【飲食店集客】LINE公式アカウントの効果的な活用5例

【飲食店集客】LINE公式アカウントの効果的な活用5例

更新日:2023/04/03

LINE公式アカウントをWEBマーケティングで活用する企業が増えてきました。飲食店も例外ではありません。 この記事では、飲食店でLINE公式アカウントを運用するメリットと5つの活用事例を紹介しています。これから飲食店業界でもLINE公式アカウントを活用してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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SNS運用の効率化ならsikiapi

SNS運用の効率化ならsikiapi

sikiapiはSNSで使えるツール

sikiapiとは、チャットボットサービスを中心としたCRM・MA(マーケティングオートメーションツール)です。マーケティングオートメーションツールという名の通り、マーケティングを自動化することができるのが最大の特徴です。マーケティングには広告、宣伝、出版物、電車のつり革広告、テレビや新聞等のマスメディア等、様々な種類がありますが、sikiapiが得意としているところはSNSになります。

SNS運用の現状

現代は、SNS経由で一般消費者が消費をすることも増えてきており、マーケティングにはSNS運用は欠かせません。ただし、SNSは企業のみならず個人でも発信が出来てしまいますので投稿が埋もれやすく、ライバルが多いレッドオーシャンです。競合他社の企業アカウントだけではなく、フォロワーが多いインフルエンサー、TVでも活躍している芸能人、一般人でも知識をけた外れに持っていたり、見た目が芸能人以上に良かったり、SNSにはライバルが非常に多く存在します。
SNS運用は、大変手間と時間がかかる作業となります。例えば大手企業では、それだけで専属の人材が居たり、SNS運用だけの部署が存在し、予算を取っている場合も多く見られてきました。SNSがマーケティングに有効である現在、大手企業もSNSに力を入れています。

sikiapiでできること

sikiapi シキアピ
手間と時間がかかり、ライバルが多いレッドオーシャンのSNS運用ですが、自動化をすることで低コスト低リスクでその効果を上げることができます。それを可能にするのが、sikiapiです。sikiapiを活用してSNS運用を自動化することによって、集客の自動化が実現できます。これまで集客のために割かれていた時間を、本業に使うことが可能になります。本業に集中することによって、より価値のあるサービスの提案、新製品や新サービスの展開等、これまでよりもよりパワーアップしたビジネス展開が見込めます。

項目内容

サービス名

sikiapi(シキアピ)

会社名

株式会社Enigol

公式サイト

https://sikiapi.com/

そもそもLINE公式アカウントとは

LINE
LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で企業や店舗がアカウントをつくり、友だち追加してくれたユーザーに直接情報を届けられるサービスです。
日本でコミュニケーションツールとして人気の高いLINEをマーケティングに利用するので、容易に見込み客の獲得、販売促進、リピーターの育成などにつなげていくことができます。
リアルタイムに顧客とコミュニケーションが可能なことや、視認性の高いメッセージを送ることができることも、LINE公式アカウントの大きな特徴です。LINE公式アカウントのセグメント機能や、豊富な顧客情報で、よりユーザーにささるメッセージを送ることができます。

飲食店でLINE公式アカウントを使うメリット

LINE
成功する飲食店の売り上げに大きく寄与するのは、リピーター、いわゆる常連客の存在です。「パレートの法則」(下イラスト)が示すように、全体売上の中心となるのは特定のリピーターの売り上げです。
パレートの法則 全体の数値の大部分はその構成要素の一部分が生み出している
(画像引用元:LINEキャンパス
新規で来店した顧客が2回目に来店するのは全体の約10%といわれています。そして、3回目以降は来店率が上がっていきます(下イラスト)。つまり、2〜3回目の来店率を増やすことが、常連客を増やしていくために重要なのです。
2~3回目の来店で来店率が急激にUP
(画像引用元: LINEキャンパス
LINE公式アカウントで初来店した顧客に友だち追加してもらい、ユーザーにクーポンなどを配布することで再来店を促します。さらに、新商品やお得なキャンペーンなど定期的に店舗側からメッセージを送信することで、さらなる来店を促すことも可能です。紙ベースのポイントカードやスタンプカードに替えて、ショップカードの機能を使う事も効果的です。
LINE上で来店予約やメニューの決定もできます。イートインだけではなく、テイクアウトオーダーなどを簡素化・効率化することが可能になります。この使い勝手の良さは、店にきてくれた顧客を常連客へと昇華させる手助けとなるでしょう。
このように、LINE公式アカウントはリピーターの獲得が必須となる飲食店にとって、非常に親和性の高いビジネスツールといえます。

