Instagramビジネスアカウントと個人アカウントの違いを解説!

Instagramビジネスアカウントと個人アカウントの違いを解説!

更新日:2023/06/28

世界中の誰もが使っているInstagram。存在は知っていてもアカウントの種類があることを知らない人もいるのではないでしょうか。 Instagramをビジネス活用したい方なら特に、この記事でInstagramのビジネスアカウントと個人アカウントの違いを知っておいて損はないでしょう!

category banner sm
category banner sm

Instagramアカウントの種類

Instagramといえば写真や動画を投稿したり、見ることが出来るSNSです。日本だけでなく、海外でも人気があり、世界中の人と写真や動画を共有できます。
アカウントには個人アカウントとプロアカウントがあり、プロアカウントはさらにビジネスアカウントとクリエイターアカウントに分かれます。
Instagram

個人アカウント

個人向けのアカウントで、写真や動画を見たり、投稿することができます。アカウントを非公開設定することも可能です。

ビジネスアカウント

企業向けのアカウントで、宣伝のツールとして使える機能が備わっています。2019年のデータによるとInstagram利用者の90%がビジネスアカウントをフォローしています。消費者である一般ユーザーとの繋がりを作りやすく、企業や商品の認知を高め、好感を持ってもらうための取り組みであるブランディングが可能です。また、無料で利用できるので費用対効果が高いと言えます。 

クリエイターアカウント

著名人やインフルエンサー、クリエイター向けで、一般的にクリエイターと呼ばれる人々以外も登録できます。企業のプロモーション活動に協力するインフルンサーが増えるなか、ビジネスとパーソナルな部分を切り離して自由な活動をできるようにするアカウントとして誕生しました。多くのファンがいるユーザーにとって便利な機能が充実しています。
注意したいのは、プロアカウント(ビジネスアカウント、クリエイターアカウント)にすると非公開にできなくなる点です。
機能

それぞれのアカウントの違いとは?使える機能は?

個人アカウント

・Messenger(メッセンジャー)
InstagramやFacebookで見つけた動画を、ビデオチャットで友達や家族と一緒に見たり、スタンプなどを使ってメッセージを送信できます。会話中にしか表示されない「消えるメッセージモード」で参加者が読み終わるか、チャットを終了すると自動的に消去されるメッセージを送信できます。InstagramとFacebookという異なるアプリ間でメッセージのやりとりやビデオ通話も可能です。
・ストーリーズ
スライドショーと同じような形式で画像や動画が投稿できます。テキスト、音楽、スタンプ、GIF(簡易的なアニメーションで表示できる画像形式)で画像や動画を加工できるのも魅力です。正方形で表示される通常の投稿とは違うのは、フルスクリーンで表示される点です。24時間経過すると自動削除されます。ただし、指定した投稿を他のユーザーが閲覧できないよう非公開にできる(アーカイブされる)ので、自分用に保存することは能です。ストーリーズをプロフィールにハイライトとして投稿すると、24時間以上シェアできます。
・リール
2020年8月に追加された機能で、テキスト、音声、エフェクト(演出効果機能)、ARフィルター(スマートフォンなどのAR機能を用いて、実際に撮影した写真や動画に様々な加工、例えば顔を映すと画面上でメイクアップできるといった加工)などの豊富な編集ツールを使用し、最長30秒の動画を作成できます。TikTokで人気のリップシンク動画(15~30秒ほどの音源に口パクで合わせながら唄ったり踊ったりして撮影した動画)を作ることも可能です。ギャラリーからの動画をアップロードもできます。位置合わせ機能でスムーズに一時保存した画像をつなげたり、タイマーを設定してハンズフリーでの撮影、動画や音声の速度調整も行えます。他の人の動画の横に自分の動画を配置する、リール動画のリミックスもできます。他には、Messengerで友達にお気に入りのリール動画を送信したり、ストーリーズでシェアして楽しむこともできます。
・インスタライブ
一般ユーザーもスマートフォン一台あれば、Instagramでリアルタイムでの動画配信を行える、人気の機能です。視聴者側としては、配信者にコメントを送れるので、コミュニケーションを取りながらライブ配信を盛り上げることができます。ライブ配信に参加し、いいね!であるハートを1人でいくつも送ることができます。配信者のフォロワーであれば、他の人と共有も可能です。
配信する場合は、視聴者に挨拶がわりであるウェーブを一度のみ送信できます。配信中、データフォルダにある写真や画像を配信画面に映すことも可能です。ライブ配信画面にエフェクトもかけられ、リアルタイムでの視聴者数も確認できます。インスタライブを配信終了後、アーカイブを残すことができます。24時間経つと自動消去されますが、ライブ動画の保存はできます。
・ショッピング
Instagramの画像や動画を見て気に入った商品を買いたいと思った時に、Instagramから直接ECサイトに移動し、購入できる機能です。「ウェブサイトで見る」をタップすると購入できるウェブサイトに直接移動するので、ネットショッピング同様、商品を選んでカートに入れるといった具合に購入手続きをすれば良いのです。
・他のSNSと連携
フォロワー増加が見込める方法として、他のSNSと連携はかかせません。連携できるSNS(「他アプリとシェア」と表記)は、Facebook、WhatsApp、Twitter、Tumblr、新浪微博、Ameba、ミクシィ、VKontakte、OK.ruです。
ビジネス オフィス

