更新日:2024/11/11
「LINE公式アカウント」は、LINEで友だちになったユーザーに直接メッセージを送ることができるサービスで、2024年3月時点で国内のLINEのアクティブユーザー数は9700万人です。 オンラインでの口座開設は非常に簡単で、利用できる機能も豊富にあります。 LINE公式アカウントの集客方法やポイント、使い方、実際の成功事例などをご紹介します。
LINEでアカウントを作成し、メッセージの送信やタイムラインへの投稿などができます。
大企業向けの「LINE公式アカウント」と中小企業向けの「LINE@(ラインアット)」の2つのサービスが統合され、2021年6月より、企業・店舗の規模を問わず「LINE公式アカウント」になりました。
誰でも無料で口座開設できるのが、新しいLINE公式アカウントの特徴です。
従来のLINE@では利用できなかった多くの機能が無料で無制限に利用できるようになり、幅広い業務用途とコストパフォーマンスの高さが魅力です。
どのプランでも、LINE公式アカウントの開設や初期費用は無料です。
さらに、どのプランを選んでも、使用できる機能は同じです。
無料プランでも「豊富な情報」「豊富なメニュー」などの集客効率の高い機能を利用して集客できます。
LINE公式アカウントの料金プランは以下のとおりです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ数/月 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | - | 5円/通 | ~3円/通 |
異なるのは、プランによって、月ごとに無料で送信できるメッセージの数と、追加メッセージの単価 (フリープランでは利用できません) です。
フリープランでは、1 か月あたり 1,000 件のメッセージを送信できます。
ただし、無料のフリープランだと、200 人の友だちがいる場合、月に 5 回、250 人の友だちだと月に 4 回、500 人の友だちには月に 2 回メッセージしか送信できません。
ライト プランまたはスタンダード プランは、友だちをたくさん追加したり、メッセージを頻繁に送信したりする場合に加入する必要があります。
毎月必要なメッセージ数に応じて、ご自分のお店に合ったプランをお選びください。
メッセージをLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに送ることができます。
高い誘導効果が期待でき、すべてのユーザーにとって有益なLINE公式アカウントを発信できます。
ユーザーとメッセージを通じてチャットすることが可能です。
LINE@より、複数ユーザーでのグループチャットが可能になる機能が拡張されました。
画像とテキストの情報を 1 つのビジュアルに集約して、わかりやすくアピールする機能がリッチメッセージです。
通常のテキストメッセージよりも高い誘導効果が期待できます。
ユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面にアクセスすると、画面下部に展開されるメニューが、リッチメニューです。
リッチメニュー を使って、外部サイト、クーポン、ショップ カードへ誘導したり、事前に設定したキーワードを送信したりできます。
商品の購入やサービスの利用、店舗への来店などの報酬として、LINE上でデジタルポイントを発行・管理できる機能が、ショップカードです。
LINEで使えるクーポンやくじを作成できる機能です。
作成したクーポンや抽選券は、メッセージやLINE VOOM(旧タイムライン)などで配布・投稿することができます。
では、なぜLINE公式アカウントは集客に向いているのでしょうか。
具体的にいくつか理由を説明します。
LINEアカウントの大きなメリットは、2019年12月時点で、日本では約8,300万人のユーザーがLINEを利用しており、このような大きなプラットフォームを使って情報を届けられることです。
一般的なLINEと同様に、LINE公式アカウントは「プッシュ通知」により情報を届けることができます。
プッシュ通知によりメッセージを見落とされることが少なくなり、メルマガよりも高い開封率を期待することができます。
「ショップカード(スタンプカードのようなもの)」もLINE公式アカウントの販促機能の一つです。
レジ付近にQRコードリーダーを設置することで、QRコードを読み取ってポイントを付与するように設定できるため、来店や購入の増加が見込めるでしょう。
ここでは、LINE公式アカウントを集客に活用して成功した3社の事例を紹介します。
自社に合ったLINE公式アカウントの集客方法を、ぜひ活用してみてください。