LINE公式アカウントを効果的に活用している飲食店5例

LINE
ここまでで、飲食店にとってLINE公式アカウントは活用すべきビジネスツールであることはお伝えしました。では、実際にどのように運用していけばよいのでしょうか。
ここからは、実際にLINE公式アカウントを活用している飲食店を例に挙げていきます。各企業の運用例を実際に確認することで、良いところを自店舗でのLINE公式アカウントに取り入れていきましょう。

1.スターバックス

スターバックス LINE公式アカウント
(画像引用元:スターバックス LINE公式アカウント)
スターバックスは世界最大のコーヒーチェーン店として有名です。日本でも多くの支持を集めており、気軽に利用できるカフェとして絶大な人気を誇っています。
そんなスターバックスのLINE公式アカウントから定期的に配信されるメッセージは、

  • 新商品・期間限定商品の紹介
  • クーポン情報
  • ショップカード紹介

などがメインとなっています。メッセージから簡単にショップカード登録へ移動できる仕様になっており、ユーザーが気軽に機能を利用しやすい工夫として非常に参考になります。
また、トーク下に表示されるリッチメニューもしっかりとユーザーを意識したつくりになっています。

  • 商品紹介
  • 商品に関するコンテンツ企画・コラムなど
  • LINEギフト
  • LINEショップカード機能の説明・移動
  • ECサイトへの移動

スターバックスのリッチメニューでは、ECサイトへと誘導する項目も設けられています。店舗に足を運ばない見込み客に対しても、商品購入のハードルを下げる狙いがあります。また、購買しようと思っていない見込み客に対しても、コンテンツ企画・コラムなど読み物を充実させることで、将来的な顧客へと進化させるようにしています。
スターバックスのように、LINE公式アカウントを上手く活用することで、商品購入の入り口の幅を広げていくことができるのです。

2.長沼精肉店

長沼精肉店 LINE公式アカウント
(画像引用元:長沼精肉店 LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、スターバックスのような大企業だけでなく、地域密着型の個人経営の飲食店でも有効に活用できます。
1949年に創業して以来、地域密着型の精肉店として人気のある埼玉県加須市の長沼精肉店でも、LINE公式アカウントを利用して大幅な売上アップを達成することができました。
長沼精肉店では、店舗に来局するお客さんに対し、店舗のLINE公式アカウントの友だち追加を促す地道な声掛けを実施しています。対面でお客さんに丁寧に声掛けすることで、着実にユーザーを増やしていきました。
長沼精肉店のメインの顧客層は主婦です。そのため、LINE公式アカウントからのアクションは、主婦層の生活サイクルを意識しています。
家事がひと段落する8〜9時、または22時頃に週1回のペースでメッセージを配信するようにしています。
長沼精肉店 セグメント配信
(画像引用元:LINE for Business
メッセージの内容はECショップのおすすめメニュー告知やキャンペーン情報だけではありません。店舗自慢の牛肉をふんだんに使ったテイクアウトどんぶりを土日に販売する際は、LINE公式アカウントに実装されているセグメント機能(絞り込み機能)を使っています。
店舗周辺に配信地域を絞って案内メッセージを配信したのです。100杯限定の予約枠が、早い時は配信後10分で埋まってしまうこともありました。一度のメッセージ配信で約20万円の売上を記録したこともあるのです。
このように、顧客に寄り添った施策を行うことができるのもLINE公式アカウントの魅力です。

3.THE GRUB

THE GRUB LINE公式アカウント
(画像引用元:THE GRUB LINE公式アカウント)
東京都渋谷区の代々木上原にあるビアパブ「THE GRUB」は、2020年4月にコロナの影響を受けたことからLINE公式アカウントを開設しました。
コロナ禍でなかなか売上が厳しい中で、コミュニケーションツールとしてのLINEの可能性に注目したのです。
THE GRUB 公式アカウント
(画像引用元:LINE for Business
上図は、THE GRUBの実際のLINE公式アカウントです。直接来店が難しい中でも、お店の中と同じような、丁寧で心温まる接客が感じられるようなLINEとなっています。
また、LINE公式アカウント上でショップカード機能も使うことで、テイクアウト客が実際に増えるなどの効果もありました。コロナ禍でも「行きつけ」の店になることができるように、と意識しているのです。LINE公式アカウントは、ユーザーとリアルタイムに双方向のコミュニケーションを行うことができるツールなのです。

