更新日:2023/07/05
世界中の人が利用しているInstagram、実はInstagramとeコマースを統合させることでInstagramでショッピングができるようになるのです!eコマースをInstagramとつなげることで、より多くの人にリーチすることが可能になるでしょう。今回の記事ではInstagramとeコマースを統合させる方法について詳しく解説します。
いまやInstagramは個人の投稿だけでなく、企業と個人を繋ぐ場所となっています。
国内月間アクティブユーザー数は3,300万を誇っています。日本の利用者は男性が43%、女性が57%と意外と男性もよく使っているようですね。年齢別に見ると、15〜30代の約半数が利用しているということです。
(画像引用:Instagram マーケティング JP|#インスタ公式セミナー 一般公開中 @FBBusinessJP)
また、多くのユーザーがトレンドや価値観、コミュニティのためにInstagramを利用しているというのも特徴です。
まさに、「Instagramを制するものはビジネスを制する」と言えそうですね。そして、ユーザーの中からターゲットを見つけ出し、効果的にアプローチをすることが出来ることから、様々なブランドが導入している機能があります。それが、「ショッピング機能」というものです。
「ショッピング機能」とは、商品カタログを無料で作成でき、facebook社の提供するサービス上で公開できる機能のことです。Instagramにあるブランドの投稿から、「商品タグ」を使用することで、画像と商品を紐付け、自社ECサイトへ顧客を誘導し、商品を購入できるようになります。現在は自社ECサイトへの誘導を行ってからの決済が必須ですが、アメリカなど一部地域では、Instagramで決済が可能なため、購入までのハードルが低く、ユーザーにとっても便利になっています。
写真や動画を活用し、目的の顧客へ自然に商品をアピールすることができるため、通常の広告よりも顧客心理として受け入れられやすいというのもメリットです。この機能を使用することで商品やブランドを効率よくターゲット顧客へ届けることが可能になります。
「認知」がなくてもターゲットにアプローチが可能になる。
これまで、AIDMAやAISASと呼ばれる消費行動では、まず「認知」が前提条件となっていました。これだと、ブランドとしては、まず知られていないと購入につながらないわけです。しかし、インスタグラムは利用者の興味・関心ごとに合わせたコンテンツが充実するため、自動的に理想的なターゲットにアプローチを図ることが可能になるのです。
利用者は気がつかないうちに、Instagramのアルゴリズムによって購入へと促されるようになります。「ショッピング機能」を使うことでスムーズでストレスフリーな購買体験を提供できるようになったのです。
また、Instagramで「ショッピング機能」を利用する際には、Facebookとの連携が必要となります。
コマースマネージャとは、FacebookとInstagramに掲載する商品のカタログの管理を行うための無料のプラットフォームです。
ショップを持っていなくても利用できますが、物理的な商品を販売する場合はFacebook、Instagramでショップの設定が必要となります。
ショップの設定に関しては下記で詳しく説明していきます。
ここからは、Instagramとeコマースを統合する方法を具体的に紹介していきます。
手順はいくつかありますが、流れに沿っていけば難しいものではありません。
前提条件として、Facebookアカウント、Facebookビジネスページ、Instagramのビジネスアカウントを持っていることが必要です。
また、販売可能なものは物理的な商品のみになっていますので、セミナーの勧誘などの無形のサービスなどは販売できませんのでご注意ください。
プロアカウントには、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類があります。このいずれかのアカウントに切り替えることで、「ショッピング機能」が使えるようになります。
ビジネスアカウントとは、文字通り企業アカウントのことです。
クリエイターアカウントとは、著名人やインフルエンサー向けのアカウントです。
以前は、ビジネスアカウントでのみ「ショッピング機能」を使用できましたが、現在はどちらでも使用可能になっています。
クリエイターアカウントでは電話、メールのボタンしか設置できないのに対し、ビジネスアカウントでは電話、メールに加えて、道順、予約する、の4つのボタンを設置することができるなど、細かい違いがあります。
Facebookのページというのは、アカウントとは別に開設できるページのことです。
まだ作成していない場合は、ショップを作成する際に作成することができます。
Facebookビジネスマネージャとは、Facebookページやアカウントを一元で管理できるツールのことです。ビジネスマネージャを設定することで、さまざまな種類の権限をユーザーに付与することができるようになり、効率的かつ安全に運営をすることができます。ビジネスマネージャアカウントは「アカウントを作成」から簡単に作成することができます。
ビジネスマネージャで管理できるアカウント数は基本的には2つまでです。2つ以上のアカウントを管理する場合は、新しいビジネスアカウントが必要になります。
作成に必要な情報は以下のとおりです。
この4つを入力し、送信するだけなので、簡単ですね。
