更新日:2023/05/31
インスタグラムは、今やほとんどの若者が使用しているアプリのひとつですが、実はひとつのアカウントを複数人で運用できることを知っていましたか?また、その手順もかんたんであるため、投稿する労力を複数人で分担することも可能なのです。 今回は、インスタグラムのビジネスアカウントの複数人での管理、運用についてお話します。
ビジネスアカウントと一般のアカウントとの違いは、おもに3点です。
ビジネスアカウントでは以下の機能が使えるようになっています。
ビジネスプロフィールでは、企業の情報をプロフィールに追加でき、ユーザーから企業のアカウントに直接問い合わせしてもらうこともできます。
インサイト機能では、投稿ごとのリアクション、表示された場所、フォロワーの属性などが表示されます。
広告出稿はインスタグラムの広告を利用することで、フォロワー以外のユーザーにも自分の企業の広告を表示できるようになります。
以上が個人アカウントとビジネスアカウントの違いです。
ビジネスアカウントには宣伝や集客に役立つツールが用意されており、企業にとってのアピールの場として利用できるのです。
管理者追加は簡単にできます。
アカウントのログインに必要な「アカウント名」と「パスワード」を管理者間で共有するだけで、管理者が追加できます。
端末もスマートフォンやパソコンなど、複数の端末から管理できます。
しかし、同時に同じアカウントに複数の端末からログインを行うと、インスタグラム側がなりすましや不正ログインの可能性を疑ってアカウントをブロックしてしまうことがあります。
そのため、インスタグラムにログインするときには、タイミングをずらしてログインしたり、利用し終わったらログアウトするなどのルールを決めておきましょう。
インスタグラム作成時にFacebookでのログインを選択してしまうと、インスタグラムアカウントのパスワードがFacebookのパスワードと一緒になってしまいます。
企業や店舗でインスタグラムを始める際には、個人情報を保護するために、電話番号もしくはメールアドレスを使用してアカウントの作成を行いましょう。
インスタグラムのアカウントに新しい端末からのログインがあった場合、メールやアプリのPUSH通知などで、新しいログインを知らせる通知が届くことがあります。
誰が新しく管理に参加したかを共有しておかないと、不正ログインがあったと勘違いされ、トラブルのもととなることがあります。
新しい管理者を追加するときには、管理者全員に必ず「通知が届く可能性がある」ことを周知しておきましょう。
インスタグラムは1つのアプリで複数のアカウントを利用できるアプリですが、1つのアプリで管理できるアカウントは5つまでです。
また、よくあるトラブルとして、いくつかの店舗のアカウントをひとつのインスタグラムのアプリで使用する際に、すべてのアカウントにログインしてしまいどこを管理しているかごちゃごちゃになってしまったという事例もあるので、その都度ログアウトするなど工夫は必要でしょう。
インスタグラムを仕事とプライベートの両方でつかっているひとは、自身のアカウントとまちがえて投稿をしないように注意しましょう。
1つのアプリで5つのアカウントを作成できることはインスタグラムの利点です。
アカウントの切り替えもらくに行えるので、とても便利なのですが、そのぶんアカウントを切り替え忘れて間違えた投稿をするリスクが高くなります。
投稿の間違いは、ユーザーに管理が行き届いていない、マイナスな印象を与えてしまいます。
時には運よくプラスの笑える話として取り上げてもらえることもありますが、それはまれな話です。
失った信用を取り戻すには時間がかかるので、誤爆は絶対に避けましょう。
投稿に用いる画像や文字のフォント、文章の雰囲気などのトンマナの部分はすべて統一しましょう。
複数人でのインスタグラム投稿でだいじになってくるのは「統一感」です。
複数人で管理を行うと、投稿のテーマや文章の雰囲気が変わっていくおそれがあるため、注意が必要です。
投稿前に管理人のあいだで投稿内容の確認をすることも手のひとつでしょう。
ログインする際のパスワード管理はしっかり行いましょう。
インスタグラムの世界でも、不正ログインをして他人のアカウントを悪用するひとがいます。
悪用されることを防止するためにも、定期的にパスワードの変更を行い、しっかり管理する必要があります。
また、パスワードを作成する際には単純な文字の組み合わせではなく、複雑な文字列を使用するようにしましょう。
難解であればあるほど、他者にパスワードを推測され悪用されるリスクが減ります。
インスタグラムを複数人で管理することは、インスタグラムがさまざまなテイストになり、幅広いユーザー層から評価されるなど、インスタグラム自体の評価をあげるきっかけになることもあります。
ここからは、具体的なメリットについて紹介していきます。
インスタグラムへの投稿を複数人で行えることにより、役割を分担することが可能になります。
インスタグラムには、フィールド投稿・ストーリーズ・リール・IGTVなど、投稿自体に多くの種類があるため、インスタグラム側からの評価を集めるためには多くのコンテンツを定期的に残す必要があります。
投稿したあとにはどれくらいのユーザーにリーチして、エンゲージメントを集められたかを確認して効果の検証を行うことが大切です。
1人でインスタグラムを行うと、そこがつらい点となることもあるでしょう。