4.ぬる燗 ぞっこん 離れ

ぬる燗 ぞっこん 離れ LINE公式アカウント
(画像引用元:ぬる燗 ぞっこん 離れ LINE公式アカウント)
福岡県福岡市のKITTE博多地下に店を構えている「ぬる燗 ぞっこん 離れ」は、独創的なLINE公式アカウント運用法で注目を集めています。特に反応の高かったメッセージとして、クイズ企画があげられます。(下図参照)
ぬる燗 ぞっこん 離れ キャンペーン
(画像引用元:【飲食店】LINE公式アカウント活用事例!実際に店長にインタビュー!気になるその効果とは?
このようなクイズ形式の配信を行い、正解するとクーポンや引換券の画面に切り替わります。ユーザーも楽しくアクションすることができ、反応率も高くなります。そしてクーポンもゲットできるのでさらなる来店へとつながるのです。
ぬる燗 ぞっこん 離れ キャンペーン
(画像引用元:【飲食店】LINE公式アカウント活用事例!実際に店長にインタビュー!気になるその効果とは?
また、この配信メッセージは人気の日本酒が入荷したことを知らせるものだったのですが、通常クリック率10%を超えると良い配信と言われる中、この配信は脅威の32.8%のクリック率を計測しました。この数値がいかにユーザー心理に刺さっているかがわかると思います。実際に来店しないとわからないというドキドキ感も加味されたのでしょう。こうした独創的な施策で差別化を図ることができるのも、LINE公式アカウントの魅力です。このように、LINE公式アカウントでは自分の店舗のカラーに合わせた運用が可能となっています。より、顧客にささるプロモーションが可能となるのです。

5.焼肉 シンラガーデン

シンラガーデン LINE公式アカウント
(画像引用元:シンラガーデン LINE公式アカウント)
埼玉県川越市で2店舗を展開する「シンラガーデン」は、LINE公式アカウントを活用することで、コロナ禍でもテイクアウトの売り上げを伸ばすことができました。
ユーザーにおしぼりを渡す際などに、シンプルなA4サイズのポップを使ってLINE公式アカウントの友だち追加を促すよう店舗オペレーションに組み込みました。
地道な案内を重ねた結果、約9,700人の友だちを獲得(2020年8月末時点)。友だちは、シンラガーデンを利用するファミリー層の中でも、特にお得な情報に敏感な30代〜40代の主婦が多いことがわかりました。
シンラガーデン テイクアウトのオーダーが入るまでのフロー
(画像引用元:LINE for Business
そんな中、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年4月より、店舗の営業自粛を余儀なくされました。以降、5月末までの約2カ月間、シンラガーデンはテイクアウト・デリバリーサービスのみで営業を続けました。INE公式アカウントのメッセージ配信ではなるべく情報量を削り、詳細はLPで確認してもらうようにしました。
また、友だち追加したユーザーが主婦層が多いことから、メッセージと一緒に先着200名に「自家製カクテキをプレゼント」といったクーポンもつけました。この施策は功を奏し、お得情報に敏感な主婦層のアクションを喚起することに成功したのです。 
アカウントの開設以降、地道に増やしてきたユーザーへの情報発信戦略が的中しました。
2020年5月のテイクアウト・デリバリーの売り上げは前年同月比の店舗売上と比較して121%を記録しました。1カ月で約5,000個の焼肉弁当を販売し、店舗休業による売上ダウンをカバーすることができました。このように、LINE公式アカウントで地域の顧客と密接にコミュニケーションをとることで、コロナ禍のような逆境でも乗り切ることができるのです。

まとめ

LINE
以上、実際にLINE公式アカウントの運用に成功している飲食店の例を挙げて、LINE公式アカウントによるマーケティングがいかに有用であるかを説明してきました。
スターバックスのような世界的規模のチェーン店だけでなく、地域密着型の飲食店でも有効に活用できます。近年のコロナ禍において実店舗が営業できない状態でも、LINE公式アカウントによってテイクアウト事業を伸長させることができます。
飲食店の経営で重要なのは、常連客を増やすことです。クーポンの発行やお得な情報をメッセージで定期的に流すことで顧客を囲い込みます。リッチメニューでECサイトへ誘導したり、コラムなどで見込み客を商品購入へと誘導することもできます。ショップカードでさらなるリピートへとつなぐ方法も効果的です。
常連客の店舗への愛着は、店が提供する商品のクオリティーだけが対象ではありません。店の雰囲気、スタッフとの心温まるコミュニケーションも重要です。顧客と店舗との双方向のコミュニケーションを可能にするツールが、LINE公式アカウントです。飲食店の経営において、LINE公式アカウントは非常に親和性の高いツールなのです。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。