Instagramビジネスプロフィールの設定方法を解説【SNSのビジネス活用】

Instagramビジネスプロフィールの設定方法を解説【SNSのビジネス活用】

更新日:2023/06/07

InstagramをはじめとするSNSは今や若者だけでなく多くの人々が日常的に利用するツールとなりました。そんなSNSをビジネスにも活用しようとする流れが広まっています。今回の記事ではInstagramをビジネス活用するはじめの一歩である、ビジネスプロフィールの設定方法を解説します。

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Instagramのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)とは

現在、SNS(ソーシャルネットワークサービス)は、私たちにとって欠かせないコミュニケーションツールです。SNSのユーザー数は全世界で46億人を突破し、日本国内でも8,200万人以上となりました。若い世代のものであるという印象が強かったSNSも、今では50代以上のシニア世代の利用率が大きく伸びてきており、世代に関わらず人々の生活になじみ深いものとなっています。今後さらに、ユーザー数は拡大すると予想できます。
新型コロナウイルスの影響もあり、2020年から人々の生活においてもビジネスにおいても、オンライン化が促進されました。ビジネスにおいては、SNSによるお客様と企業とのコミュニケーションの重要性はより増しており、SNSをどのように活用するかが企業の明暗を分けると言っても過言ではないほどの状況になってきています。
上記のような背景からSNSをビジネスアカウントとして取り入れてみたものの、うまく運用できずに悩まれているSNS担当者の方もいらっしゃると思います。そんなSNS担当者のあなたが、SNSをビジネスアカウントとしてうまく運用できるように、この記事ではSNSビジネスアカウントについてわかりやすく解説していきます。

SNSをビジネスにうまく活用している事例

SNS
SNSは、お互いが遠く離れていても、即座にコミュニケーションをとることができるツールです。冒頭でも記載したように、SNSのユーザー数が増加するにつれて、企業のビジネスにおけるSNS活用も重要性を増してきています。ここでは、主要なSNSである、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTubeについて、それぞれの特徴とビジネス活用事例を解説していきます。

Instagramの特徴・ビジネス活用事例

Instagramは、スタンフォード大学卒であるケビン・シストロームとマイク・クリーガーの2人により立ち上げられたSNSです。20代〜30代の女性が主要なユーザーですが、現在では男性や40代以上のユーザーも増えており、性別・年齢問わず人気のSNSとなっています。サービスが公開されたのはTwitterなどと比べると遅いですが、機能追加・機能改善が著しく、ユーザー数の成長率が高いことで、近年最も注目されているSNSのひとつだと言えます。
Instagramは、画像や動画の投稿に特化したSNSで、企業や商品・サービスのブランドの世界観を訴求することに適しています。投稿後24時間で消えるストーリーズ機能は、日本国内で特に人気で、多くの企業がビジネスアカウントとしてストーリーズ機能を活用しています。また、Instagram上でライブ配信を行うことができるのも特徴ですが、こちらも多くの企業がビジネスアカウントとして活用している機能のひとつです。ライブ配信を通じて、お客様と同時に双方向的なコミュニケーションをとることができ、企業や商品・サービスのブランド、スタッフのファンを獲得することが期待できます。Instagram上で強い影響力をもつインフルエンサーを起用した販売促進活動も盛んに行われています。
Instagramをビジネスに活用している事例として、さまざまな文具や雑貨を販売している某・文具メーカーの事例を紹介します。この文具メーカーの公式Instagramでは、オリジナルの文具や雑貨に関する情報が、すっきりとしたスタイリッシュなトーンで発信されています。ほぼ全ての投稿にショッピング機能が使われており、商品の認知から購入までのスムーズな導線を作ることができています。ショッピング機能とは、投稿画像の最下部に[ショップを見る]というバーを表示することができ、[ショップを見る]をクリックするとお客様は商品の値段を確認でき、さらに[商品を見る]をクリックすると商品の詳細を確認することができるようになる機能です。商品詳細ページと企業のネットショップサイトなどを連携させることもでき、ビジネスにおいて非常に有効的な機能です。

LINEの特徴・ビジネス活用事例

LINEのイメージ
LINEは、日本国内のユーザー数が最も多いSNSで、今やメールに取って代わる存在として、人々の生活において欠かせない存在となっています。20代のユーザーが最も多いですが、30代〜50代以上の比較的高い年代の人にも活用されており、幅広い年齢層のユーザーが存在しています。
LINEには、LINE広告という広告を配信できる機能があり、詳細なターゲティング設定を行うことができます。ビジネスアカウントの運用により、ターゲットにしたいユーザーへの情報発信やコミュニケーションを効率よく行うことが可能となります。
LINEをビジネスに活用している事例として、おやつのサブスクリプションサービスを提供している某・企業の事例を紹介します。この企業は、先述したLINE広告を活用して新規顧客の大幅な獲得に成功しました。また、ビジネスアカウントにてお客様からの問い合わせを可能にしたことで、お客様の意見・感想を得やすくなり、迅速な業務改善を行うこともできたという成功事例です。