ビジネスアカウント 

・連絡先、アクションボタン
アカウントのプロフィール欄に通常の項目に加え、電話番号やメールアドレスといった問い合わせ先や店舗の位置情報のボタンを設置できます。「予約する」「席を予約する」というアクションボタンも設置可能になります。
・カテゴリの設定
個人ブログ、商品・サービス、芸術・技術、ミュージシャン・バンド、ショッピング・小売、健康・美容、食料品店の7種類から選択し、設定できます。好きなキーワードで検索して設定することもでき、「曲」「本」「遊び」「自宅」などユニークな設定にしているユーザーも多くいます。
・インサイト
無料で利用できるリアルタイムの分析ツールです。リーチしたアカウント数、アクションを実行したアカウント、フォロワー数を閲覧できます。
広告を含め、リーチしたアカウントのうち、リーチしたオーディエンス(コンテンツを1回以上見たユニークアカウントの数)、フォロワーかフォロワー以外か、リール動画や投稿などのコンテンツのリーチ数の差をフォロワー・フォロワー以外で確認することができます。
指定期間に投稿されたコンテンツのうち、パフォーマンスの高い投稿が表示されます。何回コンテンツを見られたかというインプレッション、プロフィールに対して行ったアクション数であるアクティビティも閲覧できます。プロフィールのアクティビティはプロフィールへのアクセス、ウェブサイトのタップ数、電話するボタンのタップ数、メールを送信ボタンのタップ数、テキストボタンのタップ数が分かります。
・広告出稿
ビジネスアカウントでの投稿を後からInstagramでの広告として掲載できます。これにより、インサイトを見てエンゲージメント(いいね!やコメントといったフォロワーの反応)が高かった投稿を選べるので、高い広告効果が期待できます。
また、広告を配信するオーディエンス(ターゲット設定)を「自動」にすると、フォロワーに類似したユーザーをターゲットに広告配信されます。「カスタムオーディエンス」を設定した場合は地域、ユーザーの興味や関心、性別、年齢から自社のユーザー像に沿ったオーディエンスに広告を配信することができます。
・Instagram上で直接販売
Instagram利用者が画像や動画で気になった商品を簡単にチェックしたり、Instagramから直接ECサイトへアクセスして購入できる機能です。以前はInstagramのプロフィールからサイトへ飛び、検索し直す必要がありましたが、スムーズに購入できるようになったことで購買機会の増加が見込めるのです。
・受信フォルダ
個人アカウントだとダイレクトメッセージ(DM)をフォルダに振り分けることができませんが、クリエイターアカウントでは「メイン」と「一般」の2種類が利用できるため、フォルダへの振り分けが可能になります。通知が必要なアカウントからのメッセージを「メイン」に、通知の不要なアカウントからのメッセージを「一般」に移動させることができ、大切なメッセージの見落としを防げます。
・クイック返信、テンプレート作成
簡単にメッセージを作成し、返信ができます。また、「よくある質問」などに対する回答のテンプレート作成ができるので作業の効率化が図れます。
クリエイター