アルプロンはLINE公式アカウントを活用し、自社ECで大きな成果を上げました。2018年のLINE導入後、2021年に「DMMチャットブースト」を追加。ユーザーの購買データを活用したセグメント配信やリッチメニューでECサイトへの誘導を強化し、CVRを30倍以上に改善しました。売上の半分以上がLINE経由となり、月間売上は300万円以上増加。今後も顧客とのコミュニケーションを深め、CRMを強化する方針です。
詳しくはこちら: LINEヤフーのケーススタディ
Lond Holdingsは、LINE公式アカウントとミニアプリ「Saloriza」を活用し、休眠ユーザーの再来店や新規予約を大幅に増加させました。LINE経由の予約は一部店舗で20%、スタイリストの指名予約の40%を占め、コスト削減に成功。顧客カルテもデジタル化され、LINEでのメッセージ配信によりリピーターを効果的に集客。オンラインショップではクーポン効果で通常の3倍の売上を達成しました。
詳しくはこちら: LINEヤーフーのケーススタディ
ELCジャパンは、LINE公式アカウントを活用し、最大4割の自社EC購入者をLINE経由で獲得しています。LINEミニアプリやID連携を強化し、LTVの向上に成功。特に「トムフォードビューティー」でのミニアプリ導入が売上拡大に貢献しました。ID連携やキャンペーンで顧客ロイヤリティを高め、ソーシャルコマースエコシステムの構築に注力しています。
詳しくはこちら: LINEヤフーのケーススタディ.
LINE公式アカウントを活用して集客するときに注意したい点を2つ紹介します。
お客様が友だち追加を簡単にできる一方で、LINE公式アカウントは、運用の体制や配信の内容によりブロックされやすいというデメリットがあります。
メッセージはブロックされていると届きませんのでご注意ください。
ブロックされることは仕方ありません、なぜならLINEには様々なユーザーがいるからです。
ただし、ブロッキングを防止するための対策や運用の再検討が、ブロッキング率が30%を超える時には必要になります。
通常、ブロックされる傾向が高いのは、配信頻度が高すぎるメッセージや、顧客にとって有益ではないコンテンツのメッセージです。
ユーザーが友だちであることのメリットを感じられるようにすることが、ブロックを防ぐのに重要です。
ブロックされない工夫としては、ユーザーにとっておトクなキャンペーンやクーポンの配信、ストアカードやLINEミニアプリの活用などをおこなうことです。
LINE公式アカウント料金は、1か月あたりのメッセージ送信数に応じて課金されます。
そのため、LINE公式アカウントは最初は無料で使い始めることができますが、友だち追加が増加すると有料プランへの変更が必要で、月額の利用料金も高くなります。
sikiapi(シキアピ)は、シナリオ型のチャットボットを活用し、対話型マーケティングで企業のInstagram・LINE公式アカウント運用を支援するツールです。
セグメント配信、シナリオ配信、自動応答機能などで顧客一人ひとりにカテゴライズされたマーケティングが可能となります。AIのようにその場で会話を考えていく機能はありませんが、シナリオ型のチャットボットのメリットを最大限に活かしているため、質の高いサービスを顧客一人ひとりにカスタマイズして届けることができます。
また、sikiapiはシナリオ型チャットボットを作成する上で、プログラミングなどの特殊な技能は必要ありません。直感的な操作でチャットボットを作ることができることも大きな魅力の一つとなっています。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス名 | sikiapi |
会社名 | 株式会社Enigol |
公式サイト | https://sikiapi.com/ |
LINE公式アカウントを集客に利用する理由、具体的な集客方法と手順、集客のポイントを紹介しました。
日本人の約7割がコミュニケーションツールとして生活に密着したLINEを利用しています。
LINE公式アカウントを利用することで、企業は友だち登録したLINEユーザーに直接メッセージを送ることができ、他のSNSよりも効果的に集客することができます。
また、LINE公式アカウントのメッセージはメルマガよりも開封率が高いだけでなく、自社の商品やサービスを効果的に伝え、リピーター獲得に役立つ機能があり、無料で始めることができます。
LINE公式アカウントが集客力に優れている理由は、メッセージやクーポン、ショップカードの配信など、リピートを促す機能が充実しているからです。
LINE公式アカウントは無料で簡単に作成できますので、気になる方はこの機会にぜひアカウントを開設してみてください。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。