更新日:2023/05/17
Instagramは、多くの人が日々利用するSNSアプリの1つとして、企業や個人に欠かせないツールとなっています。しかし、フォローされた後にフォロワーがアクションを起こしてくれるかは、CTA(Call To Action)の設置に大きく影響されます。本記事では、CTAの重要性と設置方法、具体例について解説します。
フォローしてもらった後に、何らかのアクションを起こしてほしいときにはCTAを意識することが重要です。
CTAを重視することでインスタグラムにおけるユーザーのアクションを促進させることができます。
CTAとは「call to action」の略であり、次のアクションを起こしてもらうためのスイッチのことを指します。
例えば、ECサイトの「今すぐ買う」ボタン、企業サイトの「資料請求はこちら」ボタン、webサイトの「続きを読む」ボタンなどがあります。
これをインスタグラムに置き換えると「お問合せ」「詳しくはこちら」「予約する」「インストールする」などの表示などになります。
CTAを設置する目的は商品の購入やサービスの契約に繋げることです。
これらのアクションをする動機付けをこちらで用意しておくことで、コンバージョンに繋げやすくなります。
CTAで使える文言には「広く使える文言」と「具体的な文言」があり、広く使える文言は汎用性があり使いやすい言葉で、具体的な文言は明確なアクションが決まっている言葉になります。
目的や状況によって使用する言葉を選びましょう。
広く使える文言には以下のようなものがあります。
具体的な文言には以下のようなものがあります。
インスタグラムのCTAの種類は以下のようなものがあります。
ここではそれぞれの広告に対応したCTAについて解説します。
ストーリーズ広告とは、ストーリーで表示される広告で表示できる時間が1分程度となります。
また、ユーザーはストーリーのひとつひとつを丁寧に見ている人が少ないので、読み飛ばしてしまうことも多いです。
なので、他の広告よりもインパクトのあるCTAやわかりやすいCTAを入れる必要があります。
例えば、「詳しくはこちら」「もっと見る」など一度見ただけでスッと入ってくる言葉であり、興味がわくような内容にすることが重要です。
ここでは広く使える文言をCTAとして設置することをおすすめします。
フォード広告とは、投稿で表示される広告で、写真を複数設置できたり、長めの動画も設置することが可能です。
ストーリーのように表示時間が決まっているわけではないですが、じっくりと見る人はこちらも少ないので、やはり注目してしまうような内容でCTAを設置する必要があります。
特に複数の写真を載せる場合だと、1枚目の写真に興味のわく内容を載せなければ次の写真を見てもらうことができません。
例えば、「詳しくはこちら」「ダウンロード」のような広く使える文言、「寄付する」「他の動画を視聴」のような具体的な文言などがあります。
フィード投稿の場合、内容を読み飛ばしてしまうことは少なくなるので、特定の情報を伝え、具体的な文言で誘導することも可能になってきます。
発見タブ広告とは、虫眼鏡マークのところに表示されるおすすめの投稿に並んでいる広告になります。
ここではユーザーの趣味趣向からおすすめの投稿が表示されているのですが、その中に広告も表示されています。
表示されている場所がホームではないですが、広告の形式はフィード広告と同じなので、広く使える文言や具体的な文言のどちらを使っても大丈夫です。
ここでは便利なCTAボタンについて解説します。
ユーザーがプロフィール名をタップしたときや4秒以上広告を閲覧しているときに、ハイライト表示にすることができます。
自動でハイライト表示がされるので、次のアクションにつなげやすいです。
価格や遷移先のURL、アプリストアのレイティングなどの追加情報を自動で掲載できる機能があります。
急な変更もすぐに反映されるので、非常に便利な機能となっています。
CTAボタンをクリックするとコメント送信画面へと遷移させる機能があります。
これによって、スムーズに連絡が可能となり購入や契約へと繋げやすくなります。
また、ビジネスアカウントであればプロフィールの中にもコメント送信画面が自動で表示されます。
ここでは目的によるCTAの活用方法を解説していきます。
「いいね!」や「保存」を促す場合には、最後それらを促すような文言を入れておくと良いでしょう。
例えば、「いいねしていただけると嬉しいです!」「保存すれば後から見返すことができます!」
ここで重要なことは「共感」と「利便性」です。「いいね!」は共感したときに押したくなり、「保存」は見返すことができるという利便性から押すことが多いです。
また、投稿しているコンテンツとは関係ない要素で「いいね!」や「保存」を促すとペナルティを受けることがあります。
例えば、「この投稿にいいね!すると運気が上がります」などのような内容を運気に関わるような内容ではないコンテンツに載せてしまうと、インスタグラムの発見タブで他のユーザーから表示されにくくなるようなペナルティがあります。
関連コンテンツの閲覧を促す場合には、全ての情報を共有しないことが重要です。
例えば、「モテる男の秘訣トップ5」という内容の投稿をするとしましょう。ここではモテる男の秘訣を一つずつ理由付きで解説します。
