Webマーケティング用語解説まとめ!こっそりおさらいしよう

Webマーケティング用語解説まとめ!こっそりおさらいしよう

更新日:2023/07/05

インターネットが普及して20年以上が経とうとしている今、WebやSNSを活用してプロモーションを展開しビジネスの成長へとつなげている企業がたくさん増えています。この記事ではこれからWebマーケティングを始めたい人のために、頻出する用語を解説していきます。単語帳、索引としても活用してみてください!

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WEB・SNSでマーケティングを始めよう

マーケティングとは、簡単に言えば商品やサービスが売れるようにする仕組みをつくる活動全般を指します。Webマーケティングは、Webを中心としたマーケティングということになります。近年では、Instagram、Twitter、FacebookやLINEなど、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に特化したSNSマーケティングも活発で、それらを活用してプロモーションを展開し、ビジネスの成長へとつなげている企業も多く、前述のSNSではテキストと画像によるプロモーションがメインでしたが、YouTubeやTikTokなど、動画投稿系SNSによるプロモーションも続々と増えています。
パソコンとスマホ
ひと昔前と比べ、Webの検索エンジンよりもSNSで情報収集する消費者も多く、個人の投稿から大きなプロモーションにつながる可能性を理解し、企業もSNSの公式アカウントから情報発信することがあたりまえになってきました。
消費者との距離感が近くなることで情報の発信スピードが速くなり、上手く活用すれば絶大なプロモーション力を発揮する一方、企業のブランディングを損なうことなく運用するにはコストもかかり、一歩間違えると炎上してしまうリスクもあります。
SNSを利用することから身近なイメージも強く、はじめるだけであればコストもかからないため、これからSNSマーケティングを始めてみようという企業や個人時用主の方も多いと思います。しかし、その手法を学ぶうえで専門的な用語も多く、意味を理解しないと肝心の中身への理解も進まないでしょう。
ということでここからはSNSマーケティングにも必要なWebマーケティング用語を解説していきます。単語帳、索引としても活用してみてください!
Web

WEBマーケティング用語解説

・ABテスト

CVRを最適化するためのさまざまな工程のこと。WebマーケティングにおけるCROのうちの一つの手法。

・API(Application Programming Interface)

ソフトウェア(アプリケーション)の機能を共有できる仕組み。APIを通じて連携することで、ソフトウェアの機能を拡張することができる。

・CMS(Contents Management System)

テキスト・画像・デザイン・レイアウト情報など、Webサイトを構成するコンテンツを一元的に管理するシステムのこと。これにより、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebページの更新や追加をすることが可能になる。

・Cookie

Webサイトを訪問したユーザーの情報を端末(PC・スマートフォン・タブレットなど)内のブラウザに一時的に保存することができる。Cookieに保存された情報は同じWebページにアクセスした際に利用され、IDやパスワード、アドレスなどの情報を提供することができる。アクセスに関するさまざまな情報を残すことができ、自動ログイン機能など、ネットショッピングを快適にし、ユーザーの離脱率を抑えることに一役買っている。ネットショップのカート機能もCookieを利用したもの。
スマホ

・CPA(Cost per Acquisition)

CV(コンバージョン)獲得にかかる費用のこと。「費用÷CV数」で算出。コンバージョン単価、獲得単価とも言う。

・CPC(Cost Per Click)

Web広告1クリックを獲得にかかる費用のこと。「費用÷クリック数」で算出。クリック単価とも言う。

・CPM(Cost Per Mille)

Web広告1000回表示にかかる費用のこと。「費用÷(インプレッション÷1000)」で算出。インプレッション単価とも言う。

・CPA(Cost Per Action)

CV単価のこと。コンバージョンを得るためにどのくらい投資したかを表す指標のこと。

・CPI(Cost Per Install)

アプリの1インストールを獲得するのにかかるコスト、すなわちインストール単価のこと。「コスト÷インストール数」で算出。

・CRM(Customer Relationship Management)

顧客管理ツール・システムのこと。顧客の行動(購入日・購入内容・問い合わせ情報)、登録情報などを管理して分析、顧客とのコミュニケーションを適切なものにするために役立つ。

・CRO(Conversion Rate Optimization)

CVRの最適化、増加させるための施策の総称のこと。

・CTA(Call To Action)

Webサイトを訪問したユーザーへの行動喚起。購入ボタンを押してもらうために購入ボタンを目立つような色に変更したり、特設ページへと訪問してもらうためにリンクバナーを配置する場所などレイアウトを工夫したりする。CTAのクオリティはCVRを左右する重要な要素。

