チャットボットをマーケティングで活用するメリットを完全解説

チャットボットをマーケティングで活用するメリットを完全解説

更新日:2023/01/05

インターネット上でのビジネスが一般化した今、企業とユーザー間でのコミュニケーションにチャットボットを導入している例は数多く存在し、チャットボットはマーケティングに欠かせない存在となっています。この記事ではチャットボットを利用したマーケティングのメリット、おすすめのツールなどを詳しくご紹介します。

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チャットボットとは? 

チャットボットとは、コンピューターが自動的にコミュニケーションを行ってくれるプログラムのことです。
チャットで送られてきた質問や問い合わせなどにリアルタイムで応答してくれるので、多くの企業で導入されており、LINEやFacebook、InstagramなどのSNSと連携した活用もされています。
また、チャットボットにはAIの機械学習によって蓄積されたデータをもとに、質問に対して適切な回答を行うAI型チャットボットと、あらかじめ設定した返答を複数用意して返答するシナリオ型チャットボットがあります。
AI型のチャットボットは、データが蓄積されていない期間は、あまり精度の高い回答を行うことができませんが、初期段階からある程度学習させてある場合もあります。
シナリオ型チャットボットは、精度が向上することはありませんが、一定の能力を最初から持っているので、複雑化しないサービスでは導入しやすいです。
そのため、企業のサービス内容や特徴によって、適切な型のチャットボットを導入することが効果的です。
チャットボット

チャットボットを活用するメリット 

チャットボットは、自動で数多くの顧客からの質問や問い合わせに対応することができます。
そんなチャットボットを企業のサービスに導入して効果的に活用することができれば、大きな利益を期待することが可能です。
ここでは、チャットボットを企業で活用することによって得られるメリットを、主に4つ解説します。

24時間体制で対応できる 

チャットボットは、コンピューターが自動的にコミュニケーションを行ってくれるプログラムなので、有人で操作する必要がありません。
また、コンピューターによる自動応答なので、チャットボットの故障やトラブルが発生しない限り、24時間体制で対応することが可能です。
実際に多くの企業では、チャットボットを活用して24時間体制でカスタマーセンターや問い合わせフォームを設けている場合が多いです。
サービスの営業時間が終了して会社や窓口に誰もいない時間帯でも、多くの顧客は急なトラブルや生活リズムなどの関係で対応してもらいたいと考えている場合があります。
以上のような状況を有人で対応しようとすると、人件費や人員、その他電気代などが必要になるので、コストがかかります。
しかし、チャットボットであれば、ほとんどコストをかけることなく常に顧客に対応することが可能です。

業務効率が向上する 

チャットボットを活用することによって、会社全体の業務効率を向上させることもできます。
特に、AI型チャットボットを導入している場合は、多くの顧客の質問や問い合わせに対応していく中で、データを蓄積して機械学習を行います。
蓄積された大量のデータから社内でサービスの向上・改善を行ったり社員全体にデータを共有することで、これまで以上に効率的に業務をこなせるようになります。
また、チャットボットに1部の業務を担当させることによって、大幅な人件費や電気代などのコストを削減することができ、会社のリソースに余裕を持たせることも可能です。
チャットボットによって、節約できたリソースを新規事業の投資や社内統制の改善に利用すれば、会社の利益にも直結します。
そのため、チャットボットの活用は、業務効率の改善・向上にも大きく貢献します。
分析

顧客情報の収集・分析ができる

チャットボットを活用した業務のサポートは、大量にある顧客情報を効率的に収集・分析する時にも役立ちます。
AI型のチャットボットでは数多くの質問や問い合わせに対して精度の高い回答をするために機械学習を行います。
また、シナリオ型チャットボットの場合でも、大量に送られてくるチャットに全て対応しているので、多くの顧客が抱えている悩みや疑問を知ることも可能です。
さらに、「どのような年齢層の方がどんな悩みを持っているのか」「自社の商品やサービスの満足度やニーズ」などの情報も収集できます。
以上のような企業にとって、とても重要な情報を効率的に大量収集が行えて、その情報を分析することができれば、サービスの品質向上や新規事業の立ち上げがスムーズにできるようになります。
そのため、チャットボットの活用は、企業の成長には欠かせないツールの1つでもあります。

コンバージョン率の向上が期待できる 

コンバージョン率の向上を考えている場合も、チャットボットの活用がとても効果的です。
会社のホームページにアクセスした方や広告などで会社の情報を知った方が、できるだけ購入や申し込みなどをしてもらうためには、さまざまな対策が必要です。
そしてコンバージョン率を向上させるための対策の1つには「問い合わせの気軽さ」があげられます。
些細な疑問や質問を行う場合や購入はしないけど関心がある場合などに、有人対応ではなかなか連絡を取りづらいと考えている方も多いです。
そういった場合に、チャットボットによる自動対応では、気軽に問い合わせることができるので、購入や申し込みに促しやすくなります。
インターネット

チャットボットをマーケティングで活用する方法

チャットボットを活用することによって、さまざまなメリットを得られることがわかりましたが、実際に会社のマーケティングで活用するためにはどのような方法を行えばいいのでしょうか?
続いては、チャットボットをマーケティングで活用する方法を、主に4つ解説します。

問い合わせ対応で活用する

チャットボットは、24時間体制でコミュニケーションを行うことができるので、電話やトラブル、質問などのさまざまな問い合わせの対応に活用しましょう。
チャットボットでは、問い合わせに対応するまでの待機時間も少なく、24時間同じクオリティで返答が行えます。
また、顧客からの問い合わせ内容をデータとして大量に蓄積させられるので、多くの問い合わせ内容から、顧客のニーズや疑問に対応しやすくなります。
そのため、チャットボットはどんなサービスであっても、問い合わせ対応に活用することをおすすめします。

