更新日:2023/04/11
「自社の商品をもっと世に広めて認知度を高めたい」、「もっと集客して売り上げを伸ばしたい」と考えている方におすすめしたいLINE広告。幅広い年齢層のユーザーが使用しているコミュニケーションアプリLINEに広告を配信することができることを知っていますか?今回の記事ではLINE広告について詳しく解説しています。
LINE広告とは、コミュニケーションアプリLINEやLINEマンガなどのファミリーアプリへ広告を配信するサービスです。LINEは月間利用者数9400万人(2022年12月時点)と、たくさんの人に広告を見てもらいたいと考えている人には打ってつけのサービスと言えます。
LINE広告を利用するメリットを以下の通りまとめました。
日本国内でLINEを使う幅広い年齢層に広告配信が可能です。LINE月間利用者は9400万人もいますのでたくさんの人に広告を見てもらえます。
年齢や興味関心などにターゲットを絞ることができるため、より効果的にアプリ利用者に広告を見てもらうことができます。特定のターゲットに広告配信できるため費用対効果も期待できます。
最低出稿金額がなく自由に金額を決めることができるため、コストを抑えて広告配信することができます。また、初期費用もかかりません。
LINEアプリやファミリーアプリはもちろん、提携する外部アプリにも広告を配信することができます。
トークリスト|LINE for Business (linebiz.com)
トークリストとはLINEアプリでメッセージ等を送信する際に利用している画面です。広告は最上部に表示されます。LINEユーザーの多くが使用しているため、SNSを使用しない方へもアプローチが可能です。
LINE NEWS|LINE for Business (linebiz.com)
LINE NEWSとは話題のニュースや天気などが無料で閲覧できるコンテンツで、LINEアプリのニュースタブから閲覧可能です。記事一覧ページや記事詳細ページなどに広告配信できます。
LINE VOOM|LINE for Business (linebiz.com)
LINE VOOMとはLINEアプリのVOOMタブから短時間動画や写真などを投稿または閲覧できる機能です。LINE VOOM訪問ユーザーは6800万人以上おり、ついつい見てしまうような投稿がたくさんあるので広告も目に留まりやすいでしょう。
ウォレット|LINE for Business (linebiz.com)
ウォレットは『LINEのおサイフ』とも呼ばれ、LINE PayをはじめLINE証券などのお金に関するサービスを提供しています。LINEアプリのウォレットタブから閲覧することが可能です。
LINEマンガ|LINE for Business (linebiz.com)
LINEマンガはスマートフォン向け電子コミックサービスアプリです。無料でたくさんのマンガが読めることも人気のひとつで、2013年4月のサービス開始以降、スマホマンガアプリダウンロード数ランキングにて1位を記録しています。
LINEポイント|LINE for Business (linebiz.com)
LINEポイントは指定の『友だち追加』や『LINE Pay決済』などをすることで、ポイントがもらえるサービスです。貯めたポイントはLINEスタンプの購入時やLINE Payでの支払い時に使用することができます。LINEアプリのウォレットタブより閲覧できます。
LINE BLOG|LINE for Business (linebiz.com)
LINE BLOGはアーティスト・タレントをはじめ、一般のユーザーも利用できる情報発信サービスです。スマートフォンで投稿・閲覧できる手軽さから2014年11月のサービス開始から6年間で、公式ブロガー総勢2500組以上(2019年2月時点)のブログが開設されました。
※2023年6月29日(木)でサービス提供は終了することが決定しています。
LINEチラシ|LINE for Business (linebiz.com)
LINEチラシはユーザーが住む近隣店舗のチラシや、おすすめ商品を掲載するチラシメディアです。これまで紙ベースだったチラシを画面上で手軽に閲覧できるようになり、セール情報をアプリから入手することができます。LINEアプリのウォレットタブから閲覧できます。
LINEクーポン|LINE for Business (linebiz.com)