・CTR (Click Through Rate)

広告が表示された回数(インプレッション数)に対するクリック率のこと。「クリック数÷インプレッション数×100」で算出。

・CV(コンバージョン)

Web上で達成したい成果のこと。「成果」に該当するものは、「商品を購入してもらうこと」「Webサイトに入会してもらうこと」など、企業により異なる。

・CVR(コンバージョン率)

広告のクリック数に対するコンバージョン獲得割合のこと。「CV数÷クリック数×100」で算出。
Internet

・DMP(Data Management Platform)

インターネット上に蓄積された情報を管理するためのプラットフォームのこと。

・DSP(Demand-Side Platform)

ターゲットとなる見込み顧客に対して、広告主が設定した条件をもとに、そのときの最適な価格で広告出稿できるシステムのこと。

・Google Analytics

Googleが提供する、無料で使用できるWebサイトのアクセス解析サービスのこと。ユーザーがどこからきたのか、どのページへのアクセスが多いのかなど、Webページを訪れたユーザーの属性を分析して可視化することができる。Googleの他ツールとも連携可能。

・Impression(インプレッション)

広告がWeb上に実際に表示されること。表示された回数をインプレッション数(表示回数)と言い、「Imp」「imps」と略されることもある。

・KGI(Key Goal Indicator)

「経営目標達成指標」という意味で、最終目標を数値設定した指標のこと。これに対し、そのプロセスを細分化してプロセスごとの目標を数値設定した指標がKPI。

・KPI(Key Performance Indicator)

「重要業績評価指標」という意味で、KGIまでのプロセスごとの目標を数値設定した指標のこと。

・LP(Landing Page)

広告や検索結果を経由して、訪問者が最初にアクセスするページのこと。Webサイト全体のホームではなく、特定の商品に特化したようなつくりで、CV率アップに直結させるのが狙い。特定商品の広告からのリンクをWebサイトのホームではなく、LPにしている場合もある。

・MA(Marketing Automation)

マーケティング活動を自動化して、見込み顧客を育成するツールのこと。見込み顧客の創出・育成・分類・リスト管理ができる。

・PDCA(Plan-Do-Check-Action)

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(行動)、を組み合わせたもの。これらを継続的に行うことで業務の改善を促す。

・PV(Page View)

特定のページが閲覧された回数。

・ROAS(Return On Advertising Spend)

広告の費用対効果のこと。広告費に対してどれだけの売上があったかを表す。「売上金額÷広告費×100」で算出。

・ROI(Return on Investment)

投資に対する利益のこと。広告費に対してどれだけの利益があったかを表す。「利益(売上-コスト)÷広告費×100」で算出。

・RTB(Real Time Bidding)

広告枠のインプレッションが発生する度に、リアルタイムで入札する仕組みのこと。1回の広告表示ごとに広告会社のシステムに対してオークションを実施し、最高入札単価を提示した広告が表示される仕組み。広告主は自動化された入札により最適な価格で広告を配信、媒体主は広告の収益を最大化できる。
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・SEO(Search Engine Optimization)

検索エンジン最適化の略。SEO対策とは、検索エンジンの検索結果の表示順位を高めるためにおこなうさまざまな施策のこと。検索エンジンへの対策として、適切なコーディングやタグの使用など、サイト内で行われる施策をする内部対策と、特定の商品名や企業名の検索結果の表示順位を高めるためのSEO記事をアップしたり、他サイトからのリンクやSNSからの誘導などを行う外部対策がある。

・SEM(Search Engine Marketing)

検索エンジンからWebサイトなどへの訪問者を増やすためのマーケティング手法の総称。SEOやリスティング広告もその手法のひとつ。

・SFA(Sales Force Automation)

営業活動を管理するシステムのこと。個々の持っている営業に関する情報をシステムに入力して一元管理して、それらを共有することで営業活動を効率化することができる。個人単位の営業能力に依存することなく、企業全体として営業能力向上を図ることができる。

・SSP(Supply-Side Platform)

広告枠販売や広告収益を最大化するためのツールのこと。需要に応じて柔軟に価格を変化させ、広告表示1回ごとに広告収益を最大化することができる。アドテクノロジーに欠かせないツール。

・UI(User Interface)

「Interface」とは接点という意味で、UIはユーザーとサービス(製品)の接点のこと。WebサイトにおけるUIは、レイアウト、デザイン、画像、フォントなどの見た目や、ボタンやメニューなどの使いやすさなど、ユーザーが目にするものと操作するものすべてが対象となる。