その点、複数人で管理をするとそのつらい作業をみんなで分担して行えます。
分け合うので作業効率もあがり、インスタグラムの運用にかける時間も短くて済みます。
インスタグラムに投稿するうえで大切なのが、投稿内容のアイデア出しです。
どのような投稿がユーザーに響くのか、ユーザーにとってメリットとなっているのか。
1人で考えることには限界があるかもしれません。
その点、複数人で考えることで投稿内容のアイディアが豊富になります。
インスタグラムへの投稿で高い評価を得るためには、記事内容を分析して評価、修正を繰り返すことが大切です。
ひとりでインスタグラムを行うと、どうしても偏った目線での判断になってしまいがちですが、複数人で管理することで、アカウント共有者からの意見を集めたり、競合分析を行ってもらうことによって自身の投稿内容の欠点がみえてくることがあります。
その内容をもとに繰り返し評価、修正を行うことで、よりよいコンテンツを作成することができるのです。
そのためにはお互いの信頼関係が大切になってきます。
フォロワーや他のユーザーとのコミュニケーションを積極的に行うことで、「いいね」や「コメント」が集まり、インスタグラム側のシグナルが貯まり、アルゴリズム評価を集められます。
そのため、積極的にユーザーとのコミュニケーションをとったほうがいいのですが、ひとりだと投稿業務や日々の仕事に追われなかなか対応しきれないこともあります。
複数人で管理することで、ユーザーとのコミュニケーションを分担制に調整できるため、常にユーザーからの動きに応えることができる状態になります。
コミュニケーションを積極的にとることで、ユーザーからの評判もよくなり、「シェア」や「リポスト」などを行ってくれる可能性も高くなります。
そこから新たなユーザーにリーチして、新しいユーザー獲得につながるかもしれません。
新たなユーザーを獲得しやすくなることは、インスタグラムを複数人で管理するうえでもっとも重要なメリットといってもいいかもしれません。
インスタグラムを運営するうえでだいじなのはアカウントの統一感です。
複数人が管理を行うことで、どうしても同一人物が管理しているという印象に見えなくなってしまうこともあります。
そのため、事前に投稿内容や口調、使用するフィルター、写真のテイストを決めておき、統一できるように工夫しましょう。
インスタグラムを複数人で管理する場合には、トンマナの設定やフォローするアカウントの基準などを、マニュアルとしてしっかり決めておく必要があります。
最初にマニュアルを作成しておくことで、管理メンバーの交替があっても情報共有がスムーズにできます。
インスタグラムを効率よく無駄なく共有するために、マニュアルはしっかり作成しておきましょう。
インスタグラムでは、投稿数よりも、定期的なクオリティの高い投稿のほうが重視されます。
理想の投稿頻度は2日に1回です。
そのため、ベストな投稿頻度になるように、投稿時間や曜日をあらかじめ分担しておくことも大切です。
使用するハッシュタグも管理メンバーの間で必ず使うもの、状況に応じ使い分けるものを設定しておきましょう。
必ず使用するハッシュタグとしては、自身の会社名や商品名などと、ターゲット層によって検索される可能性の高いビックワードを組み合わせたものにするといいでしょう。
商品を使用したり、お店に来店したユーザーが、自分の投稿にハッシュタグとして商品名や店名を使ってくれることもあります。
ユーザーがどんどんハッシュタグを使用してくれると、そのぶん商品やお店の知名度が広がります。
「このハッシュタグを使用して投稿をしてください」とユーザーにこちらからアピールすることもひとつの手です。
ユーザーがインスタグラムをよく利用する時間帯というものがあります。
その時間に記事を投稿することで、たくさんのひとに記事をみてもらうことができます。
おすすめの時間帯は3つあります。
通勤や出勤の時間帯であるため、移動中や始業前にインスタグラムをみるひとが多いことがわかります。
お昼休みの時間はどの曜日も閲覧数が多いです。
夜間の20~22時はどの曜日でも1番閲覧率が高いです。
テレビ業界でもこの時間のことをゴールデンタイムと呼んでいますが、インスタグラムでも同じでしょう。
閲覧者数の多い時間に記事を投稿することがベストなので、この時間にどうしても記事の投稿ができないというひとは予約投稿機能を使えばめあての時間に記事の投稿をすることができます。
インスタグラムで記事の投稿をしたあとには、しっかりユーザーの反応をチェックすることが大切です。
チェックすることは以下のことになります。
投稿に対する勝ちパターンを分析して、ユーザーの意識に残る記事をたくさん増やしていきましょう。
みんなが注目しているインスタグラムは、ビジネスの場としても重要です。
上手に活用すればお店や商品の知名度を上げたり、売り上げを伸ばすことにもつながります。
ユーザーのこころにとまる良質な記事を作成するには、複数人で上手にアカウントを管理することがカギになってきます。
インスタグラムを上手に活用して、自社の製品やお店をユーザーにアピールしていきましょう。
株式会社リクルートホールディングスでWEBマーケティング業務および事業開発を経験し、アメリカの決済会社であるPayPalにて新規事業領域のStrategic Growth Managerを担当の後、株式会社Enigolを創業。対話型マーケティングによる顧客育成から売上げアップを実現するsikiapiを開発。