LINE公式アカウントを集客に活用すべき理由3選

LINE公式アカウントを集客に活用すべき理由3選

更新日:2024/08/28

LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINEユーザーと直接つながり、集客や販促を行うための便利なツールです。無料で開設でき、メッセージ配信、クーポン発行、リッチメニューの作成など、多様な機能を利用可能。プッシュ通知により高い開封率が期待でき、特にリピート顧客の獲得に有効です。また、友だち登録したユーザーとの双方向のコミュニケーションが可能で、メルマガよりも効果的な集客が期待できます。

「LINE公式アカウント」は、LINEで友だちになったユーザーに直接メッセージを送ることができるサービスで、国内で月間9,300万人(2022年9月末現在)が利用しています。 
オンラインでの口座開設は非常に簡単で、利用できる機能も豊富にあります。 
LINE公式アカウントの集客方法やポイント、使い方、実際の成功事例などをご紹介します。


LINE公式アカウントは、ビジネスに活用できるサービスです。

LINEでアカウントを作成し、メッセージの送信やタイムラインへの投稿などができます。

大企業向けの「LINE公式アカウント」と中小企業向けの「LINE@(ラインアット)」の2つのサービスが統合され、2021年6月より、企業・店舗の規模を問わず「LINE公式アカウント」になりました。

誰でも無料で口座開設できるのが、新しいLINE公式アカウントの特徴です。 
従来のLINE@では利用できなかった多くの機能が無料で無制限に利用できるようになり、幅広い業務用途とコストパフォーマンスの高さが魅力です。

1 料金プラン


どのプランでも、LINE公式アカウントの開設や初期費用は無料です。 
さらに、どのプランを選んでも、使用できる機能は同じです。 
無料プランでも「豊富な情報」「豊富なメニュー」などの集客効率の高い機能を利用して集客できます。
LINE公式アカウントの料金プランは以下のとおりです。

異なるのは、プランによって、月ごとに無料で送信できるメッセージの数と、追加メッセージの単価 (フリープランでは利用できません) です。

フリープランでは、1 か月あたり 1,000 件のメッセージを送信できます。
ただし、無料のフリープランだと、200 人の友だちがいる場合、月に 5 回、250 人の友だちだと月に 4 回、500 人の友だちには月に 2 回メッセージしか送信できません。

ライト プランまたはスタンダード プランは、友だちをたくさん追加したり、メッセージを頻繁に送信したりする場合に加入する必要があります。
毎月必要なメッセージ数に応じて、ご自分のお店に合ったプランをお選びください。

2 LINE公式アカウントの機能とは?何ができる?


LINE公式アカウントの機能の説明をします。

1 メッセージ機能

メッセージをLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに送ることができます。 
高い誘導効果が期待でき、すべてのユーザーにとって有益なLINE公式アカウントを発信できます。

2 チャット

ユーザーとメッセージを通じてチャットすることが可能です。
LINE@より、複数ユーザーでのグループチャットが可能になる機能が拡張されました。

3 リッチメッセージ

画像とテキストの情報を 1 つのビジュアルに集約して、わかりやすくアピールする機能がリッチメッセージです。
通常のテキストメッセージよりも高い誘導効果が期待できます。

4 リッチメニュー

ユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面にアクセスすると、画面下部に展開されるメニューが、リッチメニューです。
リッチメニュー を使って、外部サイト、クーポン、ショップ カードへ誘導したり、事前に設定したキーワードを送信したりできます。



ショップカード

商品の購入やサービスの利用、店舗への来店などの報酬として、LINE上でデジタルポイントを発行・管理できる機能が、ショップカードです。

クーポン・抽選

LINEで使えるクーポンやくじを作成できる機能です。 
作成したクーポンや抽選券は、メッセージやLINE VOOM(旧タイムライン)などで配布・投稿することができます。

3LINE公式アカウントを集客に活用すべき3つの理由  


では、なぜLINE公式アカウントは集客に向いているのでしょうか。
具体的にいくつか理由を説明します。

アクティブユーザーが多い

LINEアカウントの大きなメリットは、2019年12月時点で、日本では約8,300万人のユーザーがLINEを利用しており、このような大きなプラットフォームを使って情報を届けられることです。