・UU(Unique User)

特定の期間内にWebサイトに訪れたユーザー数のこと。

・UX(User Experience)

ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のこと。UIもUXに内包されており、UIに対する印象などもUXとなる。使い勝手、使い心地、使いやすさ、感動、印象などが重要で、これらの向上に重要となるのがUIとなる。
ONLINE ADVERTISING

・アドテクノロジー

アド(広告)とテク(テクノロジー)を組み合わせた造語で、広告配信の効率を上げるためのシステム全般のこと。

・アーンドメディア

アーンド(earned)は「獲得する」という意味で、消費者の信頼や評判を獲得するための媒体のこと。インフルエンサーやジャーナリストのSNSなどを通じて有料広告以外の方法で獲得したプロモーションで、オンラインにおける口コミのようなもの。レビューサイトの口コミもこれにあたる。

・アドネットワーク

複数サイトの広告媒体(Webサイトやブログ、SNSなど)を集めて広告配信ネットワークを構築し、各媒体に広告をまとめて配信するシステムのこと。

・アトリビューション

CVに至るまでの貢献度を測ること。直接的な経路のみならず、消費者がそれまでにどのような広告を見てきたかなど、成果のみならず要因を分析し、よりCVを得やすい流入経路を見極められるようになる。

・アフィリエイト

ブログやWebサイトで商品宣伝の広告を掲載し、掲載した商品が購入された場合に広告掲載主に還元する仕組み。広告主と広告掲載する人を繋ぐ仕組みを提供するのがアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)。

・エンゲージメント

エンゲージメント(engagement)は約束、契約、婚約という意味で、マーケティング用語としてはSNSメディアにおいて、ユーザーが好意的な反応を示した割合のこと。また、マーケティング手段によって顧客の注意や興味を引きつけながらそのつながりを強固なものにするといった意味がある。

・オウンドメディア

オウン(own)は「所有する」という意味で、企業自らが管理・運営し、消費者に向けて発信する自社媒体のこと。自社の情報を発信して消費者に商品やサービスへの理解を深めてもらい、販売促進につなげることが目的。Webサイトやブログ、メールマガジンやパンフレットなどを使う。
パソコン

・オーガニック検索

広告を除いた検索結果のこと。

・検索エンジン

GoogleやYahoo!など、インターネット上のWebページや画像、動画を検索するためのもの。

・検索クエリ

ユーザーが検索したときに使用した単語、単語の組み合わせのこと。

・コンテンツマーケティング

見込み顧客にとって価値あるコンテンツを継続して制作、発信して見込み顧客のニーズを育成して購買につなげ、顧客定着をめざすマーケティング手法。

・スモールワード

検索回数が少ないワードのこと。

・トラッキング

トラッキング(tracking)は追跡、追尾という意味で、ユーザーがWebサイトに訪れるまでの行動を追跡、分析すること。CVまでの経路のみならず、サイト内で離脱した箇所の分析もすることができる。

・トリプルメディア

企業と消費者をつなぐ、マーケティングに利用する媒体を「アーンドメディア」「オウンドメディア」「ペイドメディア」の3つに分類したもの。それぞれのメディアの長所を活かし、短所を補うマーケティング手法。

・チャットボット

チャットボットとは、コンピューターが自動的にコミュニケーションを行ってくれるプログラムのことです。
チャットで送られてきた質問や問い合わせなどにリアルタイムで応答してくれるので、多くの企業で導入されており、LINEやFacebook、InstagramなどのSNSと連携した活用もされています。

・ビッグワード

検索回数が多いワードのこと。

・ペイドメディア

ペイ(pay)は「支払う」という意味で、企業が費用を払って利用する広告媒体のこと。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌のマス4媒体やWeb広告、イベントのスポンサーシップなどが分類される。消費者に商品やサービスを認知させることが目的。

・リスティング広告

検索エンジンの検索結果と連動して表示される広告のこと。キーワードに対して広告を表示するので、ユーザーの関心が高い広告を表示することができ、CV率がアップする。

・リファラー

ユーザーがWebサイトに訪れるまでに経由したWebページのこと。
パソコンとスマートフォン

まとめ

Webマーケティング関連の用語を解説してきましたがいかがだったでしょうか。しかし、用語を理解するだけでマーケティングが成功するわけではありません。用語を理解することでWebマーケティングへの理解も深まっていくと思いますので、必要な施策やツールの特徴を把握すれば、あなたのビジネスをWebマーケティングによって成功へと導くことができるでしょう!

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。