クリエイターアカウント

・カテゴリ設定
DJ、Fitness Trainer、アーティスト、インテリアデザインスタジオ、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナー、ゲーマー、ゲーム動画クリエイター、コメディアン、コンサートツアー、シェフ、ジャーナリスト、スポーツ選手、ダンサー、デザイナー、デジタルクリエイター、ニュース司会者、ファッションデザイナー、ファッションモデル、ブロガー、プロデューサー、ミュージシャン・バンド、モチベーショナルスピーカー、ライター、映画の登場人物、映画監督、音楽家・ミュージシャン、科学者、監督・コーチ、起業家、建築デザイナー、公人・著名人、写真家・フォトグラファー、政治家、政治関係者、動画クリエイター、俳優、編集者、立候補者と、ビジネスアカウントよりも豊富にあり、より自分を表現しやすいカテゴリがそろっています。
・予約投稿
投稿する時間によってリーチ数に大きな変化が見られるのがInstagramです。最適な投稿時間を探し当てるためにも、決まった時間に投稿できる予約投稿は必要なのですが、Facebookが提供している「クリエイタースタジオ」は、予投稿時間に縛られずに投稿の作成ができます。なお、利用するにはFacebookとの連携が必要です。
・インサイト
ビジネスアカウント同様、分析機能が利用できるので、より関心を持ってもらえる投稿内容を考えることができます。
・ショップ機能
ビジネスアカウントと同じように、クリエイターアカウントでもショップ機能が利用できます。
・ブランドコンテンツ広告
クリエイターが作成した投稿を企業が広告として使用できるのが、ブランドコンテンツ広告です。消費者目線で作成されているため、クリオティが高い広告として配信できるのがメリットです。Instagram上では「タイアップ投稿」と表記されています。
・ボタンの表示・非表示
中にはクリエイターアカウントであることを隠したい方もいらっしゃるでしょう。そんな時は各ボタンを非表示にして、見た目を個人アカウントと同じにすることも可能です。
Instagram

まとめ

いかがでしたか?連絡先やアクションボタン、ショップ機能、カテゴリ設定といった機能は個人アカウントにはない、プロアカウントならではの機能です。以前はかなり違いのあったビジネスアカウントとクリエイターアカウントですが、以前ほど大きな相違点はありません。それでもいくつか違う機能や独自の機能があります。
アカウント設定において、クリエイターアカウントではメールや電話番号を登録できますが、ビジネスアカウントでは、これに加えて住所を追加できます。
カテゴリ設定においても、ビジネスアカウントよりもクリエイターアカウントの方が数多く用意されています。
また、ビジネスアカウントでは、「料理を注文する」「席を予約する」「予約する」など店舗向けのアクションボタンを設置できます。広告に関してはクリエイターへ「広告作成のアクセス許可をリクエスト」のみ実行できます。ビジネスアカウントは一言で言うと、店舗向けの機能が充実しているのです。
クリエイターアカウントのみの機能としては予約投稿、ブランドコンテンツ広告があり、ボタンの表示・非表示が可能です。広告に関しては、「広告を承認」のみできます。第三者の投稿を用いての広告を出す場合はビジネスアカウントを使用する必要があるのです。クリエイターアカウントはどちらかと言うと、個人で活動する人向けのアカウントです。 
それぞれのアカウントの機能をよく理解し、最適な設定でInstagramを活用してくださいね。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。