プッシュ通知ができ、高い開封率を見込める

一般的なLINEと同様に、LINE公式アカウントは「プッシュ通知」により情報を届けることができます。
プッシュ通知によりメッセージを見落とされることが少なくなり、メルマガよりも高い開封率を期待することができます。 

来店や購入を促す機能がある

「ショップカード(スタンプカードのようなもの)」もLINE公式アカウントの販促機能の一つです。
レジ付近にQRコードリーダーを設置することで、QRコードを読み取ってポイントを付与するように設定できるため、来店や購入の増加が見込めるでしょう。

sikiapi(シキアピ)

sikiapi(シキアピ)

sikiapi(シキアピ)は、シナリオ型のチャットボットを活用し、対話型マーケティングで企業のInstagram・LINE公式アカウント運用を支援するツールです。
セグメント配信、シナリオ配信、自動応答機能などで顧客一人ひとりにカテゴライズされたマーケティングが可能となります。AIのようにその場で会話を考えていく機能はありませんが、シナリオ型のチャットボットのメリットを最大限に活かしているため、質の高いサービスを顧客一人ひとりにカスタマイズして届けることができます。
また、sikiapiはシナリオ型チャットボットを作成する上で、プログラミングなどの特殊な技能は必要ありません。直感的な操作でチャットボットを作ることができることも大きな魅力の一つとなっています。

項目内容

サービス名

sikiapi

会社名

株式会社Enigol

公式サイト

https://sikiapi.com/

4 LINE公式アカウントで集客に成功した事例4選




ここでは、LINE公式アカウントを集客に活用して成功した4社の事例を紹介します。

自社に合ったLINE公式アカウントの集客方法を、ぜひ活用してみてください。

1 深夜帯の集客がクーポンの配信で昨年対比160%を記録【コロッケ倶楽部 唐津店】

深夜利用対策としてクーポンを配布することで人気を高めることで、カラオケ店「コロッケ倶楽部」では、深夜帯の月間来店者数を前年比160%に増加させました。

また、タイムラインでクーポンを選択してもらうようにしたところ、「クーポンシェア」が行われてより効果的に友だちを集めることができました。

LINE公式アカウントから配信されたクーポンをLINE上の「友だち」とシェアできる仕組みが、クーポンシェアです。

会社からではなく、実際の友達同士で他のLINEユーザーにクーポン配布の情報が広まるため、友達登録の誘導がスムーズに進みました。
また、ユーザーが何の特典を望んでいるかを、ユーザーがクーポンを選択する方法を工夫することで、知ることもできます。
参考:深夜帯の来店数が昨年対比160%!タイムラインを利用したカラオケ店の活用事例|LINE for Business

2 リピート来院を促進のためのタイムリーな情報提供とクーポン配信で、クーポン使用率は平均15%【こにし動物クリニック

約200~300名のお客様がクーポンを利用してご来院され、クーポンの平均利用率は月15%です。

病院では、携帯電話のメールマガジンでプロモーションや告知を行っていました。
しかし、お客様の反応を感じることはできません、メールマガジンでの情報発信は一方通行だからです。

そこでLINE公式アカウントを導入し、友だちがある程度集まったらLINE公式アカウントに統合し、メールマガジンを解約しました。

LINE公式アカウントの瞬時の情報の共有機能を活用して、急なキャンセルで空いた時間帯や里親募集の情報を発信しています。

その結果、瞬時に情報が共有されるようになり、お客さまからの返信が即時に届き、お客との双方向のコミュニケーションが即座になされ、急なキャンセルを受けての空き時間情報の更新や動物の里親募集にも迅速に対応できるようになりました。

また、LINE公式アカウントにてポイントがもらえるクーポンを毎月配信しております。これは、お客様がポイントカード機能付き診察券をご利用いただくことで、使えるサービスです。

また、ペットの日常ケア(爪切りなど)でクーポンを利用するお客さまも増え、リピート来院していただくことができました。
参考:クーポン使用率は平均15%!急な予約キャンセルがあっても楽々解決している動物病院のLINE公式アカウント活用方法|LINE for Business