リンクさせる際にはFacebookビジネスマネージャとInstagramのビジネスアカウントの所有者が同じでなくてはなりません。別の所有者に属するInstagramアカウントをリンクさせることはできませんのでご注意ください。手順は以下の通りです。
「ショッピング機能」を利用するには、Instagramのプロアカウントが以下の5つの利用要件を満たしている必要があります。あらかじめ確認しておきましょう。
この5つの利用要件を満たしていない場合は承認をもらえませんので確認しておきましょう。
コマースマネージャから、ショップの設定をすることでInstagramやFacebook上で商品を販売できるようになります。
設定が完了すると、ショップが販売者契約に沿ったものであるかどうかの審査が行われます。承認されると、メール等で通知が届き、コマースマネージャが使用可能になり、ショップを公開できるようになります。
また、Instagramでショップの表示を行うためには、設定の際にInstagramビジネスアカウントを選択してください。
次に、Facebook上に、カタログを作成します。
ショップの設定が完了するとコマースマネージャから、カタログの設定を行えるようになります。
カタログは、売りたい商品によってフォーマットを選択することができます。ただし、あとから変更はできないので気をつけましょう。
Facebook社のパートナープラットフォームですでに販売している場合は、商品をインポートして同期することにより簡単に作成することができます。
カタログを作成したら、アイテムを追加していきます。コマースマネージャからのアイテムの追加方法は3つありますので、やりやすいものを選びましょう。
1.手動
コマースマネージャで手動でアイテムを追加していく方法です。
数が少ない場合にはこの方法が簡単です。しかし、毎年新製品が出たり、頻繁に更新が必要な場合は次のデータフィードを使用しての登録がオススメです。
2.データフィード
CSV ,TSV ,XML (RSS \ATOM) ,Googleスプレッドシートなどの外部のファイルで管理するものです。これだと、ファイルを更新すれば一括でアイテムを追加することができるため、パートナープラットフォームを利用していないのであればオススメです。
3.Facebookピクセル
ウェブサイトから自動的にアイテムをインポートする方法です。
コマースマネージャを使わなくても下記の方法で、アイテムを追加していくことができます。
ShopifyなどのFacebookと連携可能なプラットフォームで商品を追加している場合はFacebookカタログに商品をインポートすることができます。
パートナーのウェブサイトから手順を確認し、Facebookとリンクしましょう。設定が完了したら、コマースマネージャでインポートした最新の内容を確認できます。
この場合、商品情報の更新は、パートナープラットフォームで行う必要があります。
もし、パートナープラットフォームですでに商品を追加している場合は、おすすめの方法です。
Instagramアプリから手動で追加する方法です。
Instagramの投稿に商品タグをつけることによって、ショップページ以外でも顧客がスムーズにショッピングを楽しめるようになります。
フィード、ストーリーズ、リール、動画、ライブショッピングにタグをつけることができます。
特に、「4.信頼性を示す」については、実態のあるビジネス活動やフォロワー数などに裏付けされた信頼性を示す必要がありますが、明確な基準が提示されておらず、多くの方がつまづきやすいポイントになっています。
また、要件をすべて満たしているのに承認されない場合は、異議申し立ての申請ができます。
アップロードをし直すだけでも改善することがあります。まずは試してみましょう。
面倒ですが、これも方法の1つです。最終手段として試してみるのがいいかもしれません。
この場合、Facebookのコマースマネージャの設定から、「リンク済みのInstagramのビジネスプロフィール」を確認しましょう。
Facebookでは、コンテンツの保全性の確保のために、認証を受けている所有者のみがコンテンツの表示方法を編集することができます。ドメイン認証を行うことによって、「ショッピング機能」を利用する際に、リンクするECサイトが自社で所有していることを証明することができます。認証は、Facebookビジネスマネージャの設定から行うことができます。
Instagramをいかに活用できているかが、生き残るためにとても大事になってきています。
自社のターゲットを掘り起こし、簡単にアプローチをかけることが可能になったいま、Instagramの活用の有無は企業の生き残りと密接に関わっているといえるでしょう。
また、ショップを開設してからもインサイトを分析できるなど、マーケティング活動には欠かせないツールにもなっています。
ただし、商品タグの使いすぎは禁物です。映える写真全てに商品タグがついているのもあまりよくありません。Instagramはブランドの表現の場としても使っていくことを念頭に置き、通常の投稿にも力を入れていくべきでしょう。
以下に、Instagramとeコマースを統合する方法を簡単にまとめますので参考にしてください。
運用に際しては、意外とコストがかかるInstagramです。
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株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。