって開発された外部ツールを利用すれば、人的・時間的リソースを大幅に減らし、スムーズな運用が可能になります。

Facebook開発者アカウントに登録

Facebook開発者アカウント登録にはまずFacebookのアカウントを作成する必要があります。あらかじめ作成しておきましょう。
Facebookの開発者ページ（https://developers.facebook.com/）にアクセスし、Facebookのアカウントにログインします。「スタートガイド」をクリックし、必要事項を記入すれば登録完了です。

Instagram API利用手順

1. アプリの作成

https://developers.facebook.com/にアクセスし、作成した開発者アカウントでログインします。
右上部にある「マイアプリ」をクリックし、アプリタイプを設定しましょう。「Instagram基本表示API」だと「生活者」、「InstagramグラフAPI」だと「ビジネス」が適当です。
次にアプリの表示名とアプリの連絡先メールアドレスを入力し、「アプリIDを作成」をクリックします。
登録すると、アプリに製品を追加する画面が表示されますので、利用するAPIの「設定」を選択し、「ベーシック」項目を入力し、「プラットフォームの追加」をクリックします。

2. Instagramの基本表示作成

左サイドメニューの「Instagram Basic Display」から「Basic Display」を選択し、表示されたページより「Create New App」をクリックして「アプリを作成」をクリックします。InstagramアプリIDなどが表示されているページに飛びますので、そこで「クライアントOAuth設定」「承認を取り消す」「データの削除リクエスト」の3項目にウェブサイトのトップページリンクを入力します。

3. ユーザーの追加

左サイドメニューの「役割」を選択し、「役割」のページに表示される「Instagramテスターを追加」をクリックします。
Instagramアカウントを入力する画面が表示されます。APIで表示させたいユーザーネームを入力し、出てきた候補に該当するアカウントをクリックして「送信」をクリックします。
次に、インスタのウェブサイト（https://www.instagram.com/）にアクセスし、先程Facebookで選択したアカウントでログインしてください。
ログインできたら、右サイドに表示されているプロフィールアイコンをクリックし、プロフィールが表示できたら、「プロフィールを編集」をクリックしてページを開きます。
プロフィールなどが編集できる画面が表示されるので、左サイドメニューから「アプリとウェブサイト」を選択し、「テスターへのご招待」の欄をクリックします。その後「承認」をクリックします。

4. ユーザーの認証

認証ウィンドウをのURLを作成します。「InstagramアプリID」と「クライアントOAuth設定」に入力したURLを使用します。作成したURLを新規タブで表示し、「許可」をクリックします。Facebookの開発者ページに戻り「Instagram Basic Display」の「Generate Token」にInstagramのアカウント情報を入力し、「許可」をクリックします。

5. アプリのライブモード切り替え・サーバー設置

「開発中」のスイッチをクリックし、ライブモードに切り替えることで公開されます。その後所有するウェブサイトにサーバーサイドのプログラムを設置して完了です。

まとめ

Instagramは情報の豊富さと口コミによる拡散の影響力があります。利用者はタグを使って検索し店舗、商品などありとあらゆるモノを探し出します。そして興味を持った事柄に対してフォローしてくれたり「いいね」ボタンで反応してくます。そこを利用すればビジネスとして成立させる事も可能です。
投稿者は方向性やプロフィール管理などしっかりとした体制を整える必要はあります。興味を持ってもらうためにこまめな投稿など地道な積み重ねで、信用や評価を獲得出来れば、フォロワーを増やすことにもなります。そうなれば、ビジネスとして利益を生み出す事にも繋がるのです。店舗、企業なども興味を持って貰う事で販売促進に繋げていくこともできるようになり、広告などで新たな顧客を獲得することも可能なのです。
Instagramには様々な機能が搭載され出来る事が増えました。またAPIの公開により利用ができるようになったsikiapiなどのアプリと連携することで運営も低コストで簡単になります。様々な機能を賢く利用して活用することでビジネスの幅を拡げることにもなるのです。