蓄積したデータを活用する 

チャットボットによって蓄積された大量のデータは、業務効率の情報やサービスの品質向上、新規事業の立ち上げなどで大きく役立ちます。
そのため、チャットボットによって蓄積したデータを活用して、数多くの顧客情報を収集・分析していけば、顧客満足度の向上や集客でも大きな効果を期待できます。
また、チャットボット自体も機械学習によって蓄積したデータを参考に精度を向上していくことができるので、問い合わせ対応でもより適切な回答が行えます。
CHAT BOT

自動翻訳機能を使う 

チャットボットには、多言語を自動で翻訳してくれる機能を導入することもできるので、外国人顧客の集客や対応をする場合に活用しましょう。
最近では、グローバル展開している会社やサービスも多くあり、実際に海外からホームページに訪れるユーザーもいます。
そういった外国人顧客の問い合わせや集客でも、自動翻訳機能を使うことによってスムーズに対応が行えるので、見込み顧客や新規顧客の獲得にとても効果的です。
そのため、英語や中国語などの世界的に扱っている人口が多い言語の翻訳機能は導入することをおすすめします。

有人での管理も行う

チャットボットは、完璧なツールではないので、トラブルが発生したりバグやエラーなどによって異常が出ることも少なくありません。
そのため、会社や窓口に誰もいない時間帯以外の社員がいる時間帯は、チャットボットが正常に運用できているのか管理することも大切です。
また、誤作動によって不適切な対応を行ってしまった場合や顧客が有人での対応を求めることもあるので、そういった状況でスムーズに対応できるように有人での管理も行いましょう。
定期的に有人での管理を行うことで、チャットボットをより効果的に活用できます。

チャットボットを活用する時の注意点 

チャットボットを活用することによって、多くのメリットを得ることができ会社のマーケティング活動を向上させてくれます。
しかし、チャットボットは注意して活用しなければ、返ってデメリットが発生してしまうことがあります。
チャットボットを導入するためには、コストや機能を構築するための期間が必要になるので、目的を明確化させて計画的に導入することが大切です。
漠然とした目的でチャットボットを導入してしまうと、必要以上にコストや期間がかかってしまったり、機能を十分に使いこなせない場合があります。
そのため、チャットボットをマーケティングで活用して高い効果を得るためには、「目的の明確化」「コストや期間の把握」「機能の理解や学習」を意識しましょう。
チャットボット

おすすめのチャットボット3選

現在、チャットボットを提供しているサービスは数多く存在しているので、どこのチャットボットを導入するべきか悩んでいる会社も多いです。
そこで、これから会社のマーケティングやサービスでチャットボットを活用しようと考えている方に向けて、おすすめのチャットボット3選を紹介します。

sincole 

sincoleは、株式会社エフ・コード(F-CODE)が提供しているマーケティングに特化したチャットボットです。
主な特徴として、サイト訪問者に適切な情報を提供するオートメッセージ機能や有人対応を合わせたハイブリッド運用、マニュアルを確認する必要がない簡単な管理画面などがあります。
チャットボットを導入しても、使いこなせていなかったり、顧客に適切な対応を行うための仕組みができていなければ、高い効果を期待できません。
しかし、sincoleは、簡単に管理が行えて複雑な対応には有人で行うなどの臨機応変さを持っています。
そのため、初めてチャットボットを導入する会社でも安心して利用することが可能です。
料金は、(2022年11月29日時点)「コスト重視プラン:月額9,440円〜」「成果報酬プラン:月額29,440円〜」になっており、無料トライアルも行えます。
参照:sincole 公式サイト

ChatPlus 

ChatPlusは、チャットプラス株式会社が提供しているチャットボットで、プランによってはAI搭載のチャットボットを導入することも可能です。
2019年の段階で、すでに約10,000社以上で導入されており、多種多様な業種・サービスに対応できるチャットボットでもあります。
また、ChatPlusは問い合わせ対応以外にも、業務の自動化やコスト削減のための改善点の抽出などを行ってくれます。
そのため、会社全体の業務効率や利益の向上を期待でき、新規顧客や見込み客の獲得に大きく貢献できます。
料金は、(2022年11月29日時点)プランに応じて月額1,500円〜150,000円まであります。
そのため、自社の目的や課題に応じて選ぶことができます。
参照:ChatPlus 公式サイト
sikiapi シキアピ

sikiapi 

sikiapiは、株式会社Enigolが提供しているInstagramのマーケティングを行うMAツールで、チャットボットとしての機能も兼ね備えています。
そのため、Instagramに特化したチャットボットでもあり、Instagramを通じたマーケティング活動や集客を考えている会社にとても効果的です。
フォロワーの管理や運用コストの削減、フォロワーからのDM管理、FAQ対応など、さまざま機能があります。
Instagramを使ったマーケティングや集客は、多くの会社にとって重要な手段でもあるので、SNSやInstagramを使っている会社にはおすすめです。
また、料金が気になる方は、公式サイトから問い合わせしてみてください。
参照:sikiapi 公式サイト
チャットボット

まとめ 

チャットボットを活用することによって、業務効率や利益の向上、人件費や電気代などのコスト削減、効率的な顧客情報の収集・分析など多くのメリットを得ることができます。
実際に、チャットボットを導入して24時間体制の問い合わせを行っているサイトやホームページも数多く存在しており、マーケティング活動では欠かせないツールの1つです。
しかし、チャットボットは目的やコスト、機能などについてしっかりと理解して導入しなければ、損をしてしまうことも少なくありません。
そのため、これから自社のサービスでチャットボットを導入しようとしている場合は、ぜひ今回の記事を参考にして最適なチャットボットを導入することをおすすめします。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。