3 ショップカードの導入で「ポイントを貯める楽しみ」が再来店につながり、新規友だち追加数が増加、【蔵前温泉 さらさのゆ】

温泉場「蔵前温泉 さらさのゆ」では、新規友だちの追加の数が1日5人程度から、ショップカードを導入した後は10人程度に増えました。

ポイントを貯めてもらえる特典が目的なだけでなく、ポイントが貯まって行く喜びが大きくなりリピーターに誘導出来ております。

「お風呂の良さ」が若い世代に伝わらないという問題が、チラシを差し込むなどの販促方法にはありました。

そこで、若者にリーチするために、LINE公式アカウントのショップカードを立ち上げ、施設でポイントが貯められるという案内を始めました。
このショップカードがきっかけで、友だち追加を促すプロセスを確立しました。

その結果、ショップカードの発売前に比べて新規友だち登録数も増えてきました。
これは、若者だけでなく幅広い年齢層のお客様に興味を持っていただいたからです。
このように、ポイントを貯める喜びをお客様に感じてもらい、再訪問につなげています。
参考:導入後に折り込みチラシが不要に!LINEショップカードを活用する温泉施設のユーザー接点のつくり方|LINE for Business



4 友だち追加のセミナー参加に誘導する登録特典で、セミナー参加率30%を実現【株式会社マーケリンク】

LINE公式アカウントやLステップの制作・運営を専門に行う「株式会社マーケリンク」は、友だち登録後のセミナー参加率30%を実現しました。
友だち登録したユーザーに最初に送られるグリーティングメッセージで無料登録特典を提供したからです。

BtoB業界はメールでのコミュニケーションが主流です。
メールは迅速なコミュニケーションが取りにくいです。理由は埋もれやすく、返信が遅いからです。

同社では基本的に問い合わせや各種申し込みをLINE公式アカウントから受け付けています。

また、同社が開催するセミナーに参加できる登録特典を、LINE公式アカウント登録後に配信される「ご挨拶」内に用意しております。

このように、どの登録特典を選択しても「セミナー参加」への道筋をつけて、同社のサービスに興味を持った顧客を友だち登録に誘い、セミナー参加率を高めています。

また、メールでのお問い合わせは2営業日以内の対応になるのに対し、LINE公式アカウントは1営業日以内に迅速に対応いたします。
参考:LINE公式アカウントが他のSNSよりビジネスに効果的な理由|ニューズウィーク日本版
   名古屋個人事業主SNS運用のためのお問い合わせ | MARKELINK

5 LINE公式アカウントで集客を行う上での注意点


LINE公式アカウントを活用して集客するときに注意したい点を2つ紹介します。

  • ブロックされることがある
  • 友だち数が増えると料金がかかる


ブロックされることがある

お客様が友だち追加を簡単にできる一方で、LINE公式アカウントは、運用の体制や配信の内容によりブロックされやすいというデメリットがあります。 
メッセージはブロックされていると届きませんのでご注意ください。

ブロックされることは仕方ありません、なぜならLINEには様々なユーザーがいるからです。
ただし、ブロッキングを防止するための対策や運用の再検討が、ブロッキング率が30%を超える時には必要になります。
通常、ブロックされる傾向が高いのは、配信頻度が高すぎるメッセージや、顧客にとって有益ではないコンテンツのメッセージです。

ユーザーが友だちであることのメリットを感じられるようにすることが、ブロックを防ぐのに重要です。 
ブロックされない工夫としては、ユーザーにとっておトクなキャンペーンやクーポンの配信、ストアカードやLINEミニアプリの活用などをおこなうことです。

友だち数が増えると料金がかかる

LINE公式アカウント料金は、1か月あたりのメッセージ送信数に応じて課金されます。
そのため、LINE公式アカウントは最初は無料で使い始めることができますが、友だち追加が増加すると有料プランへの変更が必要で、月額の利用料金も高くなります。

まとめ  


LINE公式アカウントを集客に利用する理由、具体的な集客方法と手順、集客のポイントを紹介しました。

日本人の約7割がコミュニケーションツールとして生活に密着したLINEを利用しています。

LINE公式アカウントを利用することで、企業は友だち登録したLINEユーザーに直接メッセージを送ることができ、他のSNSよりも効果的に集客することができます。

また、LINE公式アカウントのメッセージはメルマガよりも開封率が高いだけでなく、自社の商品やサービスを効果的に伝え、リピーター獲得に役立つ機能があり、無料で始めることができます。
LINE公式アカウントが集客力に優れている理由は、メッセージやクーポン、ショップカードの配信など、リピートを促す機能が充実しているからです。

LINE公式アカウントは無料で簡単に作成できますので、気になる方はこの機会にぜひアカウントを開設してみてください。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。