LINEクーポンは飲食店などの対象の店舗で画面を提示するだけで商品が割引されたり無料になったりするクーポンサービスです。LINEアプリのウォレットタブもしくは、『LINEクーポン』のLINE公式アカウントからLINEクーポンを表示させることができます。広告はウォレットタブより配信されます。
LINEマイカード|LINE for Business (linebiz.com)
LINEマイカードはポイントカードや会員証などをLINEアプリの中でデジタル管理することができるサービスです。店舗ごとに発行されるポイントカードなどは紛失したりかさばったりしますが、アプリでまとめて管理できるのでそういったリスクがありません。LINEアプリのウォレットタブからマイカードを表示させることができます。
LINEショッピング|LINE for Business (linebiz.com)
LINEショッピングはLINEが運営している通販サイトで、ファッションや雑貨、家電など様々な商品を取り扱っています。様々なショップに掲載された商品を一度に検索し比較することができるのが特徴です。LINEアプリ内のウォレットタブからショッピングページに飛ぶことができます。
LINE広告ネットワーク|LINE for Business (linebiz.com)
LINE広告ネットワークはLINEファミリーアプリやLINE広告ネットワークに広告配信できるサービスです。『クックパッド』や『ウェザーニュース』など、誰もが知るようなものをはじめ、10000(2022年8月時点の累計アプリ数)を超える様々なアプリに広告配信ができます。
ホーム|LINE for Business (linebiz.com)
ホームはLINEアプリ内でメッセージを送信したい友だちを探すときに利用したり、関連するサービスを確認したりと使用頻度の高い画面のひとつです。LINEアプリのホームタブから閲覧でき、広告は下部に表示されます。
LINE Monary|LINE for Business (linebiz.com)
LINE Monaryはお金について知識を深めるコンテンツを提供するサービスです。お金の勉強はしたいけど継続するのが苦手な方などに向けて情報配信されています。LINEアプリ内のウォレットタブもしくは、LINE MonaryのLINE公式アカウントから記事の閲覧が可能です。広告はウォレットタブより配信されます。
LINE広告の運用を始めるには、まずアカウントを発行する必要があります。LINE広告のアカウント作成から広告掲載までは、オンラインにて手続き可能です。申し込みから配信開始までは約10営業日程度かかります。
LINE広告の配信は、法的リスクの回避やユーザー利益の保護の観点から配信前の事前審査が必要となっています。審査は『広告アカウント審査』と『広告審査』があるのですが、ここでは掲載できない業種や商材について紹介していきます。
以下の業種や商材についてはLINE広告で掲載できません。また、これらに該当すると認められた場合、広告アカウント開設の否認・アカウントの運用停止等の措置が取られてしまいますのでご注意ください。
LINE広告は、ユーザーの性別・年齢・地域・興味関心などをターゲティングして広告配信することができます。LINEアプリは子どもから大人まで幅広い年齢層のユーザーが使用しているので、できる限り費用対効果を高めるためにターゲットを絞ることも大切です。
引用:LINE for Business
オーディエンスセグメント配信では、年齢・性別・地域・興味関心の指定や購入履歴等の行動データを利用し、対象者の属性や興味を推測して配信を行います。そのため、よりニーズのあるユーザーへ広告配信されるので費用対効果が期待できます。
引用:LINE for Business
商品を購入したり、サイト上でサービスを検索したりしたユーザーに向けて広告を配信する機能です。また、広告を表示したいユーザーを指定できるのはもちろん、反対に特定のユーザーを配信対象から外すこともできます。
引用:LINE for Business
類似配信とは、過去にその商品を購入したユーザーや顧客情報などをもとに、LINEユーザーの中からそれによく似たユーザーを探し広告を配信できる機能です。類似度が高ければ広告に反応してくれる可能性が高く、反対に類似度が低いと反応が薄くなることも…。類似度は自動または手動(1%~15%の間)で設定可能です。
引用:LINE Business Guide
LINE公式アカウントの友だちへ向けターゲティング配信が可能です。『アカウントの友だち』か『ブロック中の友だち』のどちらかを選択できます。また、友だちに似たユーザーを探し広告配信ができるため、新しい顧客づくりにもつながります。