TikTokの特徴・ビジネス活用事例

TikTokは、中国のByteDance社によって開発された動画共有サービスです。日本では10代〜20代の若い層がメインユーザーで、今では世界中で利用されています。
TikTokは15秒から10分ほどのショートムービーを投稿することができますが、動画の撮影・編集がTikTok内で完了できることは大きな特徴のひとつです。動画の編集に利用できるエフェクトが豊富に用意されていますが、その中には企業が開発したブランドエフェクトも存在しており、このブランドエフェクトを利用して商品・サービスの販売促進活動を行う企業もあります。また、TikTokで行われる販売促進キャンペーンの一種であるハッシュタグチャレンジも特徴のひとつです。ハッシュタグチャレンジとは、企業が提示したお題に沿ってお客様が動画を撮影し、指定のハッシュタグを付けて投稿するという、お客様参加型のキャンペーンです。
TikTokをビジネスに活用している事例として、某・ディスカウントデパートの事例を紹介します。このディスカウントデパートでは、TikTokクリエイターと協力して商品・サービスの紹介動画を作成し、その商品・サービスのキャッチコピーをコメント欄で募集するというキャンペーンを行いました。選出されたキャッチコピーは実際にディスカウントデパートでPOPとして掲示されるというもので、お客様をうまく巻き込んだ参加型キャンペーンの成功事例です。

Twitterの特徴・ビジネス活用事例

Twitterのイメージ
Twitterは、決済サービスSquareの創業者でもあるジャック・ドーシーによって立ち上げられたサービスです。日本では、20代のユーザーが非常に多くなっています。
Twitterは最大140文字までのショートテキストを投稿できるSNSで、1つの投稿につき最大4枚まで画像を添付することもできます。企業は、アンケート機能やリプライ機能を使って直接お客様とコミュニケーションをとることができるだけでなく、ツイートした投稿が多くのお客様からリツイートされる状態になれば認知度を向上させることも期待できます。また、Twitterは、イベントの実況・サービスの営業状況・旬な話題に関する情報収集などタイムリーな話題に強いという特徴もあるので、多くの企業にリアルタイムな情報の発信・収集に幅広く利用されています。
Twitterをビジネスに活用している事例として、某・スナック菓子メーカーの事例を紹介します。このスナック菓子メーカーの公式Twitterでは、商品やキャンペーンについて親しみやすいキャラクターが情報発信しています。親しみやすい雰囲気で情報発信したことで、フォローやリツイートしてもらう機会が高まり、多くのお客様に長期間に渡ってメーカー・商品のファンになってもらえているという成功事例です。

YouTubeの特徴・ビジネス活用事例

YouTubeは、アメリカのYouTube社が開発・運営を行っている世界で最も人気の動画配信サービスで、日本では10代〜50代にかけて幅広い年齢層のユーザーに利用されています。エンターテインメントから専門的な分野まで多種多様なユーチューバーが存在します。
YouTubeにはライブ配信機能があるので、企業はライブ配信を通して商品・サービスの販売促進活動を行うことができます。月額制のサブスクリプション型動画チャンネルを作成することができるチャンネルメンバーシップは、今後さらに活用の場が増えていくと予想されます。
YouTubeをビジネスに活用している事例として、キャラクターグッズの販売やギフト用品の企画販売を行う某企業の事例を紹介します。この企業が生み出した大人気キャラクターが活躍するYouTubeチャンネルを作成し、そのキャラクターが歌ってみた・ゲーム実況・レシピ紹介・あるあるなど様々なジャンルの企画に挑戦する動画を投稿しています。人気キャラクターをYouTube動画に登場させることにより、お客様から親しみを持ってもらうことができ、結果として企業のブランディングや商品・サービスの販売促進につながったという成功事例です。

Instagramのビジネスアカウントとは

Instagram
主要なSNSである、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTubeについて、それぞれの特徴とビジネス活用事例を解説してきました。ビジネスにおいてSNSを活用することのメリットやイメージを感じていただけたのではないでしょうか。名称は異なるものの、各SNSには、個人向けに作られた個人アカウントと、企業向けに作られたビジネスアカウントが存在します。ビジネスアカウントには、企業がSNSを運用する上で役立つ機能が備わっているので、ビジネスにおいてSNS運用を行う場合には、ビジネスアカウントに設定することが重要です。
先ほども記載した通り、Instagramは近年最も注目されているSNSのひとつです。ここでは、Instagramのビジネスアカウントについて解説していきます。

Instagramのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)とは

Instagramのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)とは、企業がInstagram運用する際に有効的な機能を使用できるようにした、企業向けに作られたアカウントです。
Instagramのビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)と個人アカウントとの大きな違いとして、「企業の連絡先を登録できる」「広告出稿できる」「インサイト機能が使用できる」の3つが挙げられます。これらの個人アカウントとの違いは、Instagramをビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットになります。それぞれの詳細については2-2.で解説していきます。
企業がInstagramを使用して商品・サービスを宣伝して直接ネットショップサイトなどに誘導したいなど、ビジネスにおいてInstagram運用したい場合には、ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えることが必須要件となりますので、2-2.にてメリットを理解していただいた上で、切り替えることを忘れないように気を付けてください。

Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリット

Instagram
上記で記載したように、Instagramをビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットとして、「企業の連絡先を登録できる」「広告出稿できる」「インサイト機能が使用できる」の3つを挙げることができます。
Instagramをビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットの1つ目は、「企業の連絡先を登録できる」ことです。ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えると、プロフィール欄に企業の連絡先を登録できるようになります。連絡先を登録しておくことで、プロフィール欄を閲覧してくれたお客様と気軽にコミュニケーションをとることができるようになるのはメリットです。登録できる連絡先は、住所・電話番号・メールアドレスの3つですが、3つ全てを登録する必要はないので、必要な連絡先を選んで登録してみてください。
Instagramをビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットの2つ目は、「広告出稿できる」ことです。ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えると、投稿だけでなく広告も配信することが可能になります。広告を配信する方法はとても簡単で、性別や年代などでお客様を絞り込んで配信することも可能なので、大きなメリットだと言えます。
Instagramをビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットの3つ目は、「インサイト機能が使用できる」ことです。インサイト機能とは、投稿やプロフィールを閲覧してくれたユーザー数などを分析するためのツールのことです。ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えることで、このインサイト機能を使用して過去の投稿を分析することができるようになり、人気の投稿を作るための戦略を練ることができます。長期的にInstagram運用を続けていくためには、このような分析は欠かせないでしょう。

Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替える方法

Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるメリットを解説してきました。企業がビジネスにおいてInstagram運用を行う際には、ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えるべきだということを理解いただけたと思います。
最後に、Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替える方法を解説します。

[Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替える手順]

Instagramプロフィール画面にある[プロフィールを編集]をタップします。

[プロアカウントに切り替える]をタップした後、[次へ]をタップします。
プロアカウント切り替え
[カテゴリを選択]ページで、企業に適したカテゴリを選択し、[次へ]をクリックします。
プロアカウント切り替え
[クリエイターですか?]ページで、ビジネスを選択し、[次へ]をクリックします。

[アカウントセンターを使ってログインを共有]ページで、[次へ]をタップします。Facebookアカウントがない場合などは、[今はFacebookにリンクしない]を選択できます。
プロアカウント切り替え
これでプロアカウント切り替えは完了します。あとは[プロアカウントを設定する]というページが出てきますので、ステップ通りにプロフィールを更新していくことができます。

あとからFacebookページをリンクさせたい場合は、ホームの[プロフィールを編集]を選択し、[リンクまたは作成]をタップします。

プロアカウント切り替え
[Facebookページにリンク]という表示が出るので、すでにリンクしたいFacebookアカウントがある場合は[既存ページをリンク]、ない場合は[Facebookページを作成]を選択します。あとはFacebookのログインページが表示されるので、ログイン情報を入力すればアカウント連携が完了します。
プロアカウント切り替え
上記の手順を行うことで、Instagramビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えることができます。一度ビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替えた後でも、簡単に個人アカウントに戻すことはできますので、まずは気軽に切り替えてみることをおすすめします。
まとめ
Instagram
この記事では、主要なSNSである、Instagram、LINE、TikTok、Twitter、YouTubeについて、それぞれの特徴とビジネス活用事例を解説した上で、近年最も注目されているSNSのひとつであるInstagramのビジネスアカウントに関する情報をお伝えしました。最後に、Instagramでビジネスアカウント(ビジネスプロフィール)に切り替える手順も記載しましたので、気になる方はご参考にしてください。この記事が、SNS担当者のあなたにとって、SNSをビジネスアカウントとしてうまく運用するための一助になりましたら幸いです。

柳沢智紀
この記事の監修者
柳沢智紀
株式会社Enigol

株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。