そして最後に「第1位は〇〇」というように投稿の中ではシークレットにしておき、「知りたい方はこちらをクリック」のようにCTAを用意しておくと、ユーザーにアクションしてもらいやすくなります。
ユーザーの多くが知らないであろう専門性の高い文言を多く使うことで、どういう意味なのか興味がわくようになります。
文言の意味は説明せずに、文言に関係する内容を画像で説明し、最後に「単語の意味も含めて知りたい方はこちら」という文言を含めた内容を説明するページへと移動させます。
ここでのポイントはあまりにも難しすぎる文言を使ったり、複数の専門的な文言を使いすぎないようにすることが重要です。
これは難易度が高すぎると思った場合、ほとんどの人は興味が薄れていってしまうからです。
投稿の中では簡単な情報だけを載せておき、細かい詳細はストーリーに載せておくことで、具体的な内容を知りたい人がストーリーを閲覧するようになります。
例えば、経過で知りたいダイエットや筋トレなどの詳細をストーリーで載せると、興味のある人が引き寄せられていきます。
またストーリーだとアンケートスタンプや質問スタンプなども設置ができ、ユーザーとのコミュニケーションが図れる機能が豊富にあるので、ファンを作ることもできます。
インスタグラムだと人気コンテンツがあってもそれぞれがバラバラに見えてしまうことが難点です。
しかし、投稿を自由にまとめることのできる「まとめ機能」を使うことで、過去の人気コンテンツをわかりやすくまとめることができます。
これは他のSNSについても同様で、まとめ機能によって様々なSNSを一つにして紹介することができます。
しかし、このアクションは複数のコンテンツやSNSが充実し始めてから行うべきもので、アカウント開設したての場合は、一つのアクションに集中する方が良いでしょう。
アカウントが誰向けに発信しているのか、どのようなメリットがあるのか、どのような形で得られるのかなどの要素を明確に盛り込むことによって、ユーザーがアクションを取りやすくなります。
これらの要素は投稿の中やプロフィールの中など伝えられる場所にできるだけ盛り込むこんでおくことが重要です。
いたるところに同じようなキーワードや内容が書かれていれば、そのアカウントの特徴を引き立てることができます。
このような趣旨を明確にしたアカウントであれば、おすすめの投稿で少し見かけただけでも、興味を持ちやすく自分にとって得だとわかればあらゆるアクションが積極的になります。
ここではインスタグラムにおけるCTAボタンの設置方法を解説します。
プロフィール画面に電話番号やメールアドレスのCTAを設置したい場合は以下のような手順で進めてください。
投稿へCTAを設置したい場合は、広告の設定時に作業する必要があります。手順は以下のとおりです。
ここではインスタグラムにCTAを設置するときのポイントを紹介します。
目的にあったCTAを使うことで、購入や契約につなげやすくなります。
商品を紹介している投稿の中で、全く関係のない「寄付する」のCTAが表示されても当然押す気にはなれません。
少しでも違和感を感じてしまうとその投稿から離れてしまうことになりますし、不特定多数の人に見られるSNSの中でおかしな文言を使いコンバージョンに繋げる機会を失ってしまうことは非常にもったいないです。
CTAを設置する際には、ユーザー視点に立ち、文言に違和感がないかしっかりと確かめた上で設置するようにしましょう。
ユーザーが最後に押したくなる文言を設置するためにはユーザーの分析や理解を十分にしておくことが重要になります。
投稿の画像や内容説明のテキストにおいてもユーザーが求めているものを理解できていないと、アクションに繋げられるものが作れません。
まずはユーザーの分析や理解から、適切な投稿をすることで、最終的に行動の後押しとなる文言を設置することができます。
ユーザーが興味を引くアクションを起こすためには、できるだけ力強い言葉を使った方が行動に繋がります。
例えば「〇〇した方いいでしょう」よりも「必ず〇〇してください」のように遠慮した文言よりも指示的な文言の方がユーザーはアクションしなければいけないという気持ちになります。
時間などの制限により緊急性を感じると、ユーザーは判断が鈍り、行動に起こす傾向があります。
例えば「期間限定で30%オフ!期間終了まであと1日」などと言われると、買わないことで後悔したくないと思うようになり、商品を購入する人が増加します。
投稿や商品、サービスのメリットが明確であれば、「いいね!」や購入などのアクションに繋げられます。
明確にするためには、その投稿で伝えたいことや商品の購入で得られることをシンプルかつ直感的に伝えることが重要です。
例えば「この投稿を見れば〇〇と〇〇がわかります」「〇〇のような状況にこの商品の〇〇のような機能が使えます」などのような重要で頭に入ってきやすい情報を最初に紹介します。
この記事ではフォロー後に次のアクションをしてもらうためのCTA施策について紹介してきました。
具体的には目的によるCTAの活用方法やCTAボタンの設置方法、CTAを設置するときのポイントなどを解説しました。
なかなかフォロー後のリアクションにアプローチできていない、CTAを活用した施策をどんどん導入していきたいなどの悩みを持っているのであれば、ぜひこの記事を参考に施策に取り組んでみてください。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。