引用:LINE for Business
LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だちを増やす方法です。友だちを獲得するための広告を配信します。自然と関心を持ったユーザーが友だちとなってくれるので、メッセージ配信などを通して商品購入やサービス利用につなげることができます。
引用:LINE Business Guide
商品の閲覧履歴から興味がありそうな商品を広告配信するため、ユーザーのニーズに沿った配信が可能です。また、直接広告から商品の詳細ページを確認できるため効率的に再来訪や購入を促すことができます。
引用:LINE Business Guide
アプリをインストールしているものの、しばらく使用していない休眠ユーザーに広告を配信してアプリの再起動を促します。ユーザーがアプリ内で購入、商品閲覧をした情報をもとにターゲティングができるので、より購入意欲のあるユーザーへの広告配信が見込めます。
引用:LINE Business Guide
LINEの機械学習を使用し、配信結果に基づいて目標に近づけるよう自動で入札金額の最適化を行い広告配信します。自動で調整しながら配信してくれるので、効率アップや運用の手間の削減が期待できます。LINE広告では自動最適化を推奨しており、上記イラスト内であれば適用することができます。
LINE広告はオークション形式で表示される広告が決まる運用型広告のため、決まった費用や利用料金はありません。入札金額に応じて表示される広告が自動決定されます。
課金方式は3パターンあります。
ユーザーが広告をクリックし、リンク先のページに移動すると課金が発生します。興味を持ったユーザーが基本的にはクリックしてくれるので、見込みの高いユーザーのみに費用がかかるシステムです。
ユーザーが閲覧する画面上で広告が完全表示されると料金が発生します。より多くのユーザーに広告を見てもらえるので、商品や企業の認知度を高めたい場合に適しています。
LINE公式アカウントに友だち追加されると課金が発生します。成果が出た分だけ課金されるため、費用対効果が高いのが特徴です。一度友だち追加されれば、継続的にメッセージの配信などでアプローチできます。
LINE広告の入札方法は、『自動入札』と『手動入札』の2パターンがあります。目的に合わせて使い分ける必要があります。
あらかじめ設定した予算や入札単価の範囲内で、入札額が自動調整されるのが『自動入札』です。AI技術により調整されるので精度が高く、入札にかかる手間を省くことができるのが特徴です。LINE広告では運用初心者の方には『自動入札』が推奨されています。
運用状況を踏まえて、担当者が手動で入札額をその都度変更できるのが『手動入札』です。確実に広告配信をし、効果を狙いたいときは入札単価を高額に設定することも可能ですが、手間がかかってしまううえに担当者には広告運用の知識が必要です。
実際にLINE広告を運用した企業の成果を紹介します。
神奈川県鎌倉市では、市が運用する『鎌倉市ふるさと寄附金』の認知拡大と申込件数の増加を目的としてLINE広告の運用をはじめました。
すると、2021年10月〜12月の約3ヵ月間LINE広告を運用し、2021年度の寄附金額は前年度比で1.5倍の約17億円を達成。施策として、年齢、性別、興味・関心などのターゲティングを広めに設定したことも成功の要因のひとつと考えられます。
参考:LINE for Business
韓国の企業グループ、CJグループの日本法人CJ FOODS JAPANは自社の商品を愛用するユーザーと密なコミュニケーションを取り、そのニーズを汲み取りたいという目的からLINE広告の運用を開始しました。
LINE公式アカウントで配信したメッセージのクリックデータをもとに『友だち追加』の広告配信をした結果、2アカウントで約36000人の友だちを集めました。施策として、ECモールの特色にあわせた運用をするため、4つのLINE公式アカウントを開設し、アカウントごとに内容を変えて情報を発信したこともユーザーのニーズを捉えていたと考えられます。
参考:LINE for Business
このようにLINE広告では、ターゲットを絞って広告を運用できるため効率的な集客が期待できます。広告をどこに出そうか考えている方は活用